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「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

鹿児島県姶良市  「 樫木橋 」

2018-01-31 14:01:41 | 鹿児島の石橋



県道391号線に架かる樫木橋








橋名碑には架橋の大正10年が刻まれている







橋は大きなアーチで構築されている







アーチ頂部付近はコンクリートで補強されている







輪石には長い石が使われている







樫木橋の遠望







通路部はごく普通の道路になっている





所在地 /  鹿児島県姶良市木津志
架橋  /  大正10年
石工  /  不明
長さ   /  6.26m  幅   /  5.66m
拱矢  /  1.30m  径間  /  2.50m



樫木橋は県道391号線の菅野バス停付近に架かる橋で、
高さのある大きなアーチを持つ石橋である。
きれいに切り揃えられた輪石が隙間なく積まれ強さを協調している。
架橋は大正10年であるが、現在も県道の橋として活躍している。


樫木橋へのアクセス
樫木橋へは、県道391号線を高岡から左に
菅野・木津志方面に入って行き、
山道を3キロほど進むとカーブになった場所に橋が架かっている。
駐車は、橋の近くの路上に駐車した。


鹿児島県姶良市  「 紹隆寺 ( しょうりゅうじ ) 橋 」

2017-11-04 12:00:00 | 鹿児島の石橋



上流側から観た紹隆寺橋の全景









ほとんどコンクリートで巻かれている ( 下流側から見た紹隆寺橋 )







コンクリートの壁石には草が絡みついている







唯一石橋の姿を見せるアーチ内側の輪石








現在は永平寺になっている 「 紹隆寺橋 」と書かれた親柱








改修は昭和九年三月になっている






お寺に通じる参道橋





所在地 /  鹿児島県姶良市平松 ・ 狩川
架橋  /  不明だが、昭和9年3月に改修
石工  /  不明
長さ   /  8.50m  幅   /  2.50m
拱矢  /  4.70m  径間  /  7.00m


紹隆寺橋は、現在の 「 永平寺 」 の入り口に架かる橋だが、
その昔は、 「 紹隆寺 」 と呼ばれていたのであろう。
橋は周囲をコンクリートで巻かれているため石橋だとは気付きにくいが、
川面から見るとアーチの内側に輪石を見る事ができる。
架橋は不明だが、親柱には昭和九年三月 改修と刻まれていることから、
これ以前の架橋だと類推される。


紹隆寺橋へのアクセス
紹隆寺橋へは、姶良町の重富小学校の前の
山崎医院の横を入った道沿いにある「 永平寺バス停 」 の裏で、
お寺の入り口に架かっている。
駐車は、バス停近くの路上に駐車した。


鹿児島県姶良市  「 更生橋 」

2017-10-07 12:37:02 | 鹿児島の石橋



拡幅・補強された桁の下にアーチが見える









傾いた親柱に刻まれた 「 更生橋 」 の文字







輪石の側面はコンクリートで巻かれている








なだらかなアーチと壁石部分







きれいに積まれたアーチの内側と橋脚部分







アスファルト舗装された通路部は普通の道と変わりない





所在地  / 鹿児島県姶良市下名村田 ・ 樋ヶ宇都川 
架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  5.50m  幅   /  4.00m
拱矢  /  2.50m  径間  /  5.00m


更生橋は、星ヶ山橋の横の道を山に向かって約700mほど上った場所に架かる橋で、
通路部はアスファルト舗装されているので石橋だとは気付き難いが、
親柱に刻まれた 「 更生橋 」 の文字が石橋の雰囲気を醸し出している。
架橋の詳細などは定かでないが、
大正から昭和にかけてのものではないかと思われる。


更生橋へのアクセス
更生橋へは、星ヶ山橋の横の道を700mほど登った場所にあるため、
途中までは星ヶ山橋を参考にしてもらいたい。
駐車は、橋の横の広くなった場所に駐車した。



