先月二十日から七日の立冬まで “ 秋土用 ” だという。
空模様が交互するこの時期、薄日が差したと思えば時雨れたりする。
つい先頃まで酷暑に苛まれたことが嘘のように、10月最終週の半ば頃には札幌辺りの平野部にも雪が降りしきる姿をテレビが伝えていて、なんとも忙しない。
ところで、アメリカ合衆国では中間選挙の投票日を明日に控え、民主党と共和党の戦いが激しい。
この国では、大統領選挙であれ中間選挙であれ、11月の第1月曜日の翌日に投票すると決まっているようだ。
雑誌か何かで、秋の収穫、農作業を終えた人々が幌馬車を連ねて遠く離れた投票所を訪れた名残だと知った。
秋の収穫といえば、この月の第4木曜日、アメリカとカナダ以外はやらないようだが、その年の収穫を感謝する「感謝祭」という祝祭日がある。
この感謝祭、日本で言えば差し詰め勤労感謝の日に当たるのだろうか?
23日の勤労感謝の日、もともとは「新嘗祭」(にいなめさい)という宮中祭祀のひとつだったらしい。
収穫祭にあたる行事で、天皇が五穀の新穀を天地神祇に勧め、その年の収穫に感謝したという。
遠く太平洋を挟み、謂れなどは夫々違うのだろうが、似たような行事が似た時期に行われるのが面白い。
3日は文化の日、皇居で文化勲章の親授式が行われる。
文化勲章は、建築家の安藤さんなどに贈られ、文化功労者には、プロ野球の王さんや女優の吉永さんたちが選ばれた。
若い頃、遠い世代の話だった文化功労者、何時の間にか同年輩の方が選ばれるようになり、時の流れを思う。
写真は、西宮神社の「菊花展」で撮ったが、霜月・11月、やはり、菊の花が似合う。
どの菊の香を運び來し風なるや (稲畑汀子)