今年も邂逅はspace korallion〈スペースコラリオン〉でクリスマス公演を実施した。今回初めて脚本、演出をしろみそ企画のなかしまひろきに依頼した。その結果、今までの邂逅とは一味違う作品に仕上がっている。このクリスマス公演では毎回様々な実験が施されていて本公演とは違う仕様になっているのが楽しい。渾身の力作で挑む本公演とは違い、肩の力の抜けた作品が新鮮だ。時には本公演よりも凄いものを見せてくれ . . . 本文を読む
これは以前アイホール+岩崎正裕プロジェクト(正確には「平成19年度 AI・HALL+岩崎正裕共同制作作品」)として公演された作品の再演だ。台本は高橋恵のオリジナル。この渾身の1作を今、満を持して虚空旅団作品として再演する。高橋恵、作演出によるこの新バージョンがどんなかたちで出来上がるのか、とても楽しみにしていた。コロナ禍で散々つらい思いをしてきた高橋恵と「虚空旅団」が、看護師を目指す学生たちの群像 . . . 本文を読む
『きみの鳥はうたえる』の三宅唱監督作品。生まれつき聴覚障害があり、両耳が聞こえない女性のプロボクサーが主人公。実話がベースにはなるけど、あくまでもフィクション。映画は派手な描写は一切なく、もちろん恋愛もない。だから『ロッキー』ではない。ただただ岸井ゆきのが演じる女性(ボクサー)の日々を静かに見つめるばかりだ。お話らしいお話すらほとんどない。だから、これはよくある熱血「スポコンもの」でも感動「実録も . . . 本文を読む
この冬一番の大作映画が公開された。ジェームズ・キャメロンの久々の最新作、そしてそれはあらゆる意味で空前絶後の超大作だ。『殺人魚フライングキラー』から『ターミネーター』と低予算で凄い映画を作っていた初期の彼の映画が好きだった。『ターミネーター』は公開前に試写で見て感心した。こんな面白い映画を作るんだ、と感動した。最初はなんだかしょぼいSF映画のように見えて(未来の荒廃した光景をその辺に散らばる骸骨の . . . 本文を読む