習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

アマサヒカエメ『アストライアー』

2016-03-30 22:25:49 | 演劇
  若手劇団で、デビュー作で、いきなりHepホールで公演を行うなんて、もうそれだけで大胆。しかも、よくある派手で、わかりやすくて、楽しいエンタメではなく、地味な家庭劇。ひとりよがりスレスレのラインで勝負を賭けるのも、作り手の自信と若さの証明だろう。なんだかそれだけでドキドキするではないか。   一体これは何なのか、わからないまま、ストーリーが進んでいく。3つのエピソードが . . . 本文を読む
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空組『Wish Land』

2016-03-30 22:14:51 | 演劇
  これはなんだぁ、思わず、のけ反るような芝居だ。近年稀にみる珍種。びっくりしゃっくり。こんな舐めた芝居を見るのは久しぶりのことだ。どうなるのか、予想もつかない。というか、オレは何を見ているのか、と自分の目を疑う。これは芝居だと言えるのか。悪夢のような2時間だった。 そのうち、ちゃんとしたお話になる、と信じて2時間10分耐えた。周囲の人たちは、楽しそうにしている。僕だけ異次元ポケット . . . 本文を読む
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辻村深月『図書館で暮らしたい』

2016-03-30 22:02:05 | その他
  小説だと思って読み始めたら、エッセイ集だった。(というか、本を開いたら、そんなことすぐにわかる)でも、このタイトルの小説をぜひ、読んでみたかった。そこにはどんな秘密が描かれてあるのだろうか。夢のような世界が広がるのか。それとも、悪夢か。   図書館が大好きだ。旅行に行くと、いつもその土地の図書館を巡ることになる。別にそれが目的なんかではないけど、ついつい図書館を見かけ . . . 本文を読む
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『愛して飲んで歌って』

2016-03-30 21:49:00 | 映画
  『愛して飲んで歌って』 これがアラン・レネ監督の最後の作品になった。学生の頃、『去年マリエンバードで』に憧れて、ようやく見た実物の『去年マリエンバードで』に感激し、映画というものの本当の魅力を知った。10代の僕にとって、レネは映画の神様だったのだ。   それからすべての作品を追いかけた。広島、原爆を扱った『二十四時間の情事』、アウシュビッツを描くドキュメント『夜と霧 . . . 本文を読む
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