桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

気楽に、気楽に。

2007年03月26日 | keep smiling
朝目覚めたとき、足が痛いと悲しさを通り越して、死にたくなる。
また今日も痛いのかって、泣きたくなる。

父がこんなことを言う。
「絶望の淵に立っていても、明日の来ることを信じられるのが人間の強さだ」と。
これを聞いたとき、「そんなことは絶望したことのない人の言うことだ。」と父に反抗的態度をとった。
パパに何がわかるものかと。

マッサージの仕方を教えてもらい、少し痛みが和らいだ気がする。
そして私は、まだ絶望の淵に立っていないと、思いなおす。

今日ブログを開いたとき、前回のarticleに丁寧なコメントがあった。
足が痛い私に気楽にやればいいのではないか?と諭してくれた。

今焦ってみても仕方ない。
急いでみてもいい結果はでないのなら、ゆっくりぼちぼちいくしかない。

友だちが、富士山の写真を送ってくれた。
雪をかぶってはいるものの、どこか春の気配がする写真だった。
桜のふくらんだつぼみからは、温かさが感じられた。
写真に触ったら、もしかして温かいのではないかと思うくらい、ぷくっとふくらんだかわいいつぼみだった。

ちょっと肩を下ろしてみよう。
痛みが取れることを信じて。
ちゃんと治ることを信じて。

それでも踊りたい

2007年03月25日 | keep smiling
足が痛い。
膝から下が腫れ、土踏まずが痛い。
体もだるい。

だから今は、上半身の練習をすることにした。
音楽が鳴れば、自然と体が動く。
背筋が伸び、頭の先から天上に引っ張られているイメージが出来上がる。
指先まで神経を行き届かせ、手を上から下に下ろす。
まるで、一こま一こまつないだアニメーションのように、下ろした腕の軌跡が見える。

音楽が鳴らなくても、まるで鳴っているかのように踊れる。
こんなに上半身はきれいに動けるのに、足が動かない。

悔しい・・
爪をかんで、自分の体を痛めつけたいような衝動がある。
動け動けと、自分の足を叩きたいような強い気持ちを感じる。

何で私が・・どうして私ばかり・・と神様を恨みたくなる。
この試練に耐えられるものだけに神様は試練をお与えになるというけれど、私は選ばれし者?
そんなことに選ばれたくなかったと叫びたくなる。

それでも、こんなになっても私は踊りたい。

気持ちが大事

2007年03月22日 | omoi
夜中に目が覚め、あまりにし~~んとなっているのがいやで、テレビをつけてみた。
プログラムをいじってると、日本で開催しているフィギュアの大会が映し出された。

balletとフィギュアスケートはとてもよく似ているので、私は大好きだ。
音楽もclassicを使うことも多く、とても楽しめる。

私がテレビをつけってたとき、ちょうど織田選手の演技の演技をする前だった。
かなり緊張している様子が伝わるようだった。
笑顔も作り笑いって気がして、「私もstageの前は、こういう顔してるんだろうな」ってテレビの前で苦笑した。

始まってすぐの最初のジャンプの前、「あ!だめだ」そうおもった。
腰が引けてる・・そう思った。
案の定、回りきれずに(ジャンプになってなかったといったほうがあたってる)
失敗。このジャンプミスが、演技の間中尾を引いてる感じで、彼の力を出し切ったといえる演技ではなかったようだった。

日本語で腰が引けるというと、気持ちが前向きになれていないという意味だと思う。
日本で行われているworld cup。日本の期待を背負って、若い彼が自分の力すべてを出し切るってなかなかできないこと。
いろんなプレッシャー背負っていること容易に想像できる。

こんなわたしだって、公演まえには、逃げ出したくなる。
アメリカ国民の期待を背負っているわけではないのに、肩にみんなの期待をずっしり感じているつもりになってしまう。
そんなちっぽけなプレッシャーに縛られれば縛られるほど、演技が小さくなってしまうと分かっているのにだ。

練習で100%のことができていても、本番で100%出し切るのは難しい。
練習で150%できていて、初めて本番で成功できるものかもしれない。

自分を信じて。強い気持ちがとても大事。
負けないで。頑張れ、織田くん。頑張れ、Pink!

昔私はトライリンガルだった

2007年03月17日 | keep smiling
父と話すときはイタリア語、母と話すときは日本語、幼稚園や学校では英語。
昔私は、トライリンガルだった。

父が有名になって仕事が増えるほどに、私はイタリア語を使わなくなった。
父に診てもらいたいっていう患者さんが増えるごとに私はイタリア語を忘れていった。
反抗期に入り、父と話す機会がなくなるほどに、イタリア語を話さなくなった。
父が私がイタリア語を話さなくなってること、忘れてることを自分の責任だと感じてるって分かってた。
それでも私は、敢えてイタリア語を話さなかったような気がする。

父のふるさとに4年ごとに帰るとき、私たち家族の会話はイタリア語onlyになる。
イタリアにいる祖母と少しでもコミュニケーションをとるためだ。
反抗期を抜けた私は、祖母と会話したいために、一生懸命イタリア語を思い出そうとする。

