桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

tapが結んでくれた縁

2008年01月30日 | ballet
コッペリアからだからほとんど6ヶ月・・・tapを休んでしまいました。

コッペリア終わったら、ドイツ合宿があり、すぐNutsCrackerがあって。

かかとを傷めたのもあり、休ませていただいてました。



仲間たちは、コッペリアもNutsCrackerも見に来てくれて、たくさんたくさんの拍手とBRAVOとお花をプレゼントしてくださいました。



長く休むと、行きにくいですね。

階段登って、スタジオ入るのに、何度階段を往復したことか・・・



今日は3階で上級クラス(プロ含む)、2階が初心者やおためしのクラスでした。

私は迷わず、2階へ・・・(今までは中級者のクラスだったのですが)

最初は、戸惑いましたが、30分も過ぎた頃から、そうそう・・これこれ・・こんな感じ。

backステップっていうちょっと難しいステップもあるのですが、それも何度かやるうちに思い出して、ほっとしてきた頃、ガラスをこつこつ叩く音がしました。

振り向くと、いつもの仲間たち。

ある者は手を振り、ある者は、なんでここにいる?って顔をしていました。

少し早く終わった、彼らが私を見つけてくれたようでした。



「Pink足どうしたの?痛みがあるの?」

さすがです。痛めた足をかばっているのがすぐわかるようです。

痛かったけど、今はもう平気。

公演も終わったし、また来るね。



いつも私に「遅れるなよ!」って言うやつが「なんでこんなところでやってんだよ!」

「下手だから。久しぶりだから。」て答えると、なんか文句ありそうにぶつぶつと・・www

「みんなプロだよ。一緒にやれるわけがない。また頑張って追いつくからね」ってそういうと、

今度いつ来る?なんて聞いてくれる仲間たち。



彼らって、今まで私の周りにいなかったタイプの人なのです。

彼らにしても、私は今まで周りにいなかったタイプの人間だってわかります。

なのに、lessonにこないと心配してくれて・・・すごくすごくうれしかったです。

本当なら、きっと一生出会えなかったに違いない、彼ら。

tapが結んでくれた縁。



一生danceで生きていくに違いない彼らと、danceではない違った道を歩くことを決めている私。

いつまでこの交点があるのか、点が線になっていくのかわかりませんが、彼らのさりげなさを心地良く思うのでした。

The Phantom of the Opera・・・最後に

2008年01月09日 | keep smiling
誰がラウルを選ぼうと、誰がPhantomを選ぼうと、今はどうでもいい。

誰も選ばなくても、それはそれでかまわない。



私はPhantomの歌から「自分を愛して、僕は愛されたいんだ」という身をよじるような感情を受け取る。

Phantomの苦悩を目の当たりにした時、私は彼の中の残酷さも含めて、愛おしいと思い、抱きしめたいと思った。いえ、実際私は彼を抱きしめていた。



そうすることで、私は私の中の醜いPhantomの部分を許していたのかもしれない、ううん。許したかったのだろう。



この話の象徴とも取れる大きなシャンデリア。

このシャンデリアの下で繰り広げられるオペラ座の舞台が光ならば、Phantomの住む地下牢は闇である。人は誰しも闇の部分と光の部分を併せ持つものだ。

NutsCrackerの主役を踊り、何度も何度もcurtaincallをしている私は、間違いなく光・・・

しかし、私の中の醜い部分は、人にさらけ出すことのできない闇である。



闇が本来の自分か、光が本来の自分か・・・

光の仮面をかぶって私は生きているのかもしれない。

New year's resoution

2008年01月07日 | keep smiling
AmericanはNew year's resolution(新年の抱負)を家族で言い合うというのが大好きなのです。

