ドリー・ラングドンの名を初めて知ったのは、
彼女のかつての旦那のアンドレ・プレヴィンと
連名でクレジットされたアルバム(写真下)を入手した時で、
今から30年程前の事である。
このアルバムは元々Verveがオリジナルであるが、
当時DRGから再発されたアルバムでは、
ドリー・プレヴィンとクレジットされており、裏ジャケ(写真下)には
彼女とアンドレ・プレヴィンの2ショット写真が掲載されていた。
日本では、1993年にポリドールの「名盤コレクション・オン・ヴァーヴ・パート2」
のシリーズで、本名であるドリー・ラングドン名義のオリジナル・ジャケット仕様で
発売された事がある。
しかし残念ながら、それ以降このアルバムは陽の目を見ていない。
ドリー・ラングドンはどちらかと言えば、歌手よりも作詞家としての方が知られており、
ペギー・リーの名唱で有名な「Sea Shell」=邦題「貝がら」は
彼女が作詞を手がけている。
本アルバムの収録曲も全て彼女が作詞したもので、
さながら「ドリー・ラングドン・ソング・ブック」の様相を呈している。
余り声量はないが、素直な歌唱のドリー・ラングドン。
彼女自身クラブ専門で歌っていた事もあり、確かに余り大きくない場所で
聴きたいと思わせる歌い手だ。
バックはこの後に旦那となるアンドレ・プレヴィンとケニー・バレル、そして他のメンバー。
歌伴は流石にプレヴィンで云う事なし、またバレルも渋いプレイを聴かせている。
但し現在、DRG盤及び日本ポリドール盤のどちらも入手はかなり難しい状況である。
Dory Langdon / The Leprechauns Are Upon Me
Verve MGV-2101
DRG MRS-503 (廃盤)
ポリドール POJJ-1559 (廃盤)
Side A
1,Can't We Be Enemies
2,Lonely Girl In London
3,Let Me Show You Off
4,My Heart Is A Hunter
5,Leprechauns Are Upon Me
6,Warm Winter Day
7,Carefree Love
Side B
1,No
2,Sea Shell
3,Many Sides
4,Gooney Bird
5,Just For Now
6,Forget Me
Dory Langdon (vo)
Andre Previn (p)
kenny Burrell (g)
Unkown (b)
and Others
1958年 2月20日、21日、3月6日 Los Angeles 録音
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます