ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

有効期間 ‐ 三年(3)

2016年11月23日 | 想い出のカタリナ

 短編小説の名手オー・ヘンリー(1862-1910/アメリカ)に 「最後の一葉」がある。

 中学の頃に授業で、“ ベッドに臥すようになった女性は、窓の外に見える煉瓦の壁を這う枯れかけた蔦の葉を数え、「あの葉がすべて落ちたら自分も死ぬ」と言い出す ” 話と習った覚えが。

 こんな昔話を持ちだしたのは他でもない、何でもかんでも感があるショッピング・ポイント、有効期限とやらがあり、この小説の葉が一枚一枚散っていくのと何やら似ていて、期限とともに薄皮を剥がすように失効していく。

 そのポイント失効、聊か癪に障るのがマイレージ。
 ふたりの旅の多くは、ANAも加盟するスターアライアンスグループのそれを利用してきた。

 五年も前<イスラエル巡礼>に参加したのも、利用航空会社が同グループのトルコ航空だったことが背中を押してくれた理由のひとつでもあった。

 そのマイルを使った旅、もう一年半ほども前になるが<サンクトペテルブルク>でほぼ使い切った筈だった。

 が、何ということ、今月初にANAから “ 三年経ったので今月末から順次失効する ” とのメールが届き、それこそ壁を伝う蔦の葉のように減るという。

 ところでペトロ、最期の旅は、かつてカタリナ と歩いた<イタリア>、それも、ローマの小さな教会と小さな美術館を再訪したいと思っていた。

 ところが、厄介なことに僕(やつがれ)、聊かの<術後後遺症>もあってCクラスでないと長時間の搭乗に自信がない。

 それには、別のカード会社に貯まったポイントをマイルに移行しても1万マイルほど足らず、恨めしくも誰が決めたかこの三年というやつ、どうしたもんじゃろのうと小さな?胸を痛めている。

 ここ暫くコレクションの合間に埋め草記事ばかり、そろそろNY行の列車に乗らなければと思っているのだが。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1217

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