鹿児島県姶良市  「 狩川橋 」

2017-09-15 11:04:38 | 鹿児島の石橋



下流側から見た狩川の全景










拡幅されたコンクリートの下から見た橋の内部








上流側から見た全景








広い径間と大きな輪石で構成されている





所在地 /  鹿児島県姶良郡姶良町平松奥山 ・ 岩剣川 
架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  6.00m  幅   /  5.50m
拱矢  /  1.60m  径間  /  4.00m


狩川橋は県道57号線に架かる橋で、バリバリの現役として活躍している。
上部は多少コンクリートで補強はされているものの、
大きな輪石で組まれたアーチは頑強である。
左岸の擁壁でアーチが変形しているが、
カマボコ型は健在であった。


狩川橋へのアクセス
狩川橋へは、途中までは姶良町の祗園橋を参考にしてもらいたい。
重富集落から県道57号線を姶良インター方向に向かって1キロほど行くと、
左側に重富小学校がある。そこから少し行ったところになるが、橋の上を通るので、
左の岩剣神社方面に入った方が確認しやすい。
駐車は、左に入った橋の近くの路上に邪魔にならないように駐車した。


鹿児島県姶良市  「 第二觸田 ( しょくた ) 橋 」

2017-09-01 10:31:47 | 鹿児島の石橋



上流側はコンクリートで巻かれている








下流側は草に覆われてわずかしか見えない









橋の上には祠と井堰改良記念碑がある









水神様と井堰の安全を願って祀られている祠 ( ほこら )








県道57号線の姶良市と鹿児島市の境界付近にある





所在地 /  鹿児島県姶良市平松觸田 ・ 思川
架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  3.80m  幅   /  7.16m
拱矢  /  1.85m  径間  /  3.60m


第二觸田橋は、姶良インターの先の県道57号線沿いにある
觸田井堰改良記念碑の下を流れる川に架かる橋で、
姶良町と旧・吉田町(現・鹿児島市)の境界付近になる。
上流側はコンクリートで巻かれているため石組みなどは見ることはできないが、
下流側の雑草の隙間からわずかに輪石を見ることが出来る。


第二觸田橋へのアクセス
第二觸田橋へは、県道57号線の姶良インターを過ぎた左側の塚の下になる。
井堰改良記念碑や祠が祀られている。
また橋の上流側には馬頭観音の森がある。
駐車は、橋の横の広場に駐車した。


鹿児島県姶良市木津志  「 木津志橋 」

2017-07-25 10:41:11 | 鹿児島の石橋











































所在地  / 鹿児島県姶良市木津志 ・ 木津志川 
架橋  /  大正末期
石工  /  不明
長さ   /  8.45m  幅   /  6.10m
拱矢  /  3.68m  径間  /  4.00m


木津志橋は木津志地区のT字になった三叉路の手前に架かる橋で、
現在も県道に架かる現役の橋として活躍している。
そのため橋は輪石の頂部が直接コンクリート製の桁になっており、
頻度や車輌の大型重量化に対応した強度を保たせているのであろう。
それでも大きな石で組まれた両脇のアーチは健在で、きれいな弧を描いていた。


木津志橋へのアクセス
木津志橋へは県道391号線のJA木津志出張所手前のT字路前に架かっている。
県道の橋なので注意して行くとすぐに分かる。
駐車は、橋の近くの広くなった場所に駐車した。


鹿児島県姶良市  「 岩剣橋 」

2017-07-10 13:18:07 | 鹿児島の石橋


















































所在地  / 鹿児島県姶良市平松奥山 ・ 岩剣川
架橋  /  江戸末期
石工  /  不明
長さ   /  4.10m  幅   /  2.66m
拱矢  /  1.72m  径間  /  4.02m



岩剣橋は姶良町指定文化財となっている橋で、
岩剣川の一番上流にある石橋である。
通路の中央部分が盛り上がりや欄干の手摺りなど、
神社仏閣を尊重したものになっている。
また、輪石の要石の部分を境に左右からの抱き合わせが如実に現れている。


『 岩剣神社 』

神社の創建ははっきりしないが、
天文11年 ( 1542年 ) の棟札には、
「 大壇那平重嗣 ・ 地頭重清 」 と記されていた旨の記録がある。
祭神は大己貴命 ( おおなむらのみこ )

