桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

KIMONO・着物・きもの

2007年04月25日 | omoi
母の留守中のことでした。
思うところあって、母から着物を借りたくなり、自分のイメージに合う着物がないか探していました。

ありました!ありました。
私は和色の名前を知らないので、お伝えにくいのですが、ピンク色の着物です。
薄いのだけど、華やかで上品。深くて落ち着いているのだけど、若々しい、そう桜色といったほうがいいような、なんとも形容しがたい美しい着物です。
その着物を母が帰ってくるやいなや私は、tapdanceのフェスタに使うから貨してと頼みました。
大概のことは許してくれる母が、

「嫌だ、Pinkには貸さない。」と、一蹴されてしまいました。


桜色の着物を前に母はこんなことを私に話してくれました。
「このピンク色、桜から染めてるんだけど、桜のどの部分から染めてると思う?(当たり前のように花びらと答える私に)
 ううん。
 これはね、桜の木の皮から染めてるの。
 いつのときの桜の皮でもいいんじゃなく、桜の花が咲く直前の木の皮から染める と、こういう深いピンクになるのよ。
 染色家が命を削って自分の技術とタイミングを結集させて、この色を出すのね。
 この着物にある、深い思いがママには分かるのよ。
 ママは着物をめったに着ないよ。パパと一緒のpartyにしか着ていかない。
 でもね、そのときは自分が日本人だということを深く自覚するの。
 LAにいても、自分は日本人だとはっきり確認できるの。
 この着物はとても高価なものだけど、たとえ高価でなくてもママは嫌。
 曲のイメージにあうとか、和の雰囲気を出したいとか、そんな場で着物を使って もらいたくない。」


着物だって、私を着て~~って叫んでるよ。いいじゃん、貸してくれたって・・・なんてまだ心の中ではそう思ってました。
私の前に広がっている桜色の着物。

着物は、日本文化の代表選手であって、その中にはいろんな技術が集約されています。
長い時間かかって染色技術も進化しているのでしょうが、職人さんたちはきっと昔ながらのやりかたで心を込めて色をつけ、一針一針縫うわけです。
なのに、簡単に着られる着物とか、上半身と下半身に分かれた着物も見たことがあります。
それから、襟のところにファーをつけたり、レースがついていたり、今風の着方なんだろうけど、私はちっともいいと思わない。
着物って本当にきれい。こんなのを作り出した日本人ってすばらしい!
いつもそう思っていたのに、tap danceで座頭市をやるからって、安易にこの着物を選んでしまいました。
着てもらえない着物はかわいそう、使ってないものは使ってあげましょう。なんて一見理にかなっているようですが、合理的なだけ。
いかにもAmericanな考え方です。

深い桜色の母の着物。
「Pinkに着てもらいたいよ。」と母に言われる日が来るといいです。

まぶたに映る

2007年04月16日 | keep smiling
目を閉じると、突然暗闇の中に入っていきます。
明るさを感じるだけで、当たり前だけど何も見えません。

最近気がついたのです。
目を閉じても見えるものがあることを。
言い換えれば、目を閉じないと見えないものを。

日本の青い空を思うとき目を閉じます。
満開の桜を思うとき、目を閉じます。
すると本当に見えるのです。
青空や、真っ盛りの桜の花が見えるのです。
もっと見たくて目を開けると、消えてしまいます。

あなたの顔を思い浮かべるとき、ずっと目を閉じたままにしていましょう。

美しい言葉で

2007年04月15日 | keep smiling
日本語で文章を綴る以上、美しい日本語で書きたいといつも思っている。
でも、このごろ美しい日本語ってなんだろう?と考えるようになった。

私たちが使う言葉に、単独で美しいと思える言葉はないし、小説家が美しい言葉で文章を書いたとしても、私がその小説家の使った言葉を同じように使っても、同じように美しいかといわれたら、それはそうとは限らない。

言葉というのは、自分の思いを伝える1切片であると思う。
伝えたい気持ちや思いがあって、言葉というのはその気持ちや思いを背負っているのではないかと思う。
思いを正しく伝えたくて、気持ちを深く知って欲しくて、いろんな言葉を重ねる。一つ一つの言葉はささやかでも、重ねられた言葉は大きな意味を持つのだろうと思う。