我が家はAmericanがいないので、大好きなのは一人もいないのですが、なんとなく今年はこういうこと頑張りたいねえ~~ということになっています。

Palmspringsで新年を迎えた私たちは・・・



父「僕は、今研究中の論文ちゃんとまとめるよ。秋からまた日本人が留学に来るから、その人たち

  のお世話して・・・あとは、やっぱり監督兼選手ってことで今年もがんばるよ。」

母・私「へえ~~~~。(ノリわる!)」

母「日本人のお世話するの、実質私なんだよね」

私「そこんちの子どものお世話するの実質私なんだよね」

母「Sax上手になるよ。recital(発表会)にもでれるようにする。サークルの子供のことを論文にす

  るよ。」

私「それ、英語で?日本語で?英語なら直すの私なんだよね。じゃあ私の抱負は・・・両親の至ら

  ないところを埋める。」



という会話で幕開けでした。



あんまり宣言したくないし、抱負は自分で思っていればいいことなので、小さい声でいっておきます。

          今年も楽しく、笑顔いっぱいに過ごしたい。

          時々、考え込んだり、泣いたりもするけれど、

            にこにこ笑ってすごしたいです。

The Phantom of the Opera・・・無償の愛

2008年01月07日 | omoi
クリスティーヌを愛しても愛しても、決して振り向いてもらえることのなかった、Phantom。

その愛情が、歪んだ形へと変わっていく。



地下牢に連れて行かれたクリスティーヌを命を懸けて助けに来るラウル。

そして、クリスティーヌはラウルの元へ。

「ごめんなさい」のつもりなのか軽率なkissを残して・・・



母親にすらキスされることのなかったPhantomの初めてのkiss。

彼にとって最良の日になるはずが、クリスティーヌとの別れの日となる・・・





誤解しないで欲しい。

きれいごとでなく、4年前に映画とmusicalを見た後の私の心の変化だと思って欲しい。

そして、今から書く内容のことを大げさに受け止めたり、私と言う人間を誤解しないでください。

今から書くこと・・・自分の心をガラス張りにすることだと、本当に緊張しています。



今の私なら・・・・Phantomを選びます。

きれいごととか、正しいとか・・そんなことではないのです。

これだけ自分に愛情を注いでくれるPhantom。

自分の成長を陰になり、日向になり見守ってくれていた父親のような存在。

そんなPhantomをどうして置いて行くことができますか・・・

顔の美醜が何の理由になりますか?

キスして、抱きしめて、私の体温を感じて欲しいと思いました。

Phantomを愛おしいと思いました。



もし、もしPhantomにいけないところがあったのだとしたら・・・クリスティーヌに見返りを求めたこと。

人、一人育てようと決心したら、相手から何かを求めようとしたらいけないのです。

Phantomの愛は無償でないといけなかったのだと思います。



劇場からの帰り、出口付近では「やっぱりラウルよね~~~」という声が多く聞かれました。

さらに日本語で言うなら「クリスティーヌうざいし」という声もありました。

号泣する私に友達が「PinkはPhantomを選ぶのよね。あなたらしい」そういわれました。

私の感想が決して善ではありません。

だから私のこと、必要以上にいいこだと思わないで欲しい。

だって、私もクリスティーヌのことうざいって思いましたから。





庵さんの記事(http://myhome.cururu.jp/aotori/blog/article/51001767768 )とリンクさせたのは、Phantomの話がFrankensteinの話と類似している点があったこと。

庵さんは、記事の中で 「僕の場合は、このように自分の内省に自然に意識が向かう。

つまりフランケン博士と怪物が常に同居している状態を常に意識しているのだと思う。・・・(以下略)」とおっしゃっている。

庵さんが言いたいことと、私が言っていることは違っているかもしれません。

でも、私は庵さんの記事を読み、Phantomを見て、自分の中のとても醜い部分を無視することができなかったのです。



私は見返りなしに人を愛することができるのでしょうか?

勿論、母親となったら話は違うと思いますが、こんなに愛しているのだから、私のほうを振り向いてよと思う自分を発見してしまったのです。

自分の中の醜さと対峙している私です。



The Phantom of the Opera・・続き

2008年01月07日 | keep smiling
私が見たミュージカルはLloyd・Weber氏作曲の名曲を全編にちりばめたすばらしいものでした。

(storyは2004年に公開された映画とほとんど同じでした)



生まれつき奇形で、奇形が故に母親からも愛されず、見世物小屋に売られ、更にパリオペラ座の地下牢で育つ。音楽の才能に長け、オペラ座の若く美しいコーラスgirlのクリスティーヌをこよなく愛するPhantom。クリスティーヌのために作曲し、歌を教え、更には有名なプリマドンナをおろしてまで、彼女に主役の座を与えてしまう。



