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パドックの小話 R7.

2011-10-12 22:38:12 | MotoGP WSB BSB JRR

MotoGP

ドヴィチオーゾ、ヤマハ・テック3へ移籍


 ストーブリーグ最大の注目であったアンドレア・ドヴィツィオーゾが、ヤマハ・テック3へ移籍する事が決まった。長年、ホンダとともに戦ってきたドヴィチオーゾが、ヤマハへの移籍を決めた最大の理由は、シモンチェリの動向にあったようだ。シモンチェリの才能を高く評価したHRCは、ファクトリーマシンを準備し、来季の契約を先に済ませた。このことは、現在、ホンダライダーとしてはポイントランク2位に位置するドヴィチオーゾにとって、面白くない出来事であることは想像に難くない。
 ドヴィチオーゾとテック3との契約は、1年契約となり2013年のファクトリーチーム移籍を目標とする。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「来季に関して、テック3と合意したことが嬉しい。この機会を提供してくれたエルベ・ポンチャラルに感謝したい。エルベのチーム、カルのチームメイトとなることに感動している。この新しい挑戦は、エキサイティングで、モチベーションとなり、楽しいだろう。2012年のことが決まり、ベストな形でシーズンを締め括れるように集中したい。」



スズキはどうする?


 スズキの2012年活動方針が決まらない。もてぎで、リズラ・スズキのポール・デニングとスズキ本社サイドとの話し合いがもたれたが、来季のMotoGP参戦がどうなるのか確定的な方針は示されなかった。

 スズキの動向は、他のチームにも影響を与えている。LCRホンダがその影響を受けたチームのひとつだが、このチームは、テック3移籍を決めたアンドレア・ドヴィツィオーゾを第一候補として獲得に動いていた。そして今回、ドヴィチオーゾが候補から消え、新たな候補として取り沙汰されているが、アルバロ・バウティスタとジョン・ホプキンス、ランディ・ド・ピュニエである。LCRホンダのボス、ルーチョ・チェッキネロは、この三人の内、バウティスタ獲得を優先させる方針のようだ。しかし、バウティスタ獲得には、彼がスズキを離れる事が前提となり、スズキが方針を明らかにしない限り、バウティスタも動けないのだ。

 もし、スズキが継続参戦となり、バウティスタの残留も決まれば、LCRホンダはジョン・ホプキンス獲得に動くだろう。あるいは、別のダークホースの存在が浮かんでくる可能性もあるが、残念ながら、現時点では、青山博一のLCR行きの有力な情報は無い。

 それでは、青山博一は、どうなるか。慎重すぎて、グレシーニから決断力が無いと皮肉られていた青山だが、日本グランプリ後に意を決したようだ。かすかに伝え聞こえる情報では、スーパーバイク行きの確度が高くなりつつある。やはり、ライダーとしては勝てる体制が得られるフィールドで戦いたいのは本音だろう。しかし、青山の年齢的な事も含めて、もしスーパーバイクへ移籍したならば、MotoGP復帰へのハードルはかなり高くなるであろう。

 いずれにせよ、フィリップアイランドで、スズキは方針を明らかにするだろう。そうなれば、ストーブリーグのパズルが埋まっていくことになる。



マルケスはどこへ行く?

 日本ブランプリで2位となり、ランキングトップに躍り出たマルク・マルケス。今の勢いはステファン・ブラドルを圧倒しており、Moto2クラスのチャンピオン最右翼とみられている。そんな彼を来期にもMotoGPへ昇格させようとの動きがある。この動きは、マルケスと共にビジネスを進展させたい取り巻きの思惑が絡んでいる事も否めないのだが、あくまでも本人はMoto2で更に経験を積みたい意向である。十分な実績と経験を重視するホンダも、来季のMotoGP昇格へは賛成しないだろう。



ストーナー、地元でタイトルの可能性は


 日本グランプリ終了時点で、ランクトップのストーナーと2番手ロレンソとの差は、40ポイント。もし、オートトラリアグランプリで、ロレンソがノーポイントとなった場合、ストーナーは6位以上でタイトルを獲得する。逆に、ロレンソがストーナーを上回るか表彰台に登れば、タイトル獲得を阻止出来る。

ストーナー、タイトルの条件:
・ ストーナー 優勝 - ロレンソ 4位以下
・ ストーナー 2位 - ロレンソ 6位以下
・ ストーナー 3位 - ロレンソ 10位以下
・ ストーナー 4位 - ロレンソ 13位以下
・ ストーナー 5位 - ロレンソ 15位以下
・ ストーナー 6位 - ロレンソ 0ポイント



WSBK

ヤマハの二人

 スーパーバイク世界選手権のヤマハに所属するマルコ・メランドリとユージーヌ・ラバティは、ヤマハが今季限りで撤退を表明した後、来季のシートを探さなければならない状況に追い込まれてしまった。既報の通り、メランドリに関しては、BMWへの移籍が決まっていたが、この度、BMWイタリアと交渉を進めてきたラバティの移籍先が、一転アプリリアとなる事が有力となった(契約は未完了)。そうなれば、アプリリア・ファクトリーチームの所属で、マックス・ビアッジのチームメイトとなる。今季のアプリリアライダーであるレオン・キャミアに関しては、今のところ不明である。

PATAアプリリアは2台体制

 今季、芳賀紀行を擁する1台体制で参戦してきたPATAアプリリアチームは、来季に2台体制を模索しているようだ。アプリリア本社も体制強化を望んでおり、もしこの体制が実現すれば、芳賀の継続起用も可能性がある。  追加: ラバティがこちらに来て芳賀とペアを組む可能性も考えられる。




BSB

清成の去就は?

 清成龍一選手が、来季、HM-plant HONDA で走る可能性が無くなった。

 ブリティッシュ・スーパーバイク選手権、最終戦において、清成の成績は、16位、15位、11位の結果となり、年間総合ランキング6位で今季を締めくくった。チャンピオンシップは、トミー・ヒル(ヤマハ)とジョン・ホプキンス(スズキ)が、最後まで争い、僅か0.006秒の差で先にゴールしたヒルが、年間王者となった。
 清成の来季の所属先は、まだ決まっていない。



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