華語り

心に華を!!

花冷え

2013-04-12 22:18:44 | 花だより
ソメイヨシノは盛りをすぎましたが、はらはらと風に舞い散る花びらも、また風情があっていいものです。「花は盛りを…」と言った、兼好法師の見解も、それもありかもとうなずくことができます。
また一方で、

をしと思ふ心はいとによられなむ散る花ごとにぬきてとどめむ

という素性法師の心もよくわかる気がして。
散る花は、今も昔も、人の心を揺さぶらずにはいられないようです。

それにしても寒い。花冷えとはよくいったもの。さすがに冬のコートやセーターを引っ張り出すわけにもいかず、家では暖房をガンガンつけて過ごしています。
この寒さで、花も、枝から離れるのを少しばかり躊躇ってくれるといいのですが。

そういえば、初めて金沢に来た年も、寒かったのをおもいだしました。十二、三年前のちょうど今頃、あのときは小雪が舞っていました。

そして、一人になって、間もなく一年。