明日は大晦日、独りでこの日を過すのは、いつ以来のことになるのでしょうか?
両の掌の指を五回ほど繰り返し折っても、追いつかないほど昔のこと。
子供たちが心配して年末始に来ると言うのを、「大丈夫だから」と押し留めました。
独りの暮らしに慣れようと、頑ななまでに足掻(あが)いている感じでみっともなくもあります。
なあに、いつもあいつが一緒にいてくれているよ、と強がる気持ち、聊か不格好ですが、それもまたいいさと独り託(かこ)つ。
そのあいつ、生きていれば、楽しそうに稽古始めの準備をしている、その優しくも穏やかな笑顔が、今も脳裏を過(よ)ぎります。
炭を挽く静かな音にありにけり (虚子)
とまれ、ペトロ とカタリナ
、<酒とバラの日々>(09/05/03)から四年余、“ 茶の手帳 ” を含めて750回近くの “ 旅を重ねて ”、11万アクセスを超えるまでになりました。
これも偏に、皆様の温かいご支援があればこそ、深く感謝致します。
大晦日こゝに生きとし生けるもの (虚子)
生かされていることを喜び、感謝のうちに新しき年を迎えたいと思います。
新玉の年が、皆様にとって輝けるものであることを祈ってやみません。
ご家族お揃いで、明るく楽しいお正月をお過ごし下さい。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.748