いつも人は不安を抱えて生きている。何かが足りないと思う。自分の身近にいる人がわからないと思う。
自分の知らないところで彼(彼女)が何をしているのか、とんでもない秘密があるのではないか、なんて怖れる。しかし、そのパンドラの箱を開けてしまったなら、取り返しのないことになってしまうことも多い。 見なければよかった、知らなければよかったなんて思う。そんな気分を描く短編連作である。開けなければよかった . . . 本文を読む
くだらない中年のオヤジが、いつの間にか素敵な少年に戻っていく。リドリー・スコットが『それでも生きる子供たちへ』に続いて同じパターンの映画を作る。(もちろん内容はまるで違うが)それって一体どういう心境の変化だろうか。こういう癒し系なんてあまりに彼らしくない気もする。
少年時代を過ごしたプロブァンスの自然の中に戻り、周囲の人たちの優しさに触れ、都会での生活の中でささくれだった心が癒されていく。こ . . . 本文を読む