「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、、文化財および近代土木遺産をめぐる。

熊本県玉名市吐合  「 石貫ナギノ横穴群 」

2018-04-21 13:59:19 | 古墳・ 遺跡


















石穴の奥にある遺体を置く部分 ( 屍床 ) 































横穴墓入口の縁部分には赤などで円文様が描かれている








染みのように赤の円文などが装飾されている

































熊本県玉名市の繁根木川右岸には、
灰石と呼ばれる阿蘇溶結凝灰岩の崖面が多くあり、
その崖面250メートルほどの範囲にわたって横穴墓が造られている。
これらは古墳時代後半に造られた墓地で、
遺体を置く部分 ( 屍床 ) が多いもので一つの横穴墓につき
3ケ所設けられている。

石貫ナギノ横穴群の横穴墓入口の縁部分には、
赤などで文様が描かれており、
内部には屋根形の浮き彫りや太刀のレリーフなど、
多様な装飾が施されているものもある。
特に6号墓と8号墓の飾縁は赤の円文などで鮮やかに装飾されており、
横穴墓としての規模も大きく玉名市が全国に誇る装飾ある横穴墓である。


熊本県山鹿市  「 チブサン古墳 」

2018-02-07 16:13:05 | 古墳・ 遺跡












































チブサン古墳は大正11年 ( 1922年 ) に
国の史跡に指定された全国的にも有名な装飾古墳である。
古墳時代後期 ( 6世紀 ) に造られた墳丘長約44mの前方後円墳で、
鮮やかな幾何学模様の壁画は1500年前の
古代人の文化や風土を伝える貴重な遺産となっている。
事前に申し込みをすれば山鹿市立博物館の開館日に石室内部の見学が可能である。


所在地  /  熊本県山鹿市城字西福寺1785


熊本県山鹿市  「 オブサン古墳 」

2018-01-28 14:05:07 | 古墳・ 遺跡
























オブサン古墳は、チブサン古墳の近傍にある円墳である。
発掘調査の結果、直径22メートルで、
幅4メートル前後の周溝がめぐることが判明した。
葺石や埴輪は認められない。
石室開口部にはハの字にやや開く前庭部を設けているが、
墳丘内側だけでおさめるのでなく、
円形の墳丘から2つの矩形の突出部を張り出させることにより、
間口4.5メートルで羨門まで奥行8メートルの前庭部を確保している。
南に開く横穴式石室は複室構造で、
奥室には石材は残っていないが石屋形があったことが判明した。
石室の全長は、羨門から奥壁までで約8.5メートル、
前庭部の8メートルを加えると16.5メートルとなる。
奥室屍床を画する仕切り石に赤彩の連続三角文が、
奥壁にもかろうじて赤彩の小型の靭もしくは盾が認められたが、
痕跡程度になり肉眼では判読できない。
本来は奥室には装飾豊かな壁画が描かれていた可能性が高い。
鉄地金銅張りの馬具等が出土している。



所在地  /  熊本県山鹿市城字西福寺1785


熊本県山鹿市  「 西福寺第2号方形周溝墓 」

2017-12-20 12:52:32 | 古墳・ 遺跡





























西福寺古墳群で1番目立つのが第2号方形周溝墓である。
それはこんもりとした饅頭型の墳丘と違い、
一辺が12.5mの方形周溝墓で、
周囲には幅2.3m、深さ0.8m前後の溝がめぐり、
周溝の東側の中央部には幅2.5mの土橋が設けられている。
盛土中央から加工された板石状の凝灰岩片が出土したことから、
内部主体は箱式石棺である。
南側・西側周溝底より土師器壺が出土しており、
築造年代は古墳前期だと類推される。



