唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ザ・ウォーカー

2010年12月31日 | 映画 さ行
ザ・ウォーカー [DVD]
クリエーター情報なし
角川映画


何か退屈でした。
最後は、ああ、こういう落ちなのね。って感じだけど、なにしろ、最初から退屈で。

戦争で国家や社会のシステムが崩壊した後の世界って、みんなおなじにしか描けないのだろうか…
マッドマックスから全く変わっていない。

やはりアメリカでは、キリスト教の信仰というのが重要なテーマなんですね。しかし、この神の啓示とか、信仰がどうとかも、なんか、軽薄だよな。とってつけたような物語で。

白黒つけずに、むしろ、バイブルを手に入れた悪者も成功させてしまえばよかったのに。バイブルを心から信仰するものとバイブルを利用しようとする者の2つの道を見せた方が、より信仰の大切さがわかるのではないのかな?
まあ、聖書を手に入れれば、もっと儲けることができるというその構想自体も何となくわかったようなわからないような話で、実際に手に入れさせて、お手並みを拝見したかった気もします。宗教が大きな力を持ち、民衆が利用されている(ように思われる)今のアメリカの姿の反映という側面はあるのかもしれないけれど、でも、そこまで深くは考えてないか。薄っぺらだったし。

今年最後の映画でした。
眠くて大変だったし、観終わっても、なんか悲しいですね。こうやって2010年が終わってしまうのも。掃除も途中までしかできなかったし、新年早々、またお掃除です。いやあ・・・大変だ。

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 / カーラー(イリヤ)

2010年12月31日 | 音楽
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
カーラー(イリヤ)
エイベックス・クラシックス


映画「オーケストラ」で最後に演奏された曲です。
ヴァイオリンって、すごく感情表現をする楽器なんだなあ…と思います。やさしく奏でるだけじゃなくて、とても攻撃的で、なんというか、心の中をえぐられる悲鳴のような音も。きゅっきゅっ!というところがすごい。
クラシックという音楽自体が、なんというか華やかなお高くとまったようなイメージがあって、正直とっつきにくい感じでいたんですけど・・・

映画の感動があったからなんですけど、この第1楽章は素晴らしいです。ヴァイオリンとオーケストラの掛け合いが素晴らしいですね。18分21秒、ヴァイオリンはこれだけよく激しい動きができるもんですね。途中休みがあるとはいえ、すごいです。
音が消えて、あれ?おわった?と思ってからがまた長いです。そこからの展開がまたいいです。

そして、このCD、500円です。価格破壊!?安すぎです。

ちなみに、協奏曲というのは、日本大百科全書(小学館)をそのままコピペしちゃいますが・・・

協奏曲(きょうそうきょく)concerto [英語][フランス語][イタリア語]

Konzert [ドイツ語]

クラシック音楽の用語で、もっとも一般的には、独奏楽器あるいは独奏楽器群とオーケストラ(管弦楽)のための楽曲をさす。コンチェルトともいい、語源的には「競い合う」と「一致させる」の対照的な意味があり、協奏曲はこの二面性を有している。

音楽用語としてのコンチェルトは、16世紀に声楽曲を含むアンサンブル(合奏)楽曲を意味する漠然としたことばとして使用され始め、18世紀に入ってもなおこの意味での用例は存続した。ある一定の様式的共通性をもった器楽の協奏曲という、後の限定的な意味に向かい始めるのは17世紀末ごろのことである。それは17世紀中葉からしだいにバイオリン楽団(オーケストラ)がイタリアに確立されていったことと関係があり、コンチェルトはオーケストラ音楽の最初の曲種として祭典や演奏会(コンサート)の重要な出し物となる。独奏楽器のない「オーケストラのためのコンチェルト」も一般的であったが、やがて協奏曲の本質的特徴である独奏楽器とオーケストラという組合せが確立されると、独奏楽器のないタイプはシンフォニア(交響曲)とよばれることが多くなって、コンチェルト(協奏曲)と分岐し、それら両ジャンルの峻別(しゅんべつ)がおきる。