私のところに中1になった子どもたちから時々、mailをいただく。
「○○先生、うざいし。」
「超むかつくし」などと書いてあるmail。
正直、困ってしまう。
気持ちはよくわかるの。そういう風に言いたい年頃だってことも・・

でも、言葉ってとても大事。
言葉が汚いってことは、人としての根幹も汚いってことになるような気がするから。
だから、私は美しい言葉で、思いを綴りたいって思う。

ため息でちゃう

2007年04月12日 | keep smiling
父に「Pinkの命はPinkのものであって、Pinkだけのものではないんだよ。」
今朝、そういわれました。
こういわれた経緯は、話が長くなるので、ちょっとおいておきますが、私が言ったわがままへの父の示唆だと思ってください。

私の命は私だけのもの。これは物理的な意味をさしています。確かに誰ものでもない、わたしだけのもの。
でも私だけのものではない。これは精神的なものをさしています。
両親や友達、祖父や祖母(イタリアの)・・・・その他書ききれないほどの、いろんな人たちに支えられていることを、忘れちゃいけないよ。平たく言えばこういうことです。

私の友達にこんなことをいう人がいます。
「人は土壇場に来たときに、その真価を問われるよね。」
これも、私が言ったわがままに対する、示唆だと思ってください。
ようするに、自分がきついときほど、ちゃんとしなさい。
その生き様が、Pinkの値打ちを決めるんだってことなんでしょうね。

でも・・・そんなふうにできないことってあるんだよね・・・・

小村寿太郎のこと

2007年04月12日 | keep smiling
祖父が私に言いました。

「小村寿太郎っていう外交官が日本にはいたんだよ。

 関税自主権なんかに深く関与したんだけど、その人がこういったんだ。

 『私はちっとも優秀な人間ではない。もし取り立られるところがあるとするなら、それは誠というこ

 とではないか?私は、勉学に対しても、人間関係(特に友達との関係)に対しても、進路を決定

 することに関しても、誠心誠意あたってきた。』こういう文章が宮崎県の○○(ごめんなさい、名前

 忘れた。多分彼の故郷?)に残されてるよ。Pinkも誠の気持ちで進路決定にあたりなさい。」



祖父の一言は、私の心に強く響きました。

みんなと会えたらいいなあ~~~とか、グランパの家から通わせてもらったら、楽ちんだとかそんんなことではなく、まじめに自分の勉強したいこと、自分の志に真摯であれと祖父は言っていたのです。

しっかり見つめて決めたいと思います。

卒業記念DVD

2007年04月05日 | keep smiling
サッカー少年、Sくんの卒業記念のDVD(サッカー関係の)を見せてもらいました。

小学校3年から様子が、上手にまとめられてあり、特に、初めてuniformを着た日の様子(顔がとても幼く、大きなuniformのパンツが胸のところまでありました)
初めて、公式試合に出たときのこと(円陣を組むことを知らず、相手チームが円陣を組んでいるのを、ぼんやり見ているSくんたちがかわいすぎでした)、テロップやBGMもとても効果的にまとめられてあり、涙・涙で見てしまいました。

最後の監督の言葉がとても印象的でした。

「みんなに守って欲しいことがあります。
 1つは、挨拶・礼儀を忘れないこと。
 2つ目に、自分のことは自分ですること。
 3つ目に、仲間を大事にすること。
 4つ目は、最後まであきらめないこと。
 そして、5つめは、自分の思いを相手に伝えること」

きっと試合中、お互い声を掛けられず、ボールを譲ってしまったり、自分がいかないといけないところを行かなかったり・・そういう場面もあったのでしょう。

でも、この言葉・・・私に言われている気がしました。
特に4番目、5番目・・
自分の言いたいこと伝えたいって思っていても、なかなかうまく伝えられないと、
自分の伝え方が悪いんだ・・・ってあきらめちゃう。
この言い方で伝わらないなら、これでどうだ?こっちならどうだ?って思えない。相手の言いたいことは、100%分かってあげたい、でないと私がピンクである価値がないってまで思うのに、自分を伝えると言う意識がとても希薄・・

こんなんじゃ、Sくんにまで笑われそうだ・・