福岡県飯塚市  「 川島古墳群 」

2017-06-14 16:15:37 | 古墳・ 遺跡



川島古墳石室の壁画と石棚










壁画が描かれている11号墳



















古墳群





























10号墳の全景








むき出しになった10号墳























2号墳








2号墳の玄室









玄室天井

















1号墳








1号墳の玄室






















竹やぶの中にある12号墳








12号墳の開口部






日本の弥生文化を代表する立岩遺跡に見られるように、
大昔から豊かな文化が栄えてきた飯塚地方。
その中で、飯塚市川島で発見された古墳群のひとつ(11号墳)は
市内で唯一の装飾古墳と言われており、
昭和62年に発見された円墳(装飾古墳)で、
壁画の奥壁に人物・三角文・円文が緑、
または青と赤の二種類で描かれ、
上部には石棚を持つ複室の横穴式石室で全長が6.7mとなっている。

11号墳は、毎年、春と秋の2回だけ特別公開されており、
その周囲の古墳も含めて現在は 「 川島古墳公園 」 として整備されている。



所在地  / 福岡県飯塚市川島407


福岡県飯塚市  「 小正西古墳 ( おばさにしこふん ) 」

2017-05-23 11:43:52 | 古墳・ 遺跡



















1号石室入り口








1号石室内部








石室天井








石室左側壁








石室右側壁







赤色顔料で塗布された右側壁の加工された石








石が割れた1号石室の梁石








裏側から見た小正西古墳








2号石室の入り口















奥壁の下には加工された四角い石が設置されている








2号石室の天井








古墳を形成している 「 葺石 ( ふきいし ) 」








古墳の周囲を埴輪で囲んでいる






飯塚市小正地区の閑静な住宅街の一角にある 「 小正西古墳公園 」 は、
復元墳高5.5m復元径約30mの2段築成の円墳で、
6世紀頃の当地域を治めた主長墓と考えられる。
墳丘には円筒埴輪が立てられ、上位は茸石が施されている。
墳丘の周りには周溝が掘られ、大量の円筒埴輪片、形象埴輪片が出土している。
この古墳の特徴は一つの墳丘に主軸が直交する2基の横穴式石室が造られ、
石室規模も大きく違っている。

大きい石室 ( 1号石室 ) は盗掘を受け半壊状態で発見され、
奥行4.5mあり、石室壁面及び天井の全面に赤色顔料が塗布されている。
小さい石室 ( 2号石室 ) は未盗掘で、
鉄刀、鉄鏃、鉄鋸などの鉄製品、勾玉、管玉、ガラス玉などの装身具とともに
人骨も残っていた。
周溝から出土した巫女形の埴輪はほぼ完形で大変優美なもので、
出土品すべて福岡県有形文化財の指定を受けている。


普段は施錠がされているが、
4月と10月の特別公開のときだけ内部が公開されている。


所在地  / 飯塚市小正780-2


福岡県宮若市  「 八幡塚古墳 」

2017-05-04 15:05:25 | 古墳・ 遺跡






































八幡塚古墳にある説明板によると
 「 八幡塚古墳 若宮町大字竹原塚ノ元 
山口川と黒丸川に挟まれた丘陵尾根上に築造された、
周溝を有する、径約三五M、高さ六・五Mの犬鳴川流域では最大の円墳である。

昭和四七・五一年に発掘調査が行われた結果、
内部主体は南に開口する前長五・二Mの縦穴系横口式石室であることが確認された。
数度の盗掘に会っていたが、石室内より
鉄剣鉄刀・鉄鏃・馬具類(鞍等)が、墳丘裾より円筒埴輪片が出土した。
五世紀後半頃の古墳と思われる。

この一帯は、八幡塚の他に、斎藤塚、別当塚という古墳が存在していたという。
別当塚は消滅しているが、八幡塚南の伊野神社に古墳が一部残っており、
これが斎藤塚だと言われている。

 「 若宮町観光協会・若宮町文化財保存協議会 」


福岡県鞍手町  「 古月横穴 」

2017-04-10 16:18:02 | 古墳・ 遺跡



舌状に伸びた丘に横穴が掘られている








この矢印板から100mほどのところに古墳がある







古墳の入り口にある説明板







15号・16号・17号古墳







古月横穴の中でも中心的な墓だと言える9号墳 ( オーヴが出ている )