今になって思う。
祖母のためではなく、父のためにイタリア語を覚えていればよかったって。
父が「Pinkがイタリア語を忘れたのは自分の忙しさのせいだ」って思わないために覚えていたかったって。

母との時間

2007年03月13日 | keep smiling
先週末から昨日まで母と話す時間が随分たくさんありました。

最近感動したことで、私はドラえもんの最終話の話をしました。
http://kenbou7.hp.infoseek.co.jp/doraemon.htm

(私は一番上の話が気に入っているのですが、どうやら著作権問題で、このフラッシュももうすぐ見られなくなるらしいです。)

母は、私に卒業式で教師が卒業生(主に小学生)に贈る歌を教えてくれました。
タイトルを忘れてしまいましたが歌詞の内容は
「あなたの命ほど大事なものはこの世には何もない・・」って言うような内容でした。(うん?大地を駆ける子供たち?ってタイトルだっけかなあ?)

母が私に聞かせようと歌う様子に涙が出てしまいました。

私と母のいる空間だけが、別の次元のような、そこだけゆっくりゆっくり時間が流れているようなそんなひと時でした。

これからどれだけこんな時間をもつことができるでしょうか。

Sくんからの卒業式

2007年03月06日 | omoi
Sちゃん、ご卒業おめでとうございます。
今週末、いよいよ小学校をご卒業されるのですね。
中学受験もめでたくクリアされて、小学校の仲間と離れる寂しい気持ちと中学生生活への期待とで複雑な感じでしょうか?

Sちゃんと初めて会った時、学校に行ってないのに、少しもおどおどするところが見えませんでした。
私のほうをまっすぐ見て、「僕は、学校へ行かないんだ。行く意味を見つけられないんだ」そう目がいっているような気がしました。
それからどんどんSちゃんと仲良くなれたね。

何回聞いてもわからないsoccerのオフサイドのルールを丁寧に教えてくれたり、Sちゃんはどんどんうまくなるリフティングのこつを教えてくれたり・・・。お陰で私は10回できるようになったよね!
イメトレが大事!と主張する私を最初は信じてなかったSちゃん。試合前にイメトレするたびに、いいパスができるようになってからイメトレ効果を信じるようにもなったよね?今でも、イメトレしてますか?スポーツ選手の多くはイメトレやっているというので、Sちゃんも続けたらいいと思います。

かえるの自由研究を始めたとき、何匹も死なせちゃって、私が「FredやTylorのお墓つくろうよ。」とかえるに勝手に英語名をつけてたら、Sちゃん「勝手に変な名前つけるな!S1号、S2号なのに・・」と、自分の名前つけて、泣いちゃったよね。かえるたち干からびてたよね。かわいそうなことをしちゃったよね。

学校も秋からちゃんと行けるようになって、そのときも口で言うことはしないけど「僕は学校にいくよ。もう行くことに決めたんだ。」と目が伝えてくれたように思います。私はその後、学校にまた行かなくなるかもしれないと一度も心配したことはなかったよ。きっと大丈夫ってわかってた。不思議だね。ちゃんとわかってたよ。


それからも何かあるたびにSちゃんは私に、mailや電話で近況を伝えてくれました。最初はsoccer選手になるんだといっていたSちゃんが今はJリーグのチームトレーナーになりたいって話してくれる。どういう変化があったのかしらないけれど、でも私には分かる気がするよ。


この間、Sちゃんは私に「Hってどうすること?」って聞いてきたよね。二人で長い間はなしたね。泣いちゃったよね。本当はね、私はSちゃんとこんな話ができるなんて思ってなかったの。こういう話ができるって、Sちゃんがちゃんと私を信じてくれてないといけないわけで、私もあなたにきちんと伝えよう、一人の人間として話そうと思わなきゃいけないことで・・。だから、すごく緊張したよ。少しはわかってくれたようで、安心しました。

でもね、私はこのままではいけないって思ったの。
Sちゃんの要求どおりPinkがなんでも教えてあげていたらいけないなって。私はあなたがかわいいから、してほしいと言われることは何でもしてあげたいと思ってしまうの。でもそれじゃあいけないなって。だって私に聞くことは、Sちゃんにとっては一番楽ちんな方法だものね。あなたは、すでに自分でわからないことを解決する方法を身につけてる、あるいは知らないことを知ったり、調べたりする方法をよく知っています。
これから、わからないことは自分で調べなさい。自分で獲得したことを知らなきゃよかったってこともでてくると思うの。そのときは後悔したらいい。なるほど、調べてよかったなあ、知ってよかったなあ・・・って思うことのほうがきっと多いから。
勿論やりだしてわからないところに出会ったら、そのときは聞いてくれていいの「これ、どういう意味?」って。
そのときは、お手伝いするよ。約束する。

今までPinkは、ドラえもんのポケットみたいに何でも出してくれるお姉さんだったかもしれません。正直いうと私はそれがうれしかったし、心地よかったし、楽しかった。
でもそれをやめようと思います。
Sちゃんが小学校を卒業するときが私もSちゃんの「ドラえもんのおねえさん」の卒業式です。

Sちゃん、ご卒業おめでとう。