青方港に入港する手前にメガフロートが見える。
上五島国家石油備蓄基地はメガフロートを使用した世界初の洋上タンク式石油備蓄基地として、
日本の石油需要7日分に相当する440万klの原油を貯蔵している。
折島と柏島との間に防波堤が設けられ、
その東側の、二重の浮式防油堤に囲まれた海域に5隻の貯蔵船を係留。
タンカーで輸送された原油は折島のシーバースからパイプラインで貯蔵船に移送される。
貯蔵船は1隻あたり長さ390m・幅97m・深さ27.6mで、
最大貯蔵能力は88万kl。内部は9つの貯蔵ブロックが設けられ、
外部と貯蔵ブロックとの間の二重構造内は海水で満たされている。
一隻ずつ切り離すことができ、定期的に長崎市のドックまで曳航してメンテナンスが行われる。