海軍省の真っ白なパン

　8月近くになると、あちこちで戦争特集が始まる。
見ていると、全部が全部といってよいほど、苦しかった、大変だったということ
ばかりのオンパレードである。たしかに、子供を抱えていた人はそうだったろうが、
実はそうでもない人も結構いたようなのである。

　叔母は戦争中に海軍省で働いていた。大伯父(叔母にとって)のコネで決まったらしいと聞いた。
大伯父は海軍軍人で日本海海戦にも出征した。戦争中には本も書いており、どんなものか興味が
あり、netの古書店で見つけ出して購入した。内容的にはあまり面白いものではなく、戦意高揚の
一環だろうと推測されたが、推薦文の著者に司馬遼太郎の「坂の上の雲」に登場する人物などもおり、
もし、存命だったら話を聞いてみたいなとの印象を持った。

　話は海軍省の食事である。叔母から聞いた話では、「パンが真っ白」だったというのである。
その話を聞いたのはpochiが学生の時だから45年ぐらい前の話である。45年前にパン屋で売っていた
食パンよりもなお白いパンが出たというのである。ご多分にもれず、配給暮らしの中でたいした食事は
していなかっただけに強く印象に残ったそうである。

　タバコなども配給だったらしいが、家族の中でたばこを吸うのは祖父一人だけ、祖母も母も叔母も
吸わなかったから4人分を一人で吸っていたということである。母にしろ、市ヶ谷のどこかの店で餅菓子が
売り出されると言うので勤め先に行く前に立ち寄ったという話を聞いた。
　母は生徒を連れて品川の沖電気(だと思った)に勤労動員に出ており、終戦時には残った米を全員で分けて
持ち帰ったという話を聞いたことがある。その母も叔母も死んだし、シベリアに抑留されていた父も20年以上前に死んだ。

センチメンタルな解釈より現実的対応

　昨夜、newswebを見ていたら、アメリカでドローンに銃をとりつけ発射する映像が流されていた。視聴者からのツイッターには
“こんなことに使ってほしくない”といったセンチメンタルなコメントがいくつかあった。
　ドローンは夢のあるツールと考えるのはその人の自由だが、新しいツールが出来ると必ずそれは武器として利用されるのも現実だ。
すでに無人攻撃機があるのだから、より小型化した武器ツールの道を追求されるのは当然だろう。たとえば、大きな昆虫ぐらいのサイズの
ドローンに爆弾を仕込むとか、それを潜水艦に積んでどこかの都市の近くで1000機ばらまくなどは容易に想像される。
　政府もドローンの利用だけを考えるのではなく、攻撃兵器として利用されたときの対応策を考えておいた方がよい。

　参議院で審議が始まる集団的自衛権だが、そもそも国民に理解されていないというのは、反対派はそもそも理解しようなんて気はないのだから
ある程度はしょうがない。関心のない人は国会中継だって見ようとしないだろうし、誰かにまかせておけばよいと考える人もいるだろう。
　民主党のように憲法違反にならない対案を出そうという気にもならないのがいる。こういう党は反対だけで議論なんてする気がない。
議論をしたらそれ自体が違反だと考えるのだから審議になるはずがない。国民にとっての不幸である。

　憲法学者だって憲法は成立後、大きな解釈変更をしてきている。彼らはそれを認めていないのかどうなのか?　認めているのだとしたら、
今回のだって解釈変更のひとつにすぎない。新しい解釈と旧来の解釈の違いである。
　認めていないのだとしたら、そもそも自衛隊を憲法違反として訴えるべきだろう。
　憲法学者だけでなく、反対した学者たちも含めて原告になればよい。
　
　　
　　

一体どこの国と戦争になるの?

　東芝の監査法人、全然だめじゃない。いくら、経理が隠していると言っても
何年にもわたってまったく見抜けないとはどういうこと。この会社への信頼性、
大落下だな。それから、同社の監査役機能していない。
　あとは、アメリカでの株主代表訴訟だな。何十億、あるいは百億円単位になるのか
興味深い。

　今日も50肩のリハビリに行ってきた。35度を超えているせいか全体的には空いているのだが、
pochiの担当PTは混んでいた。

　昨日のニュースで“学者150人が集団的自衛権に反対”なんてのがあったが、60年安保の時代とは
明らかに違う。学者のインパクトは段違いに弱くなっているし、とくにこの手の問題に反対するのは
社民党・共産党支持者、労組、得体の知れない団体…とイメージが固まってきている。

　今日の新聞なんかはなるべく色のついていない人間を登場させようとしているようだが、それでも
説得力がないのだ。戦争になると言うが、どこの国と戦争になるのだ?

