アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の自伝的映画。あのフェリーニの『8 1/2』を想起させるような、これもまた壮大なドラマだ。Netflixお得意の巨匠に自由に手掛けさせ映画祭(本作は第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品である)で賞を狙うという大作アート映画。もちろん劇場公開後、すぐに配信公開するという必殺パターンの作品。
この幻想的なドラマはリアルな現実と陸続きになっている . . . 本文を読む
1972年5月30日、イスラエルのテルアビブ空港で起こった乱射テロ事件の犯人の軌跡を追うノンフィクションに挑むライター。彼女がこの50年も前のできごとにこだわるのはなぜなのか。空港でのテロ事件を引き起こした彼の正義のための戦い、その是非を問うわけではない。たとえどんな動機や理由があろうともテロは許せない。そんなことは本人だってわかっているはずだ。已むに已まれずの行為。切実な想い。犯行を起こした事件 . . . 本文を読む