アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

元CIA職員、雲隠れ ロシア滞在長期化も (時事通信)

2013年06月27日 | 南北アメリカのニュース
元CIA職員、雲隠れ ロシア滞在長期化も 旅券失効で出発できず?
時事通信 2013/06/27-00:39)

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 「政治亡命」として支援する内部告発サイト「ウィキリークス」は、問題は身柄引き渡しを求める米政府のパスポート失効措置にあると批判。「永久にロシア滞在を余儀なくされるかもしれない」と、長期化を警告している。インタファクス通信は、スノーデン容疑者はこのため航空券が買えず、第三国に出発できない状態だと伝えた。
 
 パスポートに代わる書類は、受け入れ国から得られるとの指摘もある。ただ、エクアドルのパティニョ外相は訪問先のクアラルンプールで、亡命認定には2カ月以上かかるとの見通しを示した。
 
 スノーデン容疑者は23日、香港からアエロフロート機でモスクワ着。搭乗予定だった次のキューバ便は24日だったため、空港のカプセルホテルに宿泊したとされる。このホテルは入国手続きを経ずに乗り継ぎエリアからチェックインできる部屋が用意され、外の「ロシア側」から全ての様子はうかがえない。

  空港ではスノーデン容疑者の到着後、メディアが乗り継ぎエリアや搭乗予定機などを捜し回ったが、同行者を含めてその姿はなかった。立ち入りが制限されるVIPエリア内との情報もある。空港には私服姿とみられる治安機関員が多数配置され、ロシアは「入国しておらず、一切関係ない」(ラブロフ外相)としながら事実上保護。プーチン大統領は「行きたい場所に行く権利がある」と亡命を黙認する構えだ。


資産バブルの懸念をあおる中国の「影の銀行」 (ウォール・ストリート・ジャーナル)

2013年06月27日 | 中国バッタ屋経済の終焉
資産バブルの懸念をあおる中国の「影の銀行」 (抜粋記事)
ウォール・ストリート・ジャーナル2013年 6月 26日 21:03 JST
By LINGLING WEI, BOB DAVIS

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 中国の新華社通信は23日、人民銀が暴走する影の融資活動を抑えるため、流動性の引き締めを図ったと報じ、人民銀の金融政策が「量」から「質」へ照準をシフトさせたことを示唆した。新華社は「投機的な投資を待っている短期資金が多くあり、民間の融資は依然として広く存在している」と伝えた。

 人民銀は24日、声明を発表し、流動性のひっ迫に関する沈黙を破った。「すべての金融機関は・・・金融環境の安定性を促進させるため、流動性管理を強化し続けなければならない」。

 声明は人民銀の戦略や懸念をほとんど明確にせず、投資家をなだめることもなかった。中国株は5.3%下落した。下げをリードしたのは銀行株だった。

 中国内外のエコノミストらは影の融資業者が米国で起きたサブプライムローンのブームを思い起こさせるようなリスクをもたらしていると懸念する。決して回収 できないかもしれないプロジェクトを支援したり、何に対する資金なのかを投資家に十分に説明しなかったり、実際にはそうではないのに銀行に不良債権を処分する手段を与えるように見せかけることなどによって融資が行われているためだ。

 北京にある大手格付け会社のフィッチ・レーティングスのシニアディレクター、シャーリーン・チュー氏は、人民銀は金融問題を手に負えないものにしないよう、今行動すべきだと感じたのだと指摘する。「問題が大きくなればなるほど、管理がますますできなくなる」。

 影の融資業者は通常の銀行からの借り入れと、銀行の利息よりも高い利回りを求める裕福な個人投資家の両方から資金を手に入れる。伝統的な銀行が資金の確保 に苦労するのにともない、影の融資業者への貸し出しも減った。加えて金融引き締め策は、銀行よりも安全性が低いと考えられている金融機関へ資金を投じるこ とを投資家に再考させる可能性がある。

 欧米のほとんどの銀行とは違い、中国の銀行は政府が所有し、大手国有企業への貸し出しが大半であるため、多くの融資希望者はのけ者にされている。預金金利 は政府が決めておりほとんど競争は許されない銀行の金利はしばしばインフレ率よりも低いため、預金者はより利回りの高いものへ食指を動かすことになる。

