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「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

熊本県荒尾市  春の「岩本橋」

2023-03-21 06:32:27 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やや扁平の二連アーチ

 

 

 

 

 

 

上流部の橋脚水切り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下流部の橋脚水切り

 

 

 

 

 

 

アーチの裏側

 

 

 

 

 

 

中州の橋脚部

 

 

 

 

 

 

橋のたもとにある「説明版」

 

 

 

 

 

 

石橋の通路部

 

 

 

 

 

 

中州にある「説明版」

 

 

 

 

 

 

 

今年は桜の開花が早いので「もう咲いているだろう」と、

高を括って訪れた岩本橋。

豊野の大窪橋ではないが、

石橋にサクラが似合う橋である。

が、桜の開花には未だ早かった。

それでも久し振りに見る岩本橋はいいものであった。

 


熊本県玉名市・ NHK こころ旅で火野正平さんが手紙を読んだ高瀬眼鏡橋

2022-12-14 18:01:38 | 熊本の石橋

火野正平さんが手紙を読んだ高瀬眼鏡橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本県の二日目の「こころ旅」は玉名市岱明町の磯の里物産館前の海岸だった。

その手紙を読んだ場所が玉名市街地にある石橋で、

江戸時代に荷物の積み降ろしが容易に出来るように、

菊池川に並行して造られた裏川に架けられたのがこの石橋である。

この橋は樋門を併設している。

 


熊本県松橋町内田 「 上内田眼鏡橋 」

2020-12-27 17:33:46 | 熊本の石橋

下流側から見た輪石部分

 

 

 

 

 

輪石は2段に組まれている

 

 

 

 

橋脚部分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不揃いの石で組まれ隙間がある輪石

 

 

 

 

上流側から見るとコンクリートの奥に輪石が見える

 

 

 

 

 

上流側の新橋との打ち継ぎ部分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下流側の水路

 

 

 

 

かつての通路部の向こうに九州自動車道が見える

 

 

 

 

 

 

所在地 /  熊本県松橋町内田竹の下の南

架橋  /  江戸末期~明治時代

石工  /  不明

長さ   /  5.50m   幅   /  2.10m

拱矢  /  2.15m  径間  /  4.40m

環厚  /  35㎝~40 ㎝   単一アーチ

 

この橋は近くまで行っていながらなかなか探し出せなかった石橋である。

 


熊本県菊池市  「 長野橋 」

2020-03-20 17:41:05 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地 /  熊本県菊池市龍門

架橋  /  明治43年 ( 1910年 )

石工  /  辻 仁平

長さ   /  6.50m   幅   /  4.30m

拱矢  /  3.50m  径間  /  5.00m

環厚  /  40 ㎝   単一アーチ

 

長野橋は明治末期に架設された橋で、龍門ダム下の集落にあり、

龍門ダムに続く県道133号 ( 鯛生菊池線 ) に架かっている。

橋は拡幅補強され現在も主要道路として活躍している。

橋台は自然岩の上に築かれ、そこから多くの石材を用いてアーチが組まれている。

下から覗き込むときれいに組まれた輪石や壁石を見ることが出来る。

 


熊本県植木町小野泉水公園  「 滴水橋 ( たるみずはし ) 」

2020-03-15 18:03:21 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地 /  熊本県植木町小野泉水公園
架橋  /  明治~大正時代
石工  /  不明
長さ   /  6.30m   幅   /  4.40m
拱矢  /  2.60m  径間  /  3.20m
環厚  /  40 ㎝   単一アーチ

 

かつて滴水橋は木葉川上流の神の木川に架かっていたが、

現在の小野泉水公園に移設されたものである。

小さな石橋だが、垂直な橋台の上に拱門 ( アーチ ) が乗る構造で、

輪石17列と橋台3段 ( 使用石材155個 ) で構成されており、

アーチはボルトやコンクリートを使用せずに石材のみで組み上げられている。

小型の橋ながら構造は堅牢で破損がなく、架橋当時の状態が良く残っている。

石材は凝灰岩切り石で、精巧に組み上げられており、当時の技術の高さを物語っている。

中央の要石は他の石よりも少し大きく、輪石下の橋台は切り石を垂直に積み上げ、

輪石とともに精美な印象を当てえている。

脇にある元の高欄と親柱の一部は川から引き上げたものである。

 


熊本県植木町  「 三十六の眼鏡橋 」

2020-01-22 20:41:39 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清水菅原神社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地 /  熊本県植木町清水
架橋  /  嘉永3年 ( 1850年 )
石工  /  吉平

