習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

村上春樹『1Q84』

2009-10-05 22:27:30 | その他
 ようやく読み始めました。出版された時、すぐに読みたかったのですが、なかなか機会がなく、ようやく昨日から、読みだしたのですが、もう止まらない。昨日からこっち僕はこの本の世界にどっぷり浸かってしまいもう抜け出せません。

 仕事をしてても、青豆と天吾のことばかりが気になるし、もう無理です。だいたいふかえりのことも頭から離れないし。「見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです。」といういつもの太字で書かれた部分から始まるこの小説の第1章を読み終えたとき、もうだめだ、と思った。何が駄目なのかは上手く言えない。

 今はまだ、BOOK1の3分の1くらいしか読んでないのだけど、今から読み終えてしまう日のことが怖くて、わざとゆっくり読んでいる。それってなんだか子供みたいだ。

 だいたい青豆が高速道路の非常階段を下りて行くところから、もうたまらないなぁ、と思った。いや、その前のタクシーの運転手とのやり取りから痺れた。それって小説の書き出しである。いいのか、こんなに嵌まってしまって!

 昔々高校生か、大学生になったばかりの頃の話だ。熱いて長い夏休みの昼下がり、自宅で寝転がりながら単行本になったばかりの『風の歌を聴け』を読んだ。あの日の不思議な感触は忘れない。作品の世界に嵌まり込んで自分が今どこにいるのかすらわからない。そんな気分にさせられた。あの日からずっと村上春樹のすべての本を刊行された瞬間に読み続けている。それは仕方ないことなのだ。

 まだ何も始まらない。これからである。ただ、今、この小説を読んでいる。その興奮を書きとめたかった。読後の感想はまた、たぶん1週間後くらいに。

 

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