最初タイトルに「喜劇」と付けられていたのではないか。いくらんでも、今の時代にそれはないよ、と思わざる得ない。完成から公開までかなり間が出来たのはいくら山田洋次でも、これはセールスが難しいと踏んだからではないか。お蔵入り覚悟で制作されたのかもしれない。それくらいに、今の時代に作れないタイプの映画なのだ。
チラシのかたすみには、《「男はつらいよ」から20年、待望の喜劇!》と、小さく書かれてある。監督 . . . 本文を読む
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。インドの高級リゾートホテル(でも、今はまだ、おんぼろ)を舞台にして人生の最終章を優雅に過ごそうとするイギリス人たちが、なんのなんの余生ではなくここから人生をスタートさせるという、老人を元気にさせる映画。最近、映画のターゲットは若い女性層から、老人にシフトチェンジしているから、この手の映画が増えてくる。しかも、こういう映画がちゃんとヒットするから、量産 . . . 本文を読む