ISはカリフの支配下にしようとしていいるわけだから、話し合いの余地はない。

もう大河の録画はやめた

　面白くないと思いつつ、大河ドラマを録画して来た。それは、もっと歳をとったときに見たくなるかもしれないという
一種の期待感だったが、昨夜、ひさしぶりに実際に見ていてまったく面白くないという印象しかなかった。
　乃木坂46が側室候補として紹介されるなどのシーンが最後の方にあったが、それを除けば単なる大奥ドラマ。
現在の側室候補では男子が生まれないから、新しい側室候補をさがして孫が欲しいという正室の希望に沿ったリストラ策
の展開である。
　
　主人公の旦那である久坂玄随はまったく魅力のない男で、松下村塾に集まっているのも変に頭だけが膨らんだ観念的な男ばかり。
どこが、“幕末男子の育て方”か全然判らない。ご飯を作っているだけという印象しかない。確かにご飯を食べて育つけど。

岡田党首が廃案にするなんて言ってたけど、具体的に説明しろ。スローガンは意味ないぞ。

　新国立競技場、白紙で考えなおすことになったようだが、そもそも8万人も収容の施設が必要なの?
サッカーのワールドカップの場合はそうだという話も聞くけれど、大体、8万人収容の競技場を必要とする国が
そんなにあるのかね? そもそも日本の場合、南アフリカだっけ、前回のワールドカップもそうだがベスト16にも
入れずに敗退。今度のだって、シンガポールと引き分けと下手すればアジア予選で敗退ということだって考えられるんじゃないの?
　その程度のレベルでワールドカップ誘致なんて冗談じゃないよ。　もっと、レベルの高い国になってからの話じゃないの。

　オリンピックだって低コストの大会を開くというのに、これからは先進国ではない、経済発展国だけではない、
拡くいろいろな国で開くというのに8万人収容なんてキャパシティを決めてしまっては後は維持コストがかかるだけじゃない。

　極端な話、味の素スタジアムや横浜、埼玉のスタジアムを借りて拡張工事みたいなことにすればさらに安あがりだ。
まあ、どうしてもつくるというのなら1000億円が上限じゃないの?

集団的自衛権の国会中継何回かみたけど、野党の言うことって憲法違反ってことばかりで、もっと考えたらどうなのかね。
衆議院で成立した後も、岡田党首が廃案にするなんて言っているけど、具体的にどうやって廃案にするわけ　?
スローガンだけじゃなくて具体的に説明しろよ。野党の言うことってスローガンだけだよな。
　マスコミの報道も中国・韓国の意見だけじゃなくて、他のアジア諸国、タイ、フィリピン、ベトナム‥の意見は紹介しないの?
そういうことだから信用がなくなるんだ。　

　そうそう、正論とかその手の本も毎回取り上げる内容が同じで、もっと現代の保守の視点というか哲学が不足している。
南京大虐殺、靖国参拝‥そういうことだけじゃなくて、たとえば高齢化社会にどう対応していくのか?安楽死についてどう対応するのか?
少子化は本当に悪なのか?　移民政策についてどう考えるのか等々、これから起こりうる課題についての視点が不足しているのは確かだと思う。
もうちょっと考えてもらいたいね。

中身が同じあのプラカードどこで作った、配布した ?

　昨日の集団的自衛権の委員会採決、テレビで見たけど「なにあれ」っていうのが第一印象。
プラカード持っている議員たちの姿、おかしいんじゃないの?
いったい誰にアピールしているのかなと思っていたけど、その後の映像を見てわかった。
　国会の近くにいるデモ隊の持っているプラカードと同じものがあった。ということは、どこかで同じものを作って
配布しているということになるのか。pochiが記者だったら、どこで作られたかを取材しても面白いと思う。
　彼らにアピールしている、反対していますよという証明なわけだ。

　そもそも、集団的自衛権イコール戦争と捉えるのがおかしい。
いったい、彼らはどこの国と戦争するというのだろう?　中国?　核ミサイルを持っている国と戦争して勝てるわけがない。
戦争は勝てる場合にするものだ。これが絶対である。

