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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

日ロ首脳会談 北方領土問題「新アプローチで交渉を」 (NHK NEWSWEB)

2016年05月07日 | ロシアのニュース
日ロ首脳会談 北方領土問題「新アプローチで交渉を」
NHK NEWSWEB 5月7日 4時52分

 ロシア南部の保養地ソチを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の6日午後10時前からおよそ3時間にわたり、プーチン大統領との日ロ首脳会談に臨みました。会談は少人数会合から始まり、通訳だけを交えた首脳どうしの会談を挟んで、大人数のワーキングディナーも行われました。

 この中でプーチン大統領は、日ロ関係について「やはり経済が最も重要だ。難しい政治状況のなかであってもロシアに進出する日本企業を歓迎したいし、日本企業のビジネスを支援したい」と述べました。

 これに対し、安倍総理大臣は「北方領土問題を含む平和条約交渉の停滞を打破するためには、2国間の視点だけでなくグローバルな視点を考慮に入れ、未来志向の考えに立って交渉を行っていく新しいアプローチが必要ではないか」と提案しました。

 そのうえで安倍総理大臣は、先送りになっているプーチン大統領の日本訪問について、さまざまな分野での交流を推進しながら、訪問の際に成果が出せるよう準備を進め、最も適切な時期に実現したいという考えを伝えました。

 そして両首脳は、北方領土問題を巡って双方に受け入れ可能な解決策の作成に向けて、新たな発想に基づくアプローチで交渉を加速していくことで一致しました。さらに両首脳は、事務レベルの平和条約交渉を来月行うこと、ことし9月に極東のウラジオストクで開かれる国際経済フォーラムに合わせて再び首脳会談を行うこと、そして7月のASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議など、今後続く国際会議に合わせて首脳会談を重ねていくことを確認しました。

 また、安倍総理大臣がロシア経済の発展と国民生活の向上に向けて、エネルギー開発や極東地域の産業振興など8項目の協力プランを提案したのに対し、プーチン大統領は「このようなプロジェクトはぜひ実現していきたい」と期待感を示しました。

 今回の会談について、同行している政府高官は「日本政府の平和条約交渉に臨む基本的な姿勢は変わっていないが、安倍総理大臣は北方領土問題について、かなり踏み込んだ発言をした。ただ、交渉中のことでもあり詳細は控える」と述べました。

停滞打破へ「新アプローチ」 領土問題、来月事務レベル協議 日ロ首脳、9月再会談 (時事通信)

2016年05月07日 | ロシアのニュース
停滞打破へ「新アプローチ」 領土問題、来月事務レベル協議 日ロ首脳、9月再会談
時事通信 2016/05/07-05:15)

【ソチ時事】

安倍晋三首相は6日午後(日本時間同日夜)、ロシア南部のソチでプーチン大統領と会談した。両首脳は、北方領土問題を含む平和条約交渉を「新しいアプローチ」で進めていく方針を確認し、9月にロシア極東のウラジオストクで再会談することで一致した。事務レベルの平和条約交渉を6月に行うことでも合意した。

 会談後、首相は記者団に、領土問題に関し「今までの発想にとらわれない、新しいアプローチで交渉を進める」と表明。「今までの停滞を打破する、突破口を開く手応えを得ることができた。プーチン大統領も同じ認識だ」とも述べ、会談の成果を強調した。

 会談で大統領は、ウラジオストクで9月2、3両日に開かれる東方経済フォーラムへの出席を招請し、首相が応じた。また、9月の20カ国・地域(G20)首脳会議、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)など国際会議の機会を利用して、首脳レベルの対話を強化していくことでも一致した。

 焦点であるプーチン大統領の年内来日に関しては、「適切な時期」の実現を目指して検討を続けることになった。


露日首脳会談、プーチン大統領「日本は重要なパートナー」 (sputniknews)

2016年05月07日 | ロシアのニュース
露日首脳会談、プーチン大統領「日本は重要なパートナー」
sputniknews 2016年05月06日 22:08

プーチン大統領は安倍首相とのソチでの会談の席で日本はロシアにとって重要なパートナーであり、両国は政治、経済面で注目を要する問題を抱えていると語った。

プーチン大統領は、「日本は単なる隣国ではない。我々のパートナー であり、しかも我々にとってはアジア太平洋地域における重要なパートナーだ。周知の事が原因で政治分野でも貿易経済関係でも我々はある程度注意を要する問題を複数抱えている。もしかするとこうした状況のために我々は両国関係を構築し、それを高いレベルで維持することに殊更の注意をさくべきなのだ」と語った。

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プーチン大統領は「尊敬する首相、あなたのこの訪問をまさにこうした、相互に関心のある問題に共に取り組む可能性だととらえましょう」と指摘した。

これに対し、安倍首相は次のように語った。

「昨年9月の首脳会談以来、我々の両国間関係は活発に前進している。」

「今日、私は平和条約締結をはじめとする政治といった双方向の課題や、我々、また全世界の目の前に立ちはだかるアクチュアルな国際問題について、ウラジーミルと共に忌憚のない意見交換をしたいと思っている。」

安倍首相はプーチン大統領に対して、親しい間柄で用いる二人称で呼びかけた。

安倍首相は「首脳会談以来、両国関係は活発に前進している…。私たちは国連総会やG20の場のみならず、電話でも良い対話を行なってきた。こうしたコンタクトを私は高く評価している」と語った。

「ソチの美しい光景を思い出しながら、昨年11月以来、ウラジーミルと会う機会を待ちきれない思いで待っていた。私は今日、あなたに会えて本当に嬉しい。」安倍首相はこう付け加えた。