前回の更新からほぼ一ヶ月がたってしまいました。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、いつまで残暑が続くのかと思っていましたが、お彼岸を過ぎたらいっぺんに秋の気配が濃厚になってきたようです。
今日は中秋。朝方時折激しく降っていた雨も昼前には上がり、夜になると若干雲は出ているものの、くっきりと中秋の名月が秋の夜空を照らし出していました。
兼好法師は「月は隈なきをのみ見るものかは」といっておりますが、やはり隈なき月影は何ともすがしいもの。煌煌と闇夜を照らす様は神秘的でさえあります。
「十五夜」とはいっても、実際にはその年によって満月であったりなかったりするのだそうです。ちなみに今年は明後日27日が満月に当たるのだとか。
それにしても、日もずいぶん短くなりました。少し前までは7時ごろでもまだ明るかったのに、6時ごろにはもうかなり夜の帳が下りてきます。
今日、仕事が終わって外に出ると、月がずいぶん明るく照らしていました。
2人の塾の生徒と駐車場までのほんの50メートルほど一緒になって、ふと、彼らは立ち止まって空を見上げていました。
「今日ってもしかして・・・?」
「十五夜だよ」
と教えてあげたら、一人の子が
「じゃあ、今夜はコーヒーでも持って、屋上に上がってみようかな。」(おうちに屋上があるというのはなんともうらやましいですが・・・)
受験勉強の合間に、空を見上げてみるのも、いい息抜きになるかもしれません。そういう心のゆとりも時には大切だと思います。
がんばれ、少年。
約一月後は「九月十三夜」。今年は10月23日がその日にあたるということです。