Prototype

音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

三つの悪夢と階段室の女王

2017-10-15 | 
●三つの悪夢と階段室の女王● 増田忠則
双葉社  2017.5

娘を誘拐した男の要求は、お金ではなく、ある場所に行くことだった「マグノイア通り、曇り」
通り魔事件が相次いでいる中、“おれ”のもとに警察が聞き込みにやってきたが、その後、隣の地区の自警団が“おれ”を見張りだして「夜にめざめて」
息子や妻に異変が起きる中、沢井の身にも危険が迫る。二十余年の歳月を経て、ただ一度だけ会った男が復讐に動き出したのか「復讐の花は枯れない」
マンションの階段を降りてきた私は、踊り場に女が倒れているのを見つける。厄介ごとに巻き込まれるのが面倒くさくなった私は見てみぬふりをしようとするが、階段室に人の気配を感じ「階段室の女王」


短編集。
最初の3つは、それぞれちょっとした悪意とか偏った正義感とか、復讐心とか…
それがこんなことになってしまうのか!っていう嫌な展開で、後味もよくないカンジ。
書き下ろしの4つ目は、それよりはもうちょっと笑えるノリというか、ユーモアミステリー的だなぁと思えました。
コメント