彼岸の入りの日の夕食時のこと。
R君が今日の宿題をまだしていないと言うので、お風呂の前に「一緒にしようか?」と誘っても返事がない。
何時もならはっきりと意思を示すのにと訝しく思っていたら、「どんな宿題か、ばあばあ分かる?」と謎かけをしてきた。
ヒントは、三文字で真ん中に小さい “ っ ” が入るのだと言う。
ペトロ は、「マッチ! 違うか? そうだ、あっちか、こっちだ?」などと言っては、「そんな宿題ないよ」と小さな顰蹙を買っていたが、どうにも分からず降参。
小さな鼻? を得意げにうごめかして彼が明かした答えは、意外にも “ 抱っこ ” 。
「え~っ、どうして?」と尋ねると、ペトロとカタリナが高知に来ることを先生に話したらしい。
そしたら、“ 抱っこをして貰うこと ” が、宿題に出されたという。
いきさつが分かってちょっと感激、素晴らしい宿題を出された先生に脱帽。
教える? この難しいテーマに、三文字の簡潔な言葉で示され、私まで教わった気がした。
勿論、一杯ハグをした。
彼は、「そんなにいらないよ!」と嬉しそうに笑い、ペトロには、「少しでいい」などと言って周りを笑わせていたが、シャイな彼、抱っこしてと言いにくかったよう。
そんな翌日、R君と和紙を絞り染めしてのうちわ作りに挑戦(写真上左)、世界でたったひとつ、僕だけのうちわと大喜び。
弟の I 君は、「僕はまだ小さいから出来ないんだ」と言い、ペトロと快晴の仁淀川の清流に石投げ(写真上右)に行った。
翌朝、R君の所属するボーイスカウトが、繁華街で地震の募金活動(写真下)をすると言う。
小2の秋から入団できるらしいカブスカウトに入団前の彼、「出来るの?」と尋ねたら、「赤い羽根募金をしたから大丈夫。お願いしますと言うんだよ」と言う。
そして、「僕もお年玉から募金をするんだ」と続け、何故かその額は600円なのだそうだ。
募金してから西宮に帰るねと言うと、嬉しそうに、絶対に来てと約束させられた。
高知市に移ってから年に二回ほど、それも一日か二日遊ぶだけだが、言葉や行動に成長を感じさせられ、爺々馬鹿、婆々馬鹿を楽しませて貰っている。()
Peter & Catherine’s Travel Tour No.307
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