ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

宿題?‐ 高知行

2011年04月04日 | 小さな旅/駅

 彼岸の入りの日の夕食時のこと。
 R君が今日の宿題をまだしていないと言うので、お風呂の前に「
一緒にしようか?と誘っても返事がない。

 何時もならはっきりと意思を示すのにと訝しく思っていたら、「どんな宿題か、ばあばあ分かる?と謎かけをしてきた。
 ヒントは、三文字で真ん中に小さい  ” が入るのだと言う。

 21ペトロ は、「マッチ! 違うか? そうだ、あっちか、こっちだ?」などと言っては、「そんな宿題ないよ」と小さな顰蹙を買っていたが、どうにも分からず降参。

 小さな鼻? を得意げにうごめかして彼が明かした答えは、意外にも 抱っこ 
 
え~っ、どうして?と尋ねると、ペトロとカタリナが高知に来ることを先生に話したらしい。
 そしたら、“ 抱っこをして貰うこと が、宿題に出されたという。

 いきさつが分かってちょっと感激、素晴らしい宿題を出された先生に脱帽。
 教える? この難しいテーマに、三文字の簡潔な言葉で示され、私まで教わった気がした。

 勿論、一杯ハグをした。
 彼は、「そんなにいらないよ!と嬉しそうに笑い、ペトロには、「少しでいい」などと言って周りを笑わせていたが、シャイな彼、抱っこしてと言いにくかったよう。

 Photoそんな翌日、R君と和紙を絞り染めしてのうちわ作りに挑戦(写真上左)、世界でたったひとつ、僕だけのうちわと大喜び。
 弟の I 君は、「僕はまだ小さいから出来ないんだ」と言い、ペトロと快晴の仁淀川の清流に石投げ(写真上右)に行った。

 翌朝、R君の所属するボーイスカウトが、繁華街で地震の募金活動(写真下)をすると言う。
 小2の秋から入団できるらしいカブスカウトに入団前の彼、「出来るの?と尋ねたら、「赤い羽根募金をしたから大丈夫。お願いしますと言うんだよ」と言う。

 そして、「僕もお年玉から募金をするんだ」と続け、何故かその額は600円なのだそうだ。
 募金してから西宮に帰るねと言うと、嬉しそうに、絶対に来てと約束させられた。

 高知市に移ってから年に二回ほど、それも一日か二日遊ぶだけだが、言葉や行動に成長を感じさせられ、爺々馬鹿、婆々馬鹿を楽しませて貰っている。(
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.307

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