秋に生協で購入した馬酔木が、鈴なりに花をつけました。
馬酔木というとなにを置いても思われるのが大伯皇女の歌。
磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君がありといはなくに
謀反の疑いをかけられて処刑された弟・大津皇子を偲んで詠った歌です。おそらく皇子が好きだった花なのでしょう。
この歌があったので、馬酔木の花を身近に置いておきたいと常々思っていたところ、昨秋、生協のカタログで見つけて即座に注文しました。
冬の間は実のような蕾の状態で、寒風に耐えていましたが、ここへきていっせいに可憐な花が開きました。
花の一つ一つに、大伯皇女の嘆息がこめられているような・・・