玉之浦教会がある玉之浦町は日本最西端の町で、
教会は福江島の尻尾の先に位置する。
玉之浦では当初この地区に多く見られた二階建ての信徒宅の、
二階部分でミサが捧げられていました。
同じ場所に、周辺の集落から転居してきた人なども含めたこの地区の信徒達によって、
昭和37(1962)年に建てられたのが現在の玉之浦教会です。
当時の下五島地区長・松下佐吉師によって祝別されました。
玉之浦教会は、絶景の地、大瀬崎断崖(灯台)と、
日本最古のルルドのある井持浦教会からほど近い玉之浦町の中心地に位置しています。
波静かな海辺に面し民家の立ち並ぶ一角にある教会で、
切妻屋根に玄関を付加した素朴な造りですが、
内部は小規模ながら祭壇と信徒席とが調和し、落ち着いた祈りの空間になっています。
尖塔、十字架、そして白い壁の小さな教会は、
遠目にもくっきりと映え、周りの風景にしっくりなじみ、
どこかなつかしい童話の世界を感じさせます。
ちなみに、 ” 幻の椿 ” と言われる 「 玉之浦 」 は、
玉之浦町と岐宿町の境にある七岳で発見されたものである。
所在地 / 長崎県五島市玉之浦町662-1
教会の保護者 / 聖フランシスコ・ザビエル