ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

サグラダ・ファミリア

2010年11月22日 | スペイン/ポルトガル

 前回、この教会を初めて訪ねた時のことなどを書いた。
 その時の旅の覚え「遥かなる国へ」をもう少し続ける。

サグラダ・ファミリア ・ 聖家族贖罪教会には、聖母子と四人の福音書記官を象徴する6本の塔と十二使徒に
捧げる12本の鐘楼が建つ計画とされています
今は未だ、北東側にある「生誕のファサード」の4本を含め8本の鐘楼しか完成していません

Photo_3中世以降、長い歳月と多くの労力をかけて造られた大伽藍は数多あるも
のの、建築技術や機材が目覚しい発展を遂げた現在において、資金難と
いう現実があるにしても、これからまたさらに200年という気が遠くなるよ
うな歳月をかけて後世に引き継ぐ、歴史的建造物はこのようにして造られ
るのかと、妙に感心させられてしまうのです

鐘楼には、エレベータで昇れるようになっています
エレベータで降りたところから頂上?付近まで、さらに螺旋状の階段を歩
いて登らなければなりません
人ひとりがようやくほどの狭い通路を、登る人降りる人が行き違い、しかも
下が透けて見えるところもあって足元が覚束なく恐怖も感じます
 
途中に設けられた小さな溜まり? から恐る恐る顔を出すと「ぱっと」視界
が開け、バルセロナの街が俯瞰できるのです(写真上)

冴えわたる青空のもと、遠く地中海を眺めながらスペイン第二の都市はかくあるのかと、「頗る気持ちがい
いのね
」と申しています

 1_32_310年後の07年9月、サンティアゴ・ディ・コンポステーラへの巡礼の帰り道、建設中のこの教会を再訪した。

 かつて青空が覗いていた中央身廊は、殉教の象徴であるシュロの葉を模した天井(写真下左)で覆われ、側廊の中空には大聖歌隊席まで出来ていた。

 ところで、後200年かかるともされていたこの工事、資金の目処がついたのか大量の工事機材も投入され、余すところ20年ほどで完成するらしい。
 写真下右は、生誕のファサード。

 また、工事と併行して部分的な補修工事もやっているらしく、そのことがこの工事の長さを思わせる。
 それにしても、世界広しと雖も、「工事現場で入場料を取るところは余りないよね」と思う。
 そういえばこの教会へのチケット、Admission (入場料)ではなく Donation (寄付金)になっていると、「自称、雑学家が申していましたっけ?」。

コメント (1)
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