ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

長崎・浦上教会

2010年03月16日 | 聖堂/教会/聖書

 2000年の春、長崎の大浦天主堂を訪ねた。
 石段下の新教会で、その日の夜に大浦天主堂でミサがあると聞いたが、そのことは前回に書いた。

 大浦天主堂から、日本最古の木造洋風建築というグラバー邸を廻り、坂道を下って路面電車で浦上に向かった。

 Photo好天に恵まれせいかなのか、何時ものことなのか知りようもないが、長崎市街、意外にも人が多く、ほぼ満席の電車で松山町へ向かった。

 その代わりでもないのだろうけど、平和公園、煩わしくもゼッケンを纏った人の他、人影が少なく淋しい。
 平和の像と長崎の鐘を見て、そそくさと公園と別れ、坂道を下った。先方に赤い煉瓦造りの大きな教会、浦上教会が丘の上に望める。

 ここで少し回り道を。
 カトリック中央協議会のハンドブック2000版によれば、信徒数は44万人ほど。
 教会は820余り、その教会を束ねる教区が、北は札幌から南は那覇まで16あって、それぞれ司教が配置されているとある。

 16Photo_5教区のうち東京、大阪、長崎のみ教会管区として大司教が任命されている。
 その長崎大司教区、司教座が置かれた浦上教会、カテドラル・聖堂とも呼ばれる。

 広島についで原爆が投下されたこの町は灰燼に帰し、教会も倒壊したそうだが、聖マリアの像の頭部が、奇跡的にも瓦礫の中から発見されたという。
 このマリア像のモデル、ペトロの好きなスペインの画家、ムリーリョの傑作、「無限罪の御宿り」(プラド美術館蔵)とも聞く。

 素晴らしい教会であるが、惜しむらくは、観光客が多い所為か祭壇の前まで進むことが叶わなかったこと。

 ホテルの部屋からは、長崎港の夕景が一望、眼下には、26聖人の碑などが望めた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 長崎‐大浦天主堂 | トップ | 長崎・信徒発見の日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

聖堂/教会/聖書」カテゴリの最新記事