　そういう意味でいえば、今日の衆議院本会議での採決に野党が抵抗などと言っているが、全然言葉遊びで意味がない。
同調勢力へのアピールだけだ。

　参議院ではもっとましな論議をしてほしい。憲法違反の疑いとかそんなことではなくて、具体的な文言について
議論すべきだろう。それが出来ないというのなら、参議院の意味はないし、野党の能力も全然ないということだ。

集団的自衛権、何カ月審議したって同じこと

　例によって50肩治療のために整形外科に行って来た。だいぶ楽になって来たので、痛み止めの薬を
ロキソニンからおだやかで胃薬のいらないタイプに変更してもらうように頼み、併せて塗り薬や貼り薬を
もらって来た。当然、リハビリも行って来た。
　この病院は混んでいるので、新聞を読んで時間を潰していると、集団的自衛権の裁決が迫っているせいか
朝日はほぼすべての面でこの関連の記事を載せていた。もちろん、基調は反対である。
　全然、賛成意見が載っていないのもある意味清々しいとも言えなくはないし、新聞の性格を明確にしているともいえる。
審議時間が短いなどと言われているが、かりに半年間審議したって同じ事だろう。反対派は理念というか妄想を重視しており、
賛成派は現実に立脚しているのだからかみ合うはずがない。

　強行採決云々と言うので民主党政権下での強行採決について調べてみると、現代は便利なものでいろいろな資料がnet上にある。
昔だったら探すだけで大変だ。子供手当、高校無償化、地球温暖化対策、放送法改定案、郵政改革の見直し‥と、まあ一杯だ。
　なかでも郵政改革見直し法案は審議時間たったの6時間での強行採決だ。放送法改定案は10時間、地球温暖化は18時間と、それこそ
議会無視のなめきりである。

　こういうことをやっている政党が強行採決反対とか審議が尽くされていないなんて言ったって信用できない。
政権をとったらまた同じことをするんだろう。元総理のカンナオトは民主主義は独裁だというようなことを言っており、あてにならない
政党の最先端にいる。野党はみんな同じだろう。マニアのおかげで生きているとpochiは思っている。
　だいたい、集団的自衛権イコール戦争、徴兵制‥というのがずれている。60年70年安保の時代の思考形式を踏襲している。
9条通りならどこかが攻めてきたら全員が降伏し、虐殺、暴行、やられ放題というのがほんらいの解釈ではないのか?
そういうのを欲しているのが9条教の信者だとpochiは理解している。

なでしこジャパンの待遇が悪すぎる

　そりゃあ男子に比べて参加国も少ないかもしれないし、人気も下かもしれないが、それにしても
この待遇はないだろう。1点あげた有吉選手がバイトをしているということだ。かりにも世界No.2だよ。
その選手がアルバイトをしなくてはならないというのはないんじゃないの?

　男子はこの前のワールドカップで予選通過も出来ず、シンガポール戦でも点が取れないという体たらく。
このままじゃ、アジア予選でおしまいかなという気もするほどだ。準優勝なんて絶対に出来ない。
　予算配分の全面的な見直しが必要だ。基準となるのはワールドカップの成績だ。
　成績に応じて男子に回していた予算を女子に回すべきだろう。
　男子はなにしろ、勝てないんだし、点が取れないんだからしょうがないだろう。
　

新聞の政党機関紙化

　webの朝日をぱらぱらと見ていたら、「web　Ronza」に香山リカが“百田発言とヒューブリス(傲慢)症候群”というのを
書いていた。香山リカってコメンテーターをやっているくせに、虎の門ニュースのツイッター乗っ取り騒動で逃げ回っている
という印象しかない。その後も自分のことは放っておいて、なにか書いていても全然信用できないし、騒動芸人としか思えない。

　むしろ、こいつが擁護している方に悪い印象を持つというのが正直なところだ。

　朝日は好きな新聞ではないが、幅広い分野についてフォローしているのは確かだと思う。
毎日や中日よりもよほど公平だ。以前、整形外科に行った時、待っている間に朝日、読売、毎日、中日を読んだ。
前日に大学で国旗掲揚をという話が伝えられた日で、その記事が載っていたが、朝日・毎日・中日の中では朝日の
記事が正確に伝えていた。毎日と中日は沖縄とか滋賀大とかの意見だけを載せていて、あれでは大学はみんな反対のように
見える書き方をしていた。しかし、現実には多様な意見があり、朝日はその他の意見も掲載していた。

　新聞はまず事実を伝えなければならないのに、一方の意見だけを強調し他を無視するのは政治的な意図があるとしか思えないし、
それしかできない新聞は政党機関紙だと理解している。