ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

今にして ‐ 想い出のカタリナ

2013年12月09日 | 想い出のカタリナ

 女寡(やもめ)には花が咲くのだそうだ。
 が、男鰥(やもめ)には? ともすると、そんな恐怖感に駆られる、今のところ踏み止まれてはいるけれど。

 主婦の仕事、主婦のと断るところからして時代錯誤? のなかで、掃除、洗濯も勿論しんどいことだが、なんと言ってもお餐(おさん)どんが大変。
 ちなみに、お餐(おさん)の語源のひとつが飯炊き、どんがついて飯炊き女になるそうだが、そんな男尊女卑の時代もあった、えっ、今もあるって!

 そA_2れは兎も角、ほんと大変、のべつ幕なしに飯の支度をしているような気がする。
 特段、有り難がることもなく、食ってやるかとばかり偉そうに食卓に向かっていたのが恥ずかしく、省みて拵える人は「大変やったやろなあ!」と思う。

 たまに気が向けば、今日は俺がとフライパンを持ったりもしたが、今から思えばお遊びの範疇。
 一向に苦にならず進んで厨房、だいどこに入る男(ひと)もいるだろうが、ペトロ からみれば異星人。

 話は遡って、カタリナ が元気な頃、前々号に登場した徒歩2分にあるコープ神戸の店で買い物をする時間も惜しかったのか、同じ生協の個別配達を頼んでいた。

 入院することになって、その個配を中断していたのだが、自宅に帰って暫らくの頃、写真は食事中に無断で撮ったので表情が少し硬い? に、「再開して」と強く勧められた。
 余りも強く勧めるので再開したが、今にしてその理由が判った。

 悲B_2しいかな人間、寝溜め食い溜めはできず、幾ら悲嘆の涙にくれようが腹は減る。

 鰥の爺さんが、買い物籠抱えてあれでもないこれでもないと食材選びなんぞ、ええ格好しいのうえに気が短く、レジで待たされることが苦手を通り越して苦痛なペトロなんぞに出来様筈もない、とお見通しだったよう。

 個配の商品リストには店と見紛うほど、実に様々な生活用品、取り分け食材が並んでいる。
 肉・魚はもとより野菜まで火を通すだけ、レンジや湯せんをすればいいだけのものもあって、無精者のペトロとしては簡単に食卓が整い、今更ながらに感謝である。
 

 ただ、外出しなくても済むのに加えて殆どが二人前以上、体重が増えるのも時間の問題? と、ここまで書いて、「えっ、もう早お昼?」と気付いた。

 ところで過日、隣人のOさんから、「北海道から送ってきたのでお裾分け」とじゃがいもを頂いた。
 で、日曜(11/8)は、甲斐甲斐しくもエプロンかけて肉じゃがに挑戦・・・、その先は言わぬが花?

 その日、足らざる物の買物に出ると、花は花でも山茶花が穏やかな陽ざしを受けて咲いていた。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.739

コメント
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