習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『テネイシャスD』

2009-03-24 19:41:57 | 映画
 なんかバカ映画ばかり見てるのだが、あまりにバカが続くので書くのがはばかられたので、まだ書いてなかったが、大好きなジャック・ブラックの映画なので、やはり書くことにした。『スクール・オブ・ロック』を凌ぐ傑作、だなんて書いてあったが、いいかげんにしなさい。宣伝だとしても書いていいことと、書いてはいけないことがある。そこまであからさまな嘘はよくない。

 断じて言う。『スクール・オブ・ロック』は凄い映画だ。それに較べてこの映画は糞だ。

 そのことを確認したうえでこのおバカ映画について語ろう。見る前からこの映画が呆れるくらいにバカなのはわかっていた。ほとんどの人には時間の無駄でしかない。それでなくても毎日くそ忙しいのに、よりによってこんな映画を見るってなんだ、と言われそうだが、僕はジャック・ブラックが大真面目で大本気のおふざけをするこの映画が見たかったのだ。神様に「イーストウッドの新作と、ジャック・ブラックの新作のどちらをとるか」なんて言われたなら少なくとも5分くらいは悩むくらいに彼が好き。(まぁ、5分後にはイーストウッド映画を選択するのが事実としても、だ)

 さて、今回は超有名ロック・ミュージシャンになりたいと願う2人組のデブが、これさえあればビッグになれるという魔法のピックを探して旅するというなんかわけがわからないお話。しかも、最後には悪魔との対決シーンまであるのだ。ロック博物館に忍び込んでピックを盗み出すところも、どうしてこんな展開になるのか、と思うくらいにバカである。ふざけているとは思えないくらいに真剣だ。

 でも、有名になるためにピックを盗むだなんて、なんか根本的に間違ってる。もっとやらなあかんことがあるやろ、と思う。ちゃんと練習して地道にライブ活動しようよ。

 今回の相棒はデブハゲのカイル・ガス。この情けない2人組のドタバタぶりにあきれさせられる。ジャック・ブラックはとても楽しそうにロックバカを演じている。というか、まるで地のまま。子供のまま大人になったような2人のロックへの熱い想いが、しっかり伝わってくる。だから改めて言うけど、これはただのおふざけではないのだ。まぁ、こだらないバカなんだけども。

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