
これは絶賛公開中の新作ではない。昨年大ヒットした作品である。この映画は念願の100億越えを2年連続で達成しただけでない。コナン映画史上最高の(なんと!)興業成績150億越えまでをも成し遂げたそんな記念碑的作品。だからといってこれがシリーズ最高傑作というわけじゃないだろう。観客動員と作品の完成度は比例しない。
これまで何度も100億に迫ったけど、不可能だったが、一度成し遂げると今年も100億越えを成し遂げるはず。今年の新作『隻眼の残像』も公開から3日で既に35億越えを達成しているらしい。毎年新作公開時に昨年の作品がまずTV放送され、その直後からNetflix配信がスタートする。ということで僕のGWはまずおうちでコナン。今、映画館はほぼ全てコナンにジャックされているから、ね。
さて、うちの娘はコナン映画の大ファン。毎年公開初日に劇場に行く。それから何度も映画館に通う。家族で行く。孫のリン、レンも連れて行く。リンはもう4年だから大丈夫かもしれないが、レンは微妙。今年は2年だからもしかしたら大丈夫かもしれないけど、それまではかなり厳しかったはず。コナン映画は小さな子供には難しい。だから、残念だけど退屈してしまうだろう。
というか、大人の僕が見ても話が飲み込めないところが多々ある。かなり複雑な展開をするし、お約束の荒唐無稽もある。何度か劇場でも見ているけど、かなりお話に無理があり乗れない。だいたい基本設定からして僕には無茶なのだ。
だけどそこがファンにとっては魅力なのかもしれない。多彩な登場人物が織りなすお話は楽しいかもしれないが、マニアック。だいたい誰が誰だかわからない。高校生探偵なんていう時点でもう僕はもうアウトだし、小学生が事件を解決するなんて、「ないわあ」と思うし、スケボーで空を飛んだりするから、ほとんどアベンジャー。
この映画が、何故ここまでヒットするのか、今だにわからない。ということで、今回は北海道を舞台にして、怪盗キッドが活躍して、高校生探偵の平次とコナンがタッグを組んで事件に挑むというパターン。今回はガキンチョたちは登場しないのか、と思ったが、お約束だから終盤にちゃんと出てくる。
見ているぶんには楽しめるけど、じいちゃんは(僕だよ!)だからどうした?って感じ。ごめんなさい。