そんなPhantomにクリスティーヌが抱いていた気持ちは、多分「父親を思う愛」だったのだと思う。

父親のように歌を教えてもらい、成功への道を引いてもらう。



一方、幼馴染のラウルとの再会から、二人は愛し合う。

ラウルは、若くてハンサムでお金持ちな伯爵。

ラウルへの愛は、Phantomへの愛とは違ったものだったと思う。

いえ、違ってきたのでしょう。

もしかしたら、クリスティーヌはPhantomを愛していたのかもしれない。

姿を見せないPhantomに、「包んで私を姿を現してつれていってね・・・(劇団四季版訳)」と歌い上げるのですもの。

でも、美しいラウルに出会い、Phantomの醜さを目の当たりにし、クリスティーヌの心はPhantomから離れていく。

誰もクリスティーヌを責められはしないですよね。

Phantomが欲しくて欲しくてたまらないもの・・・それは愛されるということ。

愛されたいがために、クリスティーヌに尽くして尽くして・・・ゆがんだ愛情表現ではあるけれど、自分の愛情を受け入れてもらおうと殺人まで犯す。

ここで、殺人はいけないことだなんていえるだろうか?

母親にすら愛されたことのないPhantomは、愛情の表現のしかたすら知らないのである。





4年前・・・映画を見て泣き、友達を困らせたという私。

そのときの私はクリスティーヌに同化していたように思う。

Phantomのことはお父様のように慕っていた。

彼の言うような声をだしたい、歌い方をしたい。

彼に褒めてもらいたい。

でも、醜いPhantomはいや。

殺人まで犯すPhantomは怖い。

愛しているのはラウル・・・Phantomじゃない。

だからPhantomが怖くて怖くて、彼の苦しみなぞ分かるはずもなく、クリスティーヌの気持ちになって号泣してしまったように思う。



尊敬している、父親に対する気持ちと同じような気持ちを持っていたPhantomが、もし美しい男性だったら・・・クリスティーヌはラウルを選んだだろうか・・・

たとえ愛情表現がゆがんでいたとしても、むしろ「私がPhantomを更正する」くらいに思ったのではないか。

だとすると・・・人に愛してもらうためには、醜くてはいけないのだろうか・・・

顔の美醜というのは、愛されるための大きな要因になるのだろうか・・・

自分のためにこんなに尽くしてくれる男性を醜いという理由で、違う男性のもとに飛び込むことができるのか・・・

いくつもの疑問がわきました。

文章にしてしまうとあまりにあっさりしていますが、その頃の私の心に宿った疑問は上のようなものでした。

幼い私がここにいました。心が歪んでいるのは私のほうです。



4年前に同じmusicalを見て、映画も見て、私の中では何も変らずに今回のmusicalを迎えたと思っていました。

でも、今回はそうではなかったのです。



The Phantom of the Opera

2008年01月07日 | keep smiling
昨年末、友達がmusicalのticketをプレゼントしてくれました。


もうすぐmusicalだな・・って思って音楽聞いたり以前見たミュージカルのパンフレットを見ていた頃、ここに来てくださる庵さんの記事
http://myhome.cururu.jp/aotori/blog/article/51001767768
に出会いました。


彼とは同じような時期に同じようなことをしていたり、似たようなことを考えていることがあるのですが、今回も私がPhantomの下調べをしていたときに、庵さんがフランケンシュタインのことを書いておられました。

そのあとmusicalを見たので、とても重く受け止めました。

ここまでが前振りです。


みなさんは、Phantom of the Operaのお話をご存知でしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E5%BA%A7%E3%81%AE%E6%80%AA%E4%BA%BA

こちらでは、これを見ると観客の多くが「あなたはPhantom派?ラウル派?」と言っているのをよく耳にします。

日本にいたとき、私はPhantom・・の映画を見て、映画館で号泣し、一緒に行った友達を困らせたことがあります。

当時の私は「あなたはどっち派?」って聞かれたら、「ラウル!」と答えていたでしょう。

でも、今回の私は違ったのです。

同じように泣きましたが、感想は映画を見たそれとは違ったものでした。



日本では、劇団四季がやってますね。(検索すると劇団四季がhitします)



この記事を書くと、私って言う人間がガラス張りになるのではないかと少し怖い気持ちです。

明日から少しずつ、思いを書いていこうと思います(前振り長くてごめんなさい)