昨日は、チェロ発表会のリハ、今日は発表会でした。
私は、ステージの袖で、楽器のtuneや椅子だしなどのお手伝いをしてきました。
待っている間に、チェロを同じ方向に並べておこうねっていっても
ばらばらに並べる子
名前ステッカーがはってあるのに、人の楽器をもって行く子
友だちが本番中なのに、袖で練習し始める子
本当にいろんな子がいておもしろいです。
チェロは、体に合わせて大きくしていく楽器で、小さい子は10分の1や、8分の1といったサイズから、使い始めます。
と、同時に使う椅子も膝から下の長さによって違います。
お子ちゃまによっては、my chairを持ってくる子がいます。
自分に合わせて、脚を切ってあるのです。
座るところに、名前ステッカーが貼ってあったりして、すごくかわいいのです。
小さい椅子が並ぶと、巨人になった気分です。
そういえば、うちにもあったなあ、よくパパが切ってくれてた。
少しでも、しっくりこないと、文句言って泣いてたなあ。。なんて自分のことも思い出していました。
あと2つで自分の番となったEくんが、突然「出たくない。」
と言い出しました。
は?何でやねん。と思って訳をきくと
「I play the cello for myself and do not play it for a person.
(僕は、自分のためにチェロを弾いてるんだよ、人に聞かせるためにひいているんじゃない。
へ~~。って思いました。思わず、年を聞いてしまいました。
5歳!!何~~!!5歳??
私が5歳のときなど、弦を押さえるほうの指がいたいだの、足にうまくチェロが挟めないだの文句を言うことがあっても人のために弾くとか、自分のために弾くとかそんなこと考えていなかったなあ、きっと。
全く、最近のお子ちゃまは、何を言い出すかと。。
袖で、ママは「弾いてきなさい!!」って怒り出すし、
パパまで出てきて、「演奏して来てくれ」なんて頼み込み始めるし。。
思わず言っちゃいました。
「Eくん!いいよ。出たくないなら出なくて。
Pinkはかまわないよ。
Eくんが決めな。」
この時点で順番が来たので、飛ばしてもらうことになりました。
「へ~~Eくんは自分のために弾いてるんだね。すごいや。
でも、一人でうまくなっているわけではないんじゃないの?
先生や、毎日おうちで練習に付き合って下さるママや、応援してくださるパパの おかげでしょ?
今日だって、Eくんのために伴奏の先生も来てくださってるよね。
Eくんの自分のための演奏にを応援してくれるいっぱいの人がいるね。
でも、いやなら出なくていいよ。
また発表会なんて、いくらだってあるし。」
そういいながらチュッパ チャップス(棒つきキャンディ)を出して、なめさせました。(本当は、あとでゆっくり食べよと思ったのに。。。。)
これ食べたら、出てよ、それまでに機嫌直してよって願いながら。
なぜ、発表会があるか。
なぜ、出てほしいかを語るには短い時間でした。
それに、発表会の価値なんて人それぞれだと思うし。
ただ、あなたのことを応援している人がいるよってことだけ知らせたかったのです。
キャンディーの威力ってすごい!!
食べ終わった後、
「Pink、tuneお願いします」
って言って、ステージに出て行きました。
きっと少し駄々をこねたくなったのでしょうね。
だから子供はおもしろいです。
発表会、無事終了です。