桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

もう振り向かない

2005年12月28日 | keep smiling
熱出してベッドにいる時間が長いせいか、いろいろなことを考えることが出来ました。
ある人に、「Pinkはなぜ、今回公演に出ようって思った?」
そう聞かれました。

「夏のコンクールのあと、公演依頼があって、ちょうど、期末の時期に重なった  り、練習も厳しいだろうし、無理かなってそう思ったんだ。
 でも、こんな機会はもうないって。
 これから、趣味でバレエやっていくにしても、『くるみ』を踊る機会はあるには あると思うの。
 でも、このメンバーで、このスタッフで踊ることはもうないって思ったら
 やってみたくなって。。。
 辛いこともあったけどね、今はもう忘れたよ。
 すごく楽しかった。
 あそこで踊っていたことが、夢のようで、でも確かに踊っていたんだよね。
 
 いつも高いレベルで、踊りを見ていただくってことは本当に大変なことで、昨日 納得いかないことを今日修正できても、また別のところが、崩れたりして、なか なかすべていい感じで見ていただくっていうのは、本当に難しかったよ。
 それは、バレエだけじゃないけどね。きっと。」

その人は、こういってくれました。

「みんなに夢を与えることができてよかったじゃない?」

うん。。本当だ。それが出来たのなら、本当にうれしい。

一度、障害児さんたちを招待したことがあったのですが、そのときには、社会の障害児への考え方なんかも認識したり、日本と比較したりして、それだけでもとてもお勉強になりました。

プロとは。。。。
バレエとは。。。
そして、自分とは。。。

いろんなことを考えたこの公演。
さ、もうそれに浸るのはやめにしましょう。
辛いことがあったら、きっと思い出すでしょうが、
でも、また自分の夢に向かって、歩き出さないと。。

もう振り向かないよ。

やっぱり抜け殻。。

2005年12月27日 | keep smiling
まるで、集中力がないです。

前の人が、ドアを開けたら、それが戻ってくるって普通思いますよね?
手で押さえるか、戻ってきた隙に、すっと抜けるか。
顔面直撃。。。

お出かけ前に、hair アイロンで髪を巻き髪にしていたら
押さえすぎていたのか、ジューって音がして、そのあとからぷ~~んって
髪の焼けるにおい。。。(まるでLittle Women(若草物語)のジョゼフィンみたいでしょ?)

車のドアにはドレスのすそをはさむし、
hotelのparty会場には間違って入って、しばらく気がつかないし。。

私らしいです。。。







最高のおもてなし

2005年12月26日 | omoi
気がついたときは、コールがかかっていました。
「Pink!一人でステージ出て!コールして。。」

何回コールがあったのでしょう。
私たちも5回くらいまでは、いろんなバリエーションでコールに応じるのですが、
それ以上になると、クララと王子様だけコールに出るなんてこともあったりして
ステージの袖は、結構ばたばたしています。

何回目かのコールのとき、さっきの言葉を掛けられました。

今回の公演で、何回目かの一人でのカーテンコール。。
ああ~~終わったんだなあ。。
そう感じながら、いつもより少し長く、少し深くお辞儀をしました。

チケットを買っていただいて、見ていただくバレエ。
お客様が満足して何ぼの世界ですよね。
公演を重ねるたび、本当にそう思いました。
毎回毎回大事に踊ろうそれだけを考えていました。
茶室で、すてきな掛け物、お花を用意し、おいしいお茶、お菓子でお客様によろこんでいただき、趣のある茶器でお客様の興味を引くように、
私は、お客様をもてなすことができたのか。。

ただ、今は、もう終わりました。。

一期一会

2005年12月26日 | keep smiling
「一期一会というのは、一生に一度あるかないかの不思議な縁、ってことだよ。
 生きていれば、何度か感じるこの言葉、茶道の言葉だけど、Pinkにもわかってほ しい。」
そう祖父にいわれました。

「偶然なんてないんだ。みんな起こるべくして起こってる、必然なんだよ。だから そのときそのときを大事にしないとだめなんだ。」
これは父の言葉です。

今回公演に出していただいて、「一期一会」という言葉の意味を実感することができました。
このメンバーで、この場所で、このスタッフで「くるみわり」を踊ることは、
きっともうない。
なら、全身全霊で踊ろう。。公演が始まる前にそう決めました。

そして2週間。
言い知れぬ寂しさと、表現できない充実感。。

今からfinalを迎えます。
大事に大事に踊ってきます。

「お願いします」と「ありがとうございました」

2005年12月23日 | keep smiling
公演会場にはいつも一番乗りの私。
下っ端だからっていうのもありますが、本番までに余裕を持ちたいからっていうのが一番の理由です。

体をほぐしてから、スタッフの人に
「今日もよろしくおねがいします。」と一人一人に言いに行きます。
最初は、変な顔をされましたが、
後半に入ってから、「今日も頑張れよ!」と声をかけていただいています。
終わったときは、お化粧をおとして、ジャージはいて
「ありがとうございました。感謝いたします」とご挨拶にいきます。

こういうこと、日本では当たり前でしょ?
こちらでも珍しくはないのです。
している人は、していらっしゃいます。
私のバレエの先生がとても厳しい方なので、挨拶はしっかりすることと
しつけてくださいました。
ありがたいと今回本当に感じました。

そして、私の中にある日本人の血をうれしく思いました。
(日本人はやっぱり礼儀正しいですから)

あと3日です。
ラストスパートかけますね。

就職活動

2005年12月22日 | keep smiling
日本では、大学3年生というとこの時期から就職活動するのですね。
今日も、就職活動に行っているお友だちから、連絡が入りました。

茶髪の髪を黒くして、スーツ着て、面接会場に行くのだそうです。

私とたった1学年しか違わないのに、
すご~~くすご~~く大人に感じる。。

追いつけないところに行ってしまったような、
そうやって大人になっていくんだなって。。
頑張れって言ってあげないといけないのに、おいてかないで!!
って言いたいような。。

就職決まることは、すごくいいことなのに、
なんだか別の世界にいる人のような、そんな気がして、寂しいです。

私は、まだステージにいるというのに。。。

80%の力で

2005年12月20日 | keep smiling
ロングランって、陸上競技でいうならマラソン。
だから、最初っからとばすなんてこと出来ませんよね。
周りの様子見ながら、ペースを上げる時期を見計らって、
最後にラストスパート。
他の選手が辛くなってきたときの、ラストスパートは、かなりこたえるだろうなあ。

短距離の走り方しか知らなかった私。
誰と争うわけではないので、周りと駆け引きをする必要はないのですが、
自分と、自分の体調や精神状態と駆け引きをしないといけないことに、
折り返しにきてから、気がつきました。

毎日、毎日100%の力を出していたら、心も体もからからになってしまいます。
明日のために、力を残しておかないと。。

今までの踊り方はだめ。通用しない。
もたない。。
80%で頑張るしかない。。それがKeepするってこと。。

ええ~~~!!

2005年12月19日 | keep smiling
昨日の公演が終わって、帰るとき舞台監督(先生ですね)に、
「Pinkよく頑張ったね。あと1週間しっかりね。
 あ、これ(と、大きな袋)
最終日のpartyのときに、着ておいで。((笑))」

昨日は、小さい仲間を招待して、そのあと一緒に食事をする約束もあったので
この大きな袋を忘れていました。

今日はオフ。朝から犬と遊んだり、mailのお返事書いたり
ぼんやりすごしていて、さっき思い出しました。
なんだろう、着て来いって。。

ぎゃ!!へ?!
サンタクロースのミニスカート。。
帽子とブーツ付き。。

サイズは。。ちょっと大きいけどみっともないほどじゃない。
けど、これ着るの?
私が?
なんでやねん。。

終わった日のpartyはすごくドレスアップするって聞いていたから、
用意したのに。。
サンタ?ミニスカート?
何させる気だ。。いやん。。

大事なお客様

2005年12月17日 | keep smiling
「緊張すると、踊りが小さくなるだろうから、大きく踊っておいで」といってくださる友達がいます。
本当にそうです。

公演が始まって、私は一番後ろの中央の席に目立たないように小さいリボンをつけています。
その席が空いていないときは、リボンを付けたつもりで。。
毎日、毎日そこは私だけの指定席です。(お金払ってないけど)
亡くなった祖母を招待したり、日本の友だちだったり。。
大事な人を招待しているつもりで、一番後ろのその席まで気持ちを届けるように踊っています。

明日は、私の小さな仲間を招待しています。
母がやっている障害児のサークルの子供たちです。
なかなかお芝居に行く機会がなかったり、同年代の子供より、公の場に出る機会が少ない彼らを招待しました。
中には、あまり体調がよくない子もいて、明日来れるか心配しているのですが、
でも、夢のような世界を見せてあげたい、そう思っています。

でも、金平糖が、鼻の穴にティシュ突っ込んで、たまねぎ切っているPinkだとは気がつかないんだろうなあ。。。

大事なお客様。。
ほんのひと時、夢のようなChristmasを楽しんでね。