朝日紙のコラム、鷲田清一氏の 「折々のことば」、愛読されている方も多いと思う。
以前にも、小編<どうにもならないこと・・・>で拝借したことがあるが、著名人の言葉もさり乍ら、市井の中から氏が拾い出された言葉に惹かれることも多い。
困った時の神ならぬ紙?頼み、今回もその 「折々のことば」から。
今回(11/22)は、“ 「大丈夫?」ってきかれて「大丈夫」って答えるのは、「ほんとは大丈夫じゃない」ってことかもね ”、というある居酒屋の亭主の言葉。
氏は、“ 我慢に我慢を重ね、ぎりぎりのところで踏ん張っているときに、「大丈夫?まだ持ちこたえられる?」と人に優しく声をかけられると、堰(せき)が切れて一挙に崩れてしまう ” と言葉を添える。
さらに氏は、“ 逆に、ほんとうに大丈夫なときには、「大丈夫?」ときかれてもきょとんとするだけ。だから大丈夫でなくても 「大丈夫」と返すのが、身を保つぎりぎりの線となる ” と続ける。
省みて酔狂、ミサの後など親切な方から 「大丈夫ですか?」と、声を掛けられることも間々あり、そんな時、とりたてて踏ん張っている訳じゃないが、みっともなくも狼狽えたりも。
狼狽えると言えば、土産片手に押っ取り刀でNYに馳せ参じた安倍さん。
その僅か四日後に、就任後の最初の仕事はTPP離脱、と宣言されても “ ともに信頼関係を築くことができる確信のもてる会談 ” (朝日紙・11/25)と恬として愧じない。
主要国の首脳がこの御仁の資質を見極めようとする中、「一等先に会って貰ったよ僕!」との浮かれ様、差し詰め親父が、「おい、大丈夫か?」と不出来な息子を案じる図、洒落にもなンない。
クリスマスや正月飾りとしても活用されるらしい 「チェッカーベリー」、花言葉は “ 明日への幸福 ” だって。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1219