ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

3F

2006年06月25日 16時15分46秒 | 人づくり・場づくり
"Uno, dos, tres!"のかけ声で子供たちが踊り出す。なかなかの腰付き。

踊っているのはペルーにルーツを持つ小学生の子供たちで、市内に住んでいる子たちが中心。去年はこんな集まりなんてなかったんだけど、親たちが「自分達の文化などを継承できるようなことが何かできないか」というところから自発的に始められた(本当の経緯を詳しく説明すれば長くなり過ぎるので、とりあえずこのへんで...)。今では近所の国際交流協会や公民館のお祭り、小学校での出張講演などいろんな場で踊りを頼まれるようになったし、つい先日はスペイン語の情報誌にも写真付きで大々的に取り上げられてた。

多文化って話になると3F(fashion, food, festival)が真っ先に取り上げられるし、それはマジョリティ側が異文化を表面的に簡単に手軽に扱うものとして批判されるけど。マジョリティ側が用意した時間と場所にあわせて単発で雇われるのではなく、自分達がグループの運営から練習メニュー、練習場所を考え衣装も自前で用意して、運営しているのとは全然意味が違う。何よりみんなの表情が違うのがうれしい。みんな誇らしげやしね。

指導を担当しているお母さんたちが、たまに中学校や高校の部活の顧問も真っ青になるくらいに厳しく指導してたり、その横でプロのミュージシャンとして生計を立ててる男性がお母さんらの指示に従って黙ってCDデッキのボタンを押す係をやらされてるのが笑えるけど。
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