ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

モネ ‐ ナショナル・ギャラリー(29)

2014年07月23日 |  ∟イギリスの美術館

 泰西名画の中で一番多く写真やコピーをされたのは?
 おそらく、ゴッホ(1853-1890/オランダ/後期印象派)の<「ひまわり」>、そして、この絵ではないだろうか。

 その絵とは、印象派の巨匠クロード・モネ(1840-1926/フランス)の「睡蓮の池」。
 また、この絵は、同じモチーフと構図で描いた連作的絵画としても、画家自身の作品の中で一番多いと思う。
 なぜ、彼は斯くも多くの睡蓮の花、そして、睡蓮の咲く池を描いたのだろうか?

 A池のこちら側から弓形の橋、日本風に言えば太鼓橋。の眺めだけとっても、最終的に18点も描いているのだそうだ。

 例によって脱線するが、モネが愛した「睡蓮」と前号(7/21)で投稿した「蓮」を、迂闊にも混同していたこと、<この夏に出会った花>(11/09/16)でアップしたことがあった。

 話しのそれ序に、パリ1区はコンコルド広場の隣、マロニエの並木道が美しいテュイルリー公園のなか、セーヌ川に面して建つオランジュリー美術館、ミーハーだが、こう書いただけで芸術の都パリの香りがしないでもない。

 その美術館に、モネの「睡蓮」だけを展示する楕円形の部屋がふたつ、∞ の形に並んであって、壁一面の「蓮」に圧倒されたことがあったが、そのことは、<オランジュリー美術館>(10/07/27)で書いた。

 それすぎた話しを戻して、18点のうちで本作を含む12点は、彼の作品を扱う画商の店先?に展示されていたのだそうだが、その中でもひときわ静謐な印象を与えた1点が本作だったとされるらしい。

 橋のある蓮池、ペトロ には、どれもみな同じように見える。
 ありきたりの蓮池が、朝方だとか夕方だとか雲り空とか、気象の移り変わりによって変化する様が、巨匠の好奇心を限りなく誘ったのだろうけれど、それにしても、橋だけで18点とはねえ!(この稿、続く)
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.838

 ※ ロンドン・ナショナル・ギャラリーの旅(28)へは(コチラ)から入れます。

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