習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

プロジェクトKUTO-10『骨から星へ』

2016-03-20 21:35:34 | 演劇
  キューブリックの『2001年宇宙の旅』の冒頭の衝撃的なシーンがこのタイトルの所以なのだが、芝居自体もあの場面に言及している。主人公のふたりの出会いのシーンでそれは語られる。工藤俊作と久保田浩演じる男たちは駅のベンチで出会い、会話を交わす。ここはリアルな場所ではなく、そこは幻想と出会う場所で、宮沢賢治のファンタジーを思わせる。もちろん、『銀河鉄道の夜』だ。ということは、ふたりはジョバ . . . 本文を読む
コメント

『コンフェッション 友の告白』

2016-03-20 21:18:56 | 映画
3人の男の子たちのお話から始まる。中学の卒業式の後、思い出作りのため、山に登る。だが、事故に会い、雪が積もり、下山できなくなる。ひとりの少年が助けを呼びに行く。彼の帰りを待つ怪我して意識のない少年と、もうひとりの少年。タイトル前のこの冒頭のエピソードの後、現在の時間に飛び、お話が始まる。あれから20年。   最初は何の話なのか、なかなか分からない。事件が起きて、そこからは一気に作品世 . . . 本文を読む
コメント

湊かなえ『ユートピア』

2016-03-20 21:16:39 | その他
  このストレートなタイトルとそれに呼応するような内容。最初は、こんなつまらない小説を読んでしまったことを後悔した。途中で何度となく止めようと思った。でも、途中で辞めるのは嫌いだから(でも、本気で時間のムダ、と思うとすっぱりやめるけど)最後まで読んだ。とりあえずは、納得はしたから、いいとする。だけど、あのオチはないわ、と思う。ああいう安易なオチを用意するから小説のレベルが下がる。もちろ . . . 本文を読む
コメント