昨年の2008台北フィルムフェスティバル(第十屆台北電影節)で最優秀作品を受賞したのは先にも書いた『海角七号』で、審査員特別作品賞はまもなく日本でも公開される『九降風』(『9月に降る風』)だが、注目の作品はこの2本だけではない。最優秀監督賞を受賞した楊雅(ジルズ・ヤン)監督の『囧男孩』(『Orzボーイズ!』) が実はかなりおもしろいだ。なのにこちらの方は日本ではまだ公開予定がない . . . 本文を読む
今年、妄想プロデュース、池川辰哉さんが放つ「走り屋3部作連続上演」の第2章である。ほんとなら年内に3作を一気に上演してしまうという計画だったが、次の最終章は来年の3月に持ち越しされることになった。諸般の事情もあろうが、僕はそれでいいと思う。この傑作が来年も見れることのほうがうれしい。楽しみは取っておく、というやり方もある。まぁ、一刻も早くこの先を見たい、と思う気持ちもあるが、じっくりと熟成させ上 . . . 本文を読む
金曜から昨日まで仕事で家を空けていた。クラブ合宿である。体はくたくただし、今日から夏の大会が開幕なので、もう少ししたらまた仕事に行かなくてはならない。普通の人はお盆休みとかあるんだろうなぁ、と思うとなんだか腹立たしいがまぁ好きな仕事をしてるのだから、休みなんかいらない。だが、合宿のせいでこの週末は芝居が見れなかった。実はそれが一番悔しい。特にこれから書くいちはら会『屑籠ノウタ』が見れなかったのは . . . 本文を読む
昨年台湾で史上最高の大ヒットを記録した『海角7号』をようやく見た。日本人の女の子と台湾人の男の子が60年の歳月を経て恋に陥るというスケールの大きなラブストーリーだ。(ちょっとこういう書き方には問題があるけど)
戦後すぐと現代という2つの時代を経て7通の手紙が届くまでのお話は軽やかなタッチで描かれる青春映画で、正直言ってたわいない映画に思える。なのにこの作品が台湾人の心を鷲摑みに . . . 本文を読む