2011年モデルのリストを見ていて感じた事として、ヨーロッパのメーカーの元気が良いという事を感じた。
ヨーロッパ勢は製品に意欲的な姿勢が見て取れるし、販促活動も活発化している。
対して日本メーカーは、ホンダとカワサキ以外は、革新的なモデルの投入は無い。
ヨーロッパメーカーにシェアがどんどん奪われていく中、日本メーカーはどのように対抗していこうとしているのか。
新モデルの動向を見る限り、やる気の見えないメーカーがあるのが気がかりだ。
そこで、現状はどうなのか、業績データを調べてみた。
国内の販売台数も海外勢の攻勢にさらされている。
全国軽自動車協会連合会が発表したデータだが、9月の二輪車(250cc超)販売台数の内、海外メーカーの占める割合が40%を占めている。
軽・小型二輪車新車販売台数(2010年9月)
ホンダ : 1,315
ヤマハ : 625
カワサキ : 737
スズキ : 600
海外メーカー : 2,177
合計 : 5,454
私自身も海外のオートバイに魅力を感じている1人でもあるのだが、国産車両が売れていない現状は、やはり深刻な問題ではないだろうか。
国内市場を完全に放棄したように見えるメーカーもある。
海外市場と比較して国内市場の比率は小さいので、リソースの集中という意味では国内が手薄になるのは戦略上間違いではないのだが、寂しい。
各社の前年度の売上高を企業IR情報の中からピックアップしてみた。
(為替レートの変動による影響も大きい)
各社2輪車事業の業績
ホンダ : 売上高1兆1,402億円(前期比19.2%減収)963万9千台(前期比4.7%減)、営業利益588億円(41.1%の減益)
スズキ : 売上高2,629億円(前期比57.9%)、営業損失211億円
カワサキ : 売上高2,169億円(前期比36%減)、営業損失は316億円
ヤマハ : 売上高8,170億5,800万円(前期比20.6%減少)、営業損失は41億5,100万円
(特機事業に至っては、前期比52.8%減少、営業損失337億6800万円。事業全体の連結売上高は1兆1,536億4,200万円(前期比28.1%減少)、連結経常損失は683億4,000万円となっている。また、ライフサイエンス事業からの撤退を先週に発表している。)
ホンダ以外は営業損失を計上している。
好調なアセアン市場が、ある程度損失をカバーしているが、それでもここ数年の落ち込み様は企業努力の範囲を超えている部分もある。
業績悪化が、開発や販促への投資を鈍らせ、それが更に業績悪化につながる。
そこに魅力的なモデルを投入してきたヨーロッパ勢が攻勢をかけシェアを奪っていく。
日本メーカーは今、負のスパイラルに陥っているのか。
ヤマハの業績見通しは現状維持を目標とし、経営は利益重視型にシフトしようとしている。
今までも創意工夫を積み重ねて困難を克服してきた日本企業だから、また魅力あふれる製品を出して復活する事を信じている。
なんだか暗い話題になってしまったので、今度、明るいニュースを探してきます。
日本メーカーがんばれ!!
ヨーロッパ勢は製品に意欲的な姿勢が見て取れるし、販促活動も活発化している。
対して日本メーカーは、ホンダとカワサキ以外は、革新的なモデルの投入は無い。
ヨーロッパメーカーにシェアがどんどん奪われていく中、日本メーカーはどのように対抗していこうとしているのか。
新モデルの動向を見る限り、やる気の見えないメーカーがあるのが気がかりだ。
そこで、現状はどうなのか、業績データを調べてみた。
国内の販売台数も海外勢の攻勢にさらされている。
全国軽自動車協会連合会が発表したデータだが、9月の二輪車(250cc超)販売台数の内、海外メーカーの占める割合が40%を占めている。
軽・小型二輪車新車販売台数(2010年9月)
ホンダ : 1,315
ヤマハ : 625
カワサキ : 737
スズキ : 600
海外メーカー : 2,177
合計 : 5,454
私自身も海外のオートバイに魅力を感じている1人でもあるのだが、国産車両が売れていない現状は、やはり深刻な問題ではないだろうか。
国内市場を完全に放棄したように見えるメーカーもある。
海外市場と比較して国内市場の比率は小さいので、リソースの集中という意味では国内が手薄になるのは戦略上間違いではないのだが、寂しい。
各社の前年度の売上高を企業IR情報の中からピックアップしてみた。
(為替レートの変動による影響も大きい)
各社2輪車事業の業績
ホンダ : 売上高1兆1,402億円(前期比19.2%減収)963万9千台(前期比4.7%減)、営業利益588億円(41.1%の減益)
スズキ : 売上高2,629億円(前期比57.9%)、営業損失211億円
カワサキ : 売上高2,169億円(前期比36%減)、営業損失は316億円
ヤマハ : 売上高8,170億5,800万円(前期比20.6%減少)、営業損失は41億5,100万円
(特機事業に至っては、前期比52.8%減少、営業損失337億6800万円。事業全体の連結売上高は1兆1,536億4,200万円(前期比28.1%減少)、連結経常損失は683億4,000万円となっている。また、ライフサイエンス事業からの撤退を先週に発表している。)
ホンダ以外は営業損失を計上している。
好調なアセアン市場が、ある程度損失をカバーしているが、それでもここ数年の落ち込み様は企業努力の範囲を超えている部分もある。
業績悪化が、開発や販促への投資を鈍らせ、それが更に業績悪化につながる。
そこに魅力的なモデルを投入してきたヨーロッパ勢が攻勢をかけシェアを奪っていく。
日本メーカーは今、負のスパイラルに陥っているのか。
ヤマハの業績見通しは現状維持を目標とし、経営は利益重視型にシフトしようとしている。
今までも創意工夫を積み重ねて困難を克服してきた日本企業だから、また魅力あふれる製品を出して復活する事を信じている。
なんだか暗い話題になってしまったので、今度、明るいニュースを探してきます。
日本メーカーがんばれ!!