墳丘の中央に大きく間口が開いている横穴が9号墳








9号墳の説明板







コンクリートで蓋をされている6号墳







細まった奥にある10号墳








開口部入り口に梁石がある








10号墳内部







羨道をきれいに整備された12号墳








金網で塞がれた12号墳



















国指定史跡 古月横穴

■ 指定年月日  昭和7(1932)年10月19日 (追加指定)  昭和61(1986)年5月26日
■ 指定面積  6,680.35㎡
■ 所在地  福岡県鞍手郡鞍手町大字古門3080‐1他


古月横穴は、大正15 ( 1926 ) 年に発見され、
現在までの調査で41基の横穴墓が確認されています。
古墳時代後期の6世紀後半から7世紀に使われたこれらの墓群は、
丘陵の南面、北面、西面の斜面に造られ、
特に南面は墳丘を持つ9号墓があり、
その下部には29基の横穴墓が三段にわたって造られています。

また、2号墓、6号墓の玄室(死体をおさめる部屋)内部には、
線状に刻まれた文様があり、
9号墓は朱により斜線の格子状の文様が描かれている。


福岡県大任町  「 建徳寺2号墳 」

2017-03-31 14:47:15 | 古墳・ 遺跡
































































建徳寺2号古墳は直径20メートル、
高さ3メートルで横穴式石室をもつ円墳で、
石室は複室構造で、奥室は縦横2メートルほどの正方形になっており、
内部からは鉄刀・鉄鏃・刀子・馬具・耳飾が出土した。
古墳が築かれたのは今から1400年前の6世紀後半ごろと思われる。
現在は公園として整備され、 出土品のレプリカで復元され、
石室内部をガラス越しに見学できる。
本物の出土品はふるさと館おおとうにて展示中。



所在地  / 福岡県大任町大字今任原1670


福岡県筑前町 ・ 前方後方墳 「 焼ノ峠古墳 」

2017-03-24 01:58:37 | 古墳・ 遺跡












































福岡県朝倉郡筑前町の四三嶋地区にある 「 焼ノ峠古墳 」 は、
古墳時代の前期 ( 4世紀後半 ) に造られた
九州でも最大規模の前方後方墳である。

古墳の後ろの部分が方形 ( 四角 ) になっている全国的にも珍しいものである。
全長約40mと巨大なことから、
当時、この地域を治めていた豪族の長の墓ではないかと考えられている。


所在地  / 福岡県筑前町須川1271



福岡県上毛町  「 穴ケ葉山古墳1号墳 」

2017-03-16 16:16:16 | 古墳・ 遺跡





































福岡県上毛町、下唐原地区にある 「 穴ヶ葉山古墳 」 は、
6世紀末から7世紀前半につくられたと考えられている。
一帯の山国川流域でも屈指の巨大古墳である。
小高い丘陵につくられた古墳群で、
ふもとから尾根に向かって2号墳、1号墳、3号墳の順番で並んでいるが、
その中でも横穴式石室の1号墳と3号墳の中には人物や鳥、
魚・木葉・人物などの線刻画が見られ、
また奥壁・側石とも巨大な一枚岩で造られている1号墳は、
昭和14年に国の史跡に指定されている。


所在地  / 福岡県上毛町大字下唐原2156-1

福岡県鞍手町  「 新延大塚古墳 」

2017-02-28 10:46:36 | 古墳・ 遺跡
















































福岡県鞍手町の新延地区の県道29号線そばにある 「 新延大塚古墳 」 は、
遠賀川流域で最大級の横穴式石室を持つ
古墳時代後期 ( 6世紀後半頃 ) の円墳で、
直径30メートル、高さ7メートルと、見かけの大きさは一般的なものだが、
その内部には外観からは想像もできない驚きの空間が広がっている。
奥行きが12メートル、玄室の高さは何と4メートル。
石室の奥壁や両側の壁には高さ2メートル、幅3メートルの花崗岩が使われ、
その内部は玄室には石塔や香炉が置かれ、拝所となっている。
出土した須恵器や馬具、武具などから、
かなりの権力者の墓だったのではないかと推測される。


所在地  / 福岡県鞍手町新延


福岡県芦屋町  「 島津 ・ 丸山古墳 」

2017-02-25 01:17:45 | 古墳・ 遺跡
































































芦屋町にある 「 島津 ・ 丸山古墳歴史自然公園 」 は、
遠賀川流域で最古の古墳を中心とする5基の古墳群を、
敷地内に前方後円墳1基、方墳1基、円墳3基で整備し、
四季の草花とともに歴史自然公園として保存している。

また水と森や平野など遠賀川の豊かな自然環境を活かし、
野鳥、樹木の学習案内板や
古墳内部の様子を知ることができる石室の復元展室なども設けられており、
島津・丸山古墳群は、町指定の史跡にもなっている。



福岡県筑前町  「 仙道古墳 」

2017-02-09 09:29:29 | 古墳・ 遺跡











































国指定史跡の仙道古墳は、
6世紀の2段築成の円墳で石室の幾何学文の装飾を持つ
2重の周溝を持つ2段築成の円墳ある。

径49m、墳丘 ( ふんきゅう ) 径35m、
高さは復元前2.5mを測る。
内部主体は、複室の横穴式石室で玄室の腰石部のみ残っていた。
残存している石室の全面に赤・緑色で、
〇・◎・△の幾何学文 ( きかがくもん ) の装飾が施されている。
また、墳丘や周溝から盾持武人 ( たてもちぶじん ) 埴輪などの形象埴輪や
円筒埴輪・朝顔形円筒埴輪・柵形円筒埴輪が多量に出土している。



所在地  / 福岡県筑前町久光111-2


福岡県宮若市 ・ 装飾古墳 「 竹原古墳 」

2017-01-31 10:51:37 | 古墳・ 遺跡



龍や馬を牽いた人物や翳 ( さしば )、波形文などが描かれた竹原古墳玄室奥壁










左の玄門に描かれた北を守る亀と蛇が合体した 「 玄武 」










右の玄門に描かれた南を守る鳥 「 朱雀 」





















































古墳の横にある 「 諏訪神社 」





竹原の諏訪神社の境内地にある竹原古墳は、
装飾古墳として歴史・美術史的に高く評価されていて、
国の指定史跡になっている。

竹原古墳は、昭和31年3月18日に、
若宮町 ( 現宮若市 ) 在野の考古学者で
九州考古学会員の清賀義人氏らによって発見されたものである。
奥壁の絵が発見された時の 「 神秘的なものを感じ、
特に雄渾な龍や翳 ( さしば ) に驚嘆し、
すごい壁画だ 」 という感想が残されている。

諏訪神社の横の石垣で築かれた直径約18m、高さ約5mの円墳で、
石室は玄室、前室、羨道で構成されている横穴式石室である。
玄門と奥壁にはそれぞれ色を使った壁画が描かれている。

□  龍は、赤い火を吐き、爪をとがらせ尾を逆立て、
  体に赤い斑点が描かれている。
  四神の青龍だともいわれている。

□  翳 ( さしば )は、日除けに用いる団扇のような物で、
  古代の豪族が儀式や行列に使用し、権威の象徴とされていた。

□  波形文 ( なみがたもん ) は、左右対称の波形で、
  唐草文ではないかともいわれている。

□  三角連続文は、赤と黒の縦に描かれた三角形の連続文で、
  旗を表しているのではないかといわれている。

□  馬を牽いた人物の馬は小型の馬で、人物は冠を被り、  
  「 みずら 」 という髪型に上着とズボンを穿き、
  先の尖った靴を履いている。


所在地  / 福岡県宮若市竹原731-2