ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

わらべたち

2010年11月03日 | 人/仲間

 カタリナ、実に嬉しそうに、笑顔で帰ってきた。
 高槻のお茶の仲間である H さんから「お人形」を戴いてきたのが、その理由らしい。

 「可愛いでしょう!と感想を求められた。
 Photo_5お茶に限らず、この手のものにまったき疎く、「そうだね・・・」ほどのことしか述べようもないのだが、「とても素人、趣味の域の作品とは思えないね」と、遠慮がちに印象を伝えると、「そうでしょう。お人形作りで、とても有名な方なのよ」と言う。

 そういえば、昨年だったか H さん、作品集、心のふるさと わらべ人形の世界」を上梓、カタリナも贈られたことがあった。

 ペトロ も、その折にその本を拝見。
 昔ばなしや童謡などの場面が、四季折々の中でほのぼのと再現されていたのを思い出した。

 それで、今回の人形のこと、思いつきに「もう少し小振りでも?と言うと、「お茶席の床に軸代わりに置くとなれば、このくらいの力がないとね」と答えが返ってきた。なるほど、「言われてみれば」と得心した。

1_3Photo_6 翌朝、カタリナ、卓の上に人形を置いて稽古に出かけた。

 新聞を読みながら、見るともなしにちらちらと眺めていると、茶席で神妙に畏まるわらべを通じて、作り手の息遣いみたいなものを感じた。

 で、改めてしげしげと見つめた。

 顔はもちろんのこと、懐紙にとった生菓子を食べようとする仕草、お茶碗を持つ小さな手など、ディテールのひとつひとつにも表情があり、素朴な味わいがあって可愛い。

 この 《わらべたち》、同市の I 公民館で行われる文化祭の茶席の待合で、多くの方の心を和ませることだろう。

コメント
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