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映画・演劇のレビュー

『デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~』

2009-12-29 15:01:49 | 映画
 これ最悪や。最近見た映画で断トツ、ワースト1! よくぞここまでつまらない映画を作れたものだ。しかも、頭でっかちのアート映画ならいざ知らず。これはハリウッド製の娯楽大作のはずである。ビッグ・スターを2人並べて、スパイ・アクション、ラブ・ロマンスを期待させといてこれかい。

 いくらスパイものとはいえ、観客をよくも、ここまで騙したものだ。こんなこと普通するか? 内容で勝負せいよ。つまらない映画をわざと作ったわけではあるまいが、それにしても酷い。この監督はなにを考えてこんなくだらないものを作ったのだろうか。だいたい前作『フィクサー』もたいがいな映画だった。監督・脚本はトニー・ギルロイ。もうこいつの映画は見ない。ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェン(『ザ・バンク』は凄くよかったのに、このアホ映画で評価ガタ落ち)の2人が主演。

 だいたいスパイもので、2人の駆け引き、だまし合いを観客は楽しみにてるのに、まるでダメ。何が描かれてあるのかさえよくわからない。台本最低。しかも、中途半端な恋の駆け引きがあり、おいおいおまえらシリアス映画のスパイならもっとちゃんと非情にならなくては仕事のならんのとちゃうか、と突っ込みいれたくなるありさま。トホホ。最期は、毛はえ薬のレシピを盗むなんていう話になるのだが、これはコメディーじゃないので、そんなバカなものにしなくてもよかったんじゃないか。まぁ、もうどうでもよろしい。僕の2時間を返して欲しい。

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