社伝によれば、天文23年、島津貴久が渋谷一族を岩剣城に攻めた時、
10月2日に田布施金峰山の座主園田某が密かに
岩剣神社の御神体を白銀坂の陣営に勧請した。
この時、貴久は戦いに勝利を収めたならば、
毎年例祭日に神舞を奉納しようと願いを立てたところ、
その夜の内に渋谷勢は逃れ去ったので、貴久は翌日に城へ入り、
御神体を本社へ返したと伝えられている。


岩剣橋へのアクセス
岩剣橋へは、第二奥山花橋の100mほど上流になるため、
狩川橋または第二奥山花橋を参考にしてもらいたい。
駐車は、神社の前の空き地に駐車した。


鹿児島県姶良市  「 第二奥山花橋 」

2017-07-06 13:41:57 | 鹿児島の石橋












































所在地 /  鹿児島県姶良市平松奥山 ・ 岩剣川 
架橋  /  江戸末期
石工  /  不明
長さ   /  4.50m  幅   /  2.81m
拱矢  /  1.20m  径間  /  3.85m


第二奥山花橋は下流側の狩野橋と
上流側の岩剣橋の中間に架かる橋で、
橋の肉厚が薄い小さな橋だが、
その強さで江戸末期から現在に至っている。
現在も通行は可能だが、上流側にコンクリートの橋が架かっており、
そちらの方が通行路となっている。


第二奥山花橋へのアクセス
第二奥山花橋へは、狩野橋の150mほど上流に架かっているため、
狩野橋を参考にしてもらいたい。
駐車は、橋の近くの広くなった場所に駐車した。



鹿児島県姶良市  「 有村橋 」

2017-06-16 15:41:16 | 鹿児島の石橋



町道の橋として活躍している









橋のたもとに立つ橋名碑









四角い棒状になった輪石








輪石の内側はきれいに石が組まれている









2段になった橋台部分







橋の近くにある記念碑






所在地  / 鹿児島県姶良市木津志 野呂 ・ 上脇川
架橋  /  大正初期
石工  /  不明
長さ   /  2.70m  幅   /  4.83m
拱矢  /  1.18m  径間  /  2.35m


有村橋は山間部を通る町道に架かる橋で、
小さな橋だが石組みはしっかりと組まれており、
アーチ内部はきれいな石組みになっている。
通路部は拡幅・補強されているが石組み自体は当時のままの姿で残っている。


有村橋へのアクセス
有村橋へは、木津志中から城神社方面に入って行き、
100mほど行くと二又に分かれているので、
そこを左に300mほど行くと右側に記念碑と橋名碑がある。
駐車は、橋の横が広くなっているのでそこに駐車した。


鹿児島県姶良市  「 星ヶ山橋 」

2017-06-06 11:08:38 | 鹿児島の石橋



橋の全景と更生橋へ続く右側の道









上流側からの眺望







真四角に加工された輪石







隙間なくきれいに組まれた輪石







橋台部分はコンクリートで補強されている






所在地  / 鹿児島県姶良市下名三反田 ・ 樋ヶ宇都川
架橋  /  大正15年
石工  /  不明
長さ   /  5.93m  幅   /  4.57m
拱矢  /  2.24m  径間  /  5.46m


星ヶ山橋は山田の凱旋門の近くを流れる樋ヶ宇都川に架かる橋で、
県道40号線沿いになる。
橋は真四角に加工された大きな輪石でアーチが組まれており、
橋台部分に一部コンクリートで補強はされているものの、
きれいな半円のアーチ橋である。


星ヶ山橋へのアクセス
星ヶ山橋へは、姶良町の山田集落の
山田小学校の裏を通る県道40号線沿いに架かっており、
近くに山田の凱旋門がある。凱旋門の手前250mくらいになる。
駐車は、橋の近くの広くなった場所に駐車した。