 そこで影の銀行の登場となる。典型的なシナリオはこうだ。鉄鋼所や幹線道路などのプロジェクトのための資金が必要な借り手は高金利の短期ローンを組む。影 の融資業者は自らか、もしくは他の業者と一緒に、そのローンを投資用の商品に仕立て、ローンの返済を原資とする高いリターンを約束する。

 シャドーバンキングは中国の金融セクターで最も早く成長している。長年にわたり、中国は市場原理に基づく融資業務の試験運転の場としてこのセクターを利用してきた。従来の銀行では正式には許可されていないものだ。


 JPモルガン・チェースの試算によると、従来の銀行が貸し出しを縮小した2010~12年に、影の銀行の融資残高は36兆元(約570兆円)に倍増した。これは中国の国内総生産(GDP)の約69%に相当する金額だ。影の金融機関の柱の1つであるいわゆる信託会社では管理資産が3倍近い8兆7000億元に増え、信託部門は中国の金融サービス分野では銀行に次ぎ2番目に大きな部門になった。

 影の銀行は従来の銀行ほど厳しい規制を受けておらず、融資の状況や投資先についてあまり情報を開示しないことも多い。通常の銀行の貸し出しではきっと資格外にされるはずの不動産開発やインフラプロジェクトに飛び乗ることもある。

 アナリストやエコノミストは、影の銀行による融資のうちデフォルト(債務不履行)に陥っている金額は不明だと語る。これまでのところ、投資家は信託融資で実際に損失を被ってはいないが、これはこれまで問題のある借り手がおおむね政府に救済されてきたからだ。こうした救済のため、政府はデフォルトが拡大すれば 一段の損失を受ける状態にあり、この懸念は中国経済の減速につれて広がっている。

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スノーデン容疑者の引き渡しめぐり米中が応酬 (ウォール・ストリート・ジャーナル)

2013年06月27日 | 南北アメリカのニュース
スノーデン容疑者の引き渡しめぐり米中が応酬 (抜粋記事)
ウォール・ストリート・ジャーナル 2013年 6月 26日 12:12 JST
By RICHARD SILK, EVAN PEREZ AND ADAM ENTOUS


 米情報機関の個人情報収集を暴露した米国家安全保障局(NSA)の元契約職員エドワード・スノーデン容疑者の身柄をめぐり、香港政府が米国の引き渡し要請を無視してロシア行きを黙認したことについて米国が中国を批判したのに対し、中国政府は米国の主張は根拠がないと反論した。
 カーニー米大統領報道官は24日、「中国は相互信頼の構築の重要性を強調してきているが、スノーデン容疑者の取り扱い方はそうした努力を大きく後退させるものだ」と、不満を表明した。
 これに対し、中国外務省の華春瑩副報道局長は25日の定例記者会見で、「香港政府が法に従って問題を処理したことに米国が疑問を呈するのは不当だ」、「米国の中国政府に対する批判には根拠がない」と強調した。

 米司法省は、スノーデン容疑者を連邦地裁に訴追した翌日の15日に、香港政府に対し拘束を正式に要請した。同容疑者の身柄の扱いは、米政府が非同盟国の政府に影響力を行使できるかの試金石となった。しかし、法的チャンネルを通じての働き掛けが不調に終わったことから、米政府は攻撃的な外交姿勢に転じた。


 ケリー国務長官は、香港とロシアとの間でスノーデン容疑者の出国について事前に調整が行われていたとすれば、「極めて遺憾だ」と述べた。米政府当局者は、同容疑者が23日に突然香港を離れたことについて、身柄引き渡しに向けたプロセスが進んでいたのを中国が中断させたと示唆した。

 米当局者は、現在モスクワ空港にとどまっている同容疑者の引き渡しについてロシアとの間で話し合いが進行中であるとし、ロシアは事態を真摯(しんし)に受け止めていると思うと語った。

  一方、エクアドル政府当局者は、スノーデン容疑者が亡命を申請したことを認め、その申請を検討中であると述べた。エクアドルは、昨年内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ容疑者の亡命申請を認め、アサンジ容疑者はロンドンのエクアドル大使館に保護されている。


 以下省略