現在、橋は清水菅原神社の境内と御手洗水源の内道に架かっている。


橋の規模の詳細は移設されたため不明であるが、

現在の橋長は7.5m 径間が3.9mとなっている。

 

石橋の由来


「 この石橋は、幕末の嘉永3年 ( 1850 ) 

山本郡下大清水村庄屋畠山理左衛門、

大清水村庄屋服部甚之助、玉名郡広村庄屋木村茂四郎、江藤又左衛門によって、

村内を流れる大清水川に架橋されたもので、

熊本新一丁目を起点とし、植木町味取、内村、三十六を経て本橋を渡り、

山鹿町、南関町を経由して筑後、筑前、豊前小倉に至る九州屈指の入道を誇り、

豊前街道の呼称で、参勤交代の道として利用された。

築造以来約130年間その恩恵は実に多大なものがあった。


昭和57年の水害を契機として、今般千田川河川災害関連事業により、

やむなく撤去せざるを得なくなったが、

先人の偉業を偲ぶためにぜひ保存したいとの強い要望があり、

県の協力を得てここに復元移築したものである。

昭和59年3月 」 


熊本市教育委員会

 


熊本県菊池市  「 龍門橋 」

2019-08-29 17:04:37 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍門橋の上流に架かる寺小野橋

 

 

 

寺小野橋から見た下流に架かる龍門橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橋の入口にある 「 九州電力龍門発電所 」

 

 

 

 

橋の袂にある 橋碑銘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橋の上流にある 「 龍門ダム 」

 

 

 

所在地  / 熊本県菊池市龍門

架橋   /  明治22年 ( 1889年 )  

石工   /  西木戸亀喜、北岡直七、高木仁太郎     

橋長  /  22.30m   橋幅  / 4.30m

径間  /   18.50m   拱矢  / 8.60m

高さ   /  10.30m 

 

この龍門橋は、石橋作りの名工・橋本勘五郎の設計、監督によって架設された眼鏡橋である。

橋は深い谷にあるためやや広めのスパンで架けられいるが、

その力に対応できるように大きめの輪石が使われている。

現在はまったく利用されていないが、通路部はちゃん草が刈られ手入れがされていた。

ただ、橋の位置が分かり難く、この場所まで行くのが困難だった。

 


熊本県大津町  「 井手上橋 ( 塔の迫橋 ) 」

2019-08-22 15:58:01 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 熊本県大津町室

架橋   / 文化14年 ( 1817年 )  

石工   / 猿渡吉衛     

橋長  / 6.10m   橋幅  / 3.30m

径間  / 4.70m   拱矢  / 2.00m

高さ   / 2.85m  

 

井手上橋 ( いでうえばし ) は、

県道30号線 ( 植木大津線 ) から室町菅原神社へ上がる道の井手に架かっている。

石橋は下流側が拡幅されているが、

上流側から覗くとやや扁平なアーチの石組みが見える。

 


熊本県植木町 ・ 小野小町が産湯を浸かった場所にある 「 正院眼鏡橋 」

2019-08-18 17:08:34 | 熊本の石橋
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八代石工 吉平などの名が刻まれている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 熊本県植木町小野  ( 小野泉水公園内 )

架橋  /  安政3年 ( 1856年 )

石工  /  吉平

橋長  / 5.50m  橋幅  / 2.10m  

高さ  / 2.20m  径間  / 4.80m  拱矢  / 3.30m

 

正院眼鏡橋は、正院川に架設されていたが、

河川改良によって昭和52年に撤去され、

現在の小野泉水公園内に移設復元されたものである。

この橋は凝灰岩を用いた単一アーチ橋で、

要石には架橋年月、惣代 角田九郎衛門、勘助。

當村大工 理左衛門、藤次郎。石工 吉平などの陰刻銘がある。

石橋は池の水面に柔らかな影を落とし、

公園の泉水に欠かせない存在になっている。

 

この公園の名前の由来ににもなっている平安時代の女流歌人で、

絶世の美女として名高い小野小町が産湯を浸かったという言い伝えが残っている。

 


熊本県大津町  「 大願寺橋 ( だいがんじばし ) 」

2019-07-06 16:51:41 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 熊本県大津町室

架橋   / 文化~文政のころ ( 1804年~1829年 )  

石工   / 不明     

橋長  /  5.40m   橋幅  / 2.20m

径間  /  5.50m   拱矢  / 2.80m

高さ   / 2.26m  

 

この橋は大願寺の門前橋として架けられた橋である。

大願寺の由来は、加藤清正が大津の宿を築く折、

地域住民の安堵を願って山鹿の長坂より僧・浄誓を招き、

創建したと言われている。

上部の欄干や袖石、親柱はコンクリートで造られているが、

下部は大きな輪石で組まれたアーチや壁石が往時の姿で残っている。

 


