桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

私をプロデュース♪⑤

2007年06月08日 | omoi
ラッキーなことに最終審査まで残り、キトリのvariationを踊るチャンスをもらいました。

最終審査に残ったもののうち、私のほかにあと一人キトリを踊る子がいました。

彼女は、従来のキトリらしいキトリを踊ってきました。



そして私の出番です。

このときのことは、あんまり覚えていません。



結果は・・・・・4位。

本当は優勝したかったですが、これが私の実力です。

最初2000人近くから始まったことを思えば、合格lineかもしれないですね。



最終日の夜にpartyがありました。

最終審査に残った者が参加したのですが、ある審査員の方が私に

「あなたのキトリは、新鮮だったね。いい!という人と、う~~~ん?という人と半分半分でしたよ。でも私は、あなたのキトリをもう一度みたいわね。」

そういってもらえました。

もう一度みたい。これは踊る側として、一番うれしい言葉です。

さらに、もう一人のキトリを踊った子よりも、順位では私のほうがよかったことが、励みになりました。

このコンクールは、役を作り上げていく楽しさというものを知った出来事になりました。



それまでの私は、言葉で表現することが苦手。

でも自分を表現したい気持ちはめいいっぱいある。

じゃあ私らしいツールは何だろう?

得意なものは?・・・・・・・・balletや音楽

ならそれらで、自分を表現してみようじゃないか。



しかし、振り付けどおりに踊ったり、楽譜どおりに演奏しただけでは、自分を表現したことにはならないのです。

例えば、私がこのコンクールで従来どおりのキトリを踊っていたのなら、キトリを演じていたことにしかならない。これは、私を表現したことにならないのです。多分・・・

でも、キトリの中に自分を見つけ、私だったらどうする?と考え、私のキトリを踊ったことで、私をプロデュースしたことになった。(私を表現したことになったということです)



とてもややこしい言い方ですが、それができたこと、評価されたこと、私はとても満足でした。



・・・・・・・・・・・このコンクールがきっかけで、留学の話をいただいたり、Christmasのnuts cracker(くるみ割り人形)での某ballet団との共演のオファーをいただいたりしました。

自分の魅力と向き合い、その価値をより高め、それを他にアピールすることって大事だと気づかされました。



ところが、私にとってのツールはballetや音楽ではないことを知るようになるのです。