鹿児島県姶良市北山  「 御庭橋 」

2017-05-29 13:24:41 | 鹿児島の石橋



のどかな田園地帯を流れる中甑川に架かる








通路部や橋台などはコンクリートで補強されている







拡幅しているコンクリートで隠れた大きな輪石







コンクリートの橋台の上に組まれた輪石







コンクリートの橋台の上に組まれた輪石が弧を描く







集落の人々の生活道路として活躍している





所在地 /  鹿児島県姶良市北山 ・ 中甑川
架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  5.50m  幅   /  2.70m
拱矢  /  1.70m  径間  /  4.00m


御庭橋は姶良町にある 「 県民の森 」 入り口を過ぎて
200mほど行った左下に架かる橋で、
写真のようにコンクリートで補強されており、
現在も生活道路として活躍している。

橋は横から覗くと、大きな輪石がしっかりと組まれているのが確認できる。
両側と橋台部分はコンクリートで拡幅・補強されているので
当分の間はこのままの状態が続きそうである。


御庭橋へのアクセス
御庭橋へは県道446号線を姶良町の 「 県民の森 」 の入り口を過ぎて
200mほど行くと左に降りる道の下に架かっている。
くれぐれも県民の森の方には入って行かないように。
駐車は、橋の横の広くなった場所に駐車した。


鹿児島県姶良市北山  「 青木ヶ迫橋 」

2017-05-12 15:28:58 | 鹿児島の石橋
































青木ヶ迫橋の300mほど手前にある城神社






所在地 /  鹿児島県姶良市北山青木ケ迫 ・ 堂園川
架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  5.00m  幅   /  2.00m
拱矢  /  1.80m  径間  /  3.50m



青木ヶ迫橋は道路から田んぼの畦畔に降りる蹴上に架けられた石橋で、
わずかな壁石は見えるものの、
そのほとんどが分厚い環厚の輪石で構成されている。
橋は姶良町の木津志中バス停より、城神社方面に向かって行き、
城神社から約300mほど行った左側に架かっている。


青木ヶ迫橋へのアクセス
青木ヶ迫橋へは、木津志中バス停より右に入って行き、
城神社から約300mほど行った左側に架かっている。
駐車は橋の近くの路上に駐車した。


鹿児島県姶良市  「 祇園橋 」

2017-05-09 15:27:30 | 鹿児島の石橋



側面から見るときれいなアーチが確認できる
















奥を覗くと石組みが見える







拡幅された部分はコンクリートで巻かれている







高欄と輪石は当時のままの姿で残っている







通路部はアスファルトで舗装され現役の橋として活躍している







橋の下流にある 「 御石山 」




架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  2.80m  幅   /  4.85m
拱矢  /  1.00m  径間  /  3.00m



祗園橋は、鹿児島市の北にある
姶良町の重富集落の中を流れる小川に架かる小さな橋で、
上から見るとアスファルトに覆われているため石橋とは気付かない。
また、横もコンクリートで補強・拡幅されているため、
側溝から覗かなければ石橋だとは分かりにくい。
架橋や石工は不明だが、
現在も現役として集落の人たちの生活道路として活躍している。



祇園橋へのアクセス
祗園橋へは、鹿児島市から国道10号線を北に
1時間ばかり走ると姶良町の重富交差点に到着する。
その立体になった交差点を左に入り、重富集落の方へ進むと重富バス停がある。
そのバス停から右に海に向かって100mほど入ったところに橋がある。
ちなみに橋の近くにグラウンドや御石山がある。


鹿児島市喜入町  「 新田橋 ( しんでんばし ) 」

2017-03-17 17:56:37 | 鹿児島の石橋











橋の半分はコンクリートで拡幅されている






















親柱の近くにある記念碑








橋の通路部







橋の近くの目標となる 「 一倉小学校 」






架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  7.60m  幅   /  4.00m
拱矢  /  2.50m  径間  /  5.00m


新田橋は、一倉小学校から右に曲がり、
そして左に300mほど下りて行った場所に架かる橋である。
写真のように橋の上はアスファルトで舗装されているため
石橋とは気付かずに通り過ぎる可能性があるので注意が必要である。

そんな新田橋の石組みは上流側から見れば一目瞭然だが、
下流側からではなかなか石橋だとは分かりにくい。
橋の弱い部分はほとんどコンクリートで補強されