第29回 阪急杯 ( 1985.6.9 阪神競馬場 )
父 ノーザンテースト
母 ルーラースミストレス
生年月日 / 1980年3月19日
調教師 / 渡辺 栄 ( 栗東 )
馬主 / 吉田善哉
生産者 / 社台ファーム
産地 / 早来町
通算成績 / 16戦4勝 [ 4-3-1-8 ]
主な勝鞍 / 桜花賞 ・ 阪急杯 ・ 函館3歳S
近親馬 / ハオハオリュウエン、イブキオーショウ
天皇賞の後にスワンステークスが発走すると、
シャダイソフィアは好スタートから先行争いに加わった。
しかし直後に外からローラーキングに押圧され、
内のオサイチボーイと挟まれて逃げ場を失う形となり、
オサイチ共々転倒した。
転倒から立ち上がったシャダイソフィアは京都競馬場内の診療所に運ばれたが、
第1指関節開放脱臼で予後不良が宣告され、安楽死の措置がとられた。
薬殺の現場には吉田善哉も立会い、目頭をおさえながら、
シャダイソフィアの顔に白いハンカチを被せたという。
牧場に「シャダイソフィア予後不良」の連絡が届いたのは、
「ギャロップダイナ優勝祝賀パーティー」の最中であった。
吉田善哉は天皇賞をシンボリルドルフに勝たれるところを見たくなかったために京都に回り、
事故に遭遇した。
後に作家の吉川 良に対して、「ギャロップダイナは勝ったが、
わたしが逃げたもんだから、ソフィアがあんなことになっちゃったね。
ひとつ勲章をもらったけど、前科ももらっちゃった」と語ったという。
吉田は1993年に死去したが、
その棺にはシャダイソフィアのたてがみも一緒に納められた。