熊本県小国町  「 椿ノ塔橋 」

2019-06-28 16:43:12 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

熊本県小国町  「 椿ノ塔橋 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 熊本県小国町大字下城
架橋   / 明治45年 ( 1912年 )     

橋長  / 4.5m   橋幅  / 4.0m

径間  / 2.1m   拱矢  / 1.1m

環厚:  / 31cm

 

熊本県小国町の国道212号線沿いにある九州電力の沈砂池の前に架かる橋だが、

上からでは写真のように埋もれて現在は親柱で確認できるくらいで、

その姿は側面の九電施設の沈砂池から覗き込まねば見ることは出来ない。

アーチは馬蹄形のきれいな弧を描いており、壁石を含めシッカリと組まれている。

 


熊本県小国町 「 椿ノ塔1号沈砂池アーチ 」

2019-06-23 17:19:50 | 熊本の石橋

 

熊本県小国町 「 椿ノ塔1号沈砂池アーチ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本県小国町の国道212号線沿いに発電用の小さな沈砂池がある。

その沈砂池に発電用の水を受け入れる大きなアーチと

送水用の小さなアーチが向かい合うように設置されている。

大きい方はスパンが広いため扁平だが、

小さい方はきれいな半円を描いている。

また、この沈砂池の前にも旧道時代の椿ノ塔橋が埋もれており、

内側から覗くと一度に3つの石組みアーチを見ることができる。

 


熊本県大津町  「 樋口橋 」

2019-06-21 18:04:16 | 熊本の石橋

 

上流側からの眺望

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下流側からの眺望

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 熊本県大津町大林

架橋   /  江戸時代末期

石工   / 不明     

橋の規模などの詳細は不明

 

先日紹介した地蔵橋から50mほど白川寄りにある下井手に架かっている。

橋の規模などは不明だが、ほぼ輪石で支えられている石橋で、

スパンの広い扁平な橋が今もなお、生活路として利用されている。

 


熊本県鹿北町  「 田中橋 ( たんなかばし ) ・ 化厳矼 ・ 車橋 」

2019-06-20 17:02:02 | 熊本の石橋

 

下流側からの全景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孝子太郎右衛門之碑 ( 左 ) と化厳矼 ( 右 )
 
 
 
 
 
 
 
またの名 ・ 化厳矼と掘られた親柱?

 

 

 

 「 たなかはし 」  と書かれた親柱だが、通称 「 たんなかばし 」 と呼ばれている

 

 

 

 

橋の通路部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上流側からの全景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田中橋 ( 化巖矼 けごんこう ・ 車橋 )


所在地  /  熊本県鹿北町多久 田中(たんなか) :  岩野川

架橋  / 安政5年 ( 1858年 )

石工  /  藤左衛門 ほか

橋長  / 16.7m  橋幅  / 4.13m  

径間  / 12.7m  拱矢  / 5.05m  

環厚  / 55cm  輪石:37列

 

田 中 橋  「 この橋は、多久・椎持村の年貢を収めるのに大切な土橋でしたが、

洪水によりたびたび流され往来に困っておりました。

そこで、安政5年(1858)細川藩の許しをえてお金を出し合い

農民の奉仕活動でやっと出来上がった鹿北町で一番古い眼鏡橋であります。

記念碑に 「 藤からむ巖と化せよ車橋」とあります。 」   案内板より

 

この地はその昔、多久村と椎持村の産物を運ぶ要路であったが、

増水するごとに困難を強いられ、 ” 堅牢な橋を ” と願う地元の人たちの強い要望で架けられた橋である。

惣庄屋 ・ 遠山弥二兵衛や庄屋 ・ 栄右衛門らの尽力によって完成したもので、今も健在で、歩いて渡れる。

 


熊本県大津町  「 地蔵橋 」

2019-06-16 18:59:24 | 熊本の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 熊本県大津町大林

架橋   / 文政11年 ( 1828年 )  

石工   / 勘太郎と推定     

橋長  / 7.50m   橋幅  / 4.35m

径間  / 6.00m   拱矢  / 3.00m

高さ   / 3.65m  

 

 

地蔵橋は大津町の瀬田上井手に架かる単一アーチで、

たもとに地蔵さんが祭られている。

文政11年 ( 1828年 ) の水害の改修で

瀬田上井手は閘門 ( 水門 )を下流に移しており、

この橋もその頃に架設されたと推定される。

石工の勘太郎は文政の上井手取水口の碑文にも名前があることから

地元の石工だと思われる。