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習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『カンフーサイボーグ』

2012-02-08 20:49:50 | 映画
 こういうおバカなアクション映画を平気で作れる香港映画って凄い。以前ならもう見る気にもならないタイプの映画なのだが、最近は香港映画がめっきり少なくなり、ついつい郷愁にかられて見てしまう。しょうもないことは百も承知で、でも、たまにはいいかぁ、って感じだ。これは純粋な意味ではもう香港映画ではない。中国映画に分類される。だが、このアホなノリは断じて中国映画ではない。まぁ、そこで線引きする事に何の意味もないのだが、全編が広東語で(たぶん)くだらないギャグもあるし、シリアスにもなるし、特撮はけっこう本格的で(今は、CGで何でも出来るからね)、アクション満載、恋愛ものでもあるし、なんでもありのてんこ盛り。ただあまりに色々あり過ぎて本当の所は何がしたかったのか、よくわからない。まぁ、楽しければそれだけでいいや、と思って作っているのだろうから、文句はない。

 主人公のロボット(アレックス・フォン)がアトムの髪型を意識していてアホすぎる。けっこう男前なのにあの髪型はないやろ、と思う。バディームービーで相棒はフー・ジュンが演じる。エリック・ツァンもゲスト出演。なかなか豪華な映画なのだ。ヒロインは先日見た『三国志英傑伝 関羽』のヒロインをしていた人。彼女がメガネを外せば美人だった、というありきたりの極致を行くヒロインを演じている。


 SFなのに、田舎の警察を舞台にして、のんびりしたタッチの映画である。しかもこの田舎の風景がなんだかいい感じなのだ。ほのぼのしてて和む。そんなロケーションのなか、くだらん話がだらだら続く。それでもうんざりはしないのはやはりこの和やかな風景の力だろう。それにしても描くべき内容との落差には驚くのだが、作り手はそんなことにこだわらないようだ。まぁ、アメリカ映画でも、『カウボーイ&エイリアン』なんてのもあったし、とは思うけど、普通、これはないはずだ。

 大体これはちょっとしたSF大作のはずなのに、まるでその気がない。色気を出して中国版『ブレードランナー』とかを目指せよ、と思う。レプリカントが意思を持ち人間に反逆を試みる、なんていう話なのだから。まぁ、そんな話も含めててんこ盛りの一部なのだろう。なんでもありのごった煮娯楽大作。

 だが、後半のド派手なアクションは流石に凄い。ちゃんと『トランスフォーマー』してる。これはきっとけっこうな予算を投入した映画のはずなのだ。なのに、この庶民感覚。さすが香港である。あまりなにも考えないで、ぼんやり笑いながら見るぶんには問題ない映画。わざわざ劇場にまでいくのは堪忍だが、DVDで、息抜きにならなる。


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