ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

オランジュリー美術館(終)

2010年07月27日 |  ∟フランスの美術館

 随分と道草をしました。
 これから、《オランジュリー美術館》、最終章へとご案内します。

 ホワイエから地下の展示室へ降りる階段があります。
 その階段の上部に橋が架かり、それを渡ると「前庭」と呼ばれる小さな円形の部屋に入ります。

 E_4さらに進むと、前庭につながって楕円形の部屋がふたつ、ちょうど、無限大の記号「∞」のように並んでいます。                                                                                      

 天井から差込む「光」が眩しい「睡蓮の間」です。

 8枚からなる「大壁画‐睡蓮」は、朝の光を受けて開いたばかりの蓮、水面に写る雲、風にそよぎ、朝の光を受けて反射する柳、日没とともに翳る様などが、圧倒する筆力で描かれ、声もありません。

 D見る者と同じ目線に描かれていますので、例えれば、睡蓮の池にボートを浮かべているように、自然に包まれた優しさを感じさせてくれます。                                                                                     

 人気のこの美術館、午前中はグループ、個人客は午後となっていて、普段の「睡蓮の間」、前庭で並ぶことが多いようです。
 この日の午後は、多分、「ふたりの日頃の心がけふたり?が良かったのでしょう、待つこともなく入ることができました。

 ペトロ とカタリナ、この日、オルセーからオランジュリーと、美術館の梯子?
 絵あたり? で、チュイルリー公園のベンチで一息入れました。

 C_3エッフェル塔やコンコルド広場のオベリスク、その向こうの凱旋門などを、ぼんやりと眺めながら余韻を楽しみました。

 それにしても、公園から広場にかけて、「素晴らしいお天気に誘われたのでしょう、人の多さ!」に驚きました。

 これで、5月の終わり頃、<クロード・モネ>から始めた、《モネを訪ねる旅》、ひとまずお休みします。
 いつかまた、会える日を楽しみに。

 ではお終いに、モネが人生の最後を託して描いた、「大壁画睡蓮」(同館HPから)をご覧下さい。                                       

*Room -1 (単位:㍍)                                                                               「Matin ‐ 朝」(2.00×12.75)/「Les nuages ‐ 雲」(2.00×12.75)

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Soleil couchant ‐ 日没」(2.00×6.00)/「Reflets verts ‐ 緑がかった」(2.00×8.60)

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*Room - 2 (単位:㍍)                                                                                       「Les Deux saules ‐ 二本の柳」(2.00×17.00)/「Le Matin aux saules ‐ 朝の柳」(2.00×12.75)                                                                          

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Le Matin clair aux saules ‐ 明るい朝の柳」(2.00×12.75)/「Reflets d’arbres ‐ 木の反射」(2.00×8.60)

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コメント (2)
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