ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

削ぎ落とす。

2006年06月26日 23時48分52秒 | 日本語教師のお仕事
4月からのクラスを振り返ってみると、どうも授業がしっくりこないことが多かった。もちろん、良かったこともたくさんあったんだけど、どこか違うという感触が拭えなくて。で、もう一つの国際交流協会の仕事にも慣れ出して少し余裕ができ、改めて授業をなんとかしようと、頭をひねってはみたけれど。

クラスって時間をかけて作るものだから簡単に一発逆転ができるものでもないし、それに、これさえやれば確実にいい授業ができるってものがないから困った。考えても考えてもええアイデアが出てこない。もちろん、授業のネタはいくつか用意したんだけど、それが盛り上がり、かつ学びにもつながるという確信が持てない。どれもそれなりって感じ。途中、ちょっと寝たけど、朝までずっと練り直し。

で、朝、6時頃。「こんだけ考えて、ええのが出てこないねんから、もうしゃあない。今の力をちゃんと知った上で、できることだけやればええやん。というより、そこからスタートするしかないもんな」と開き直って授業をしたら...。

学生に日本語を話させるのではなく、学生とどんどん話ができたのがうれしかった。まじめに話す学生もいれば、ふざけたことを言う学生もいる。いつも静かに授業にあまり関わろうとしない学生も雰囲気に巻き込まれて楽しんでる雰囲気やった。もちろん、みんなノートもたくさん取ってたし、質問も多かった。テキストを使った授業で今年一番の雰囲気やったな。その後の活動中心のコマも雰囲気良かったし。初級のクラスも、今後良くなるかなって手応えを感じた。

何やろ。今まで「ええ授業をしよう」と変な計算ばかりしてて、ちゃんと対話できてへんかったんやろな。学生のこと見れてなかったんやろな。開き直って、よけいなものが削ぎ落とされたような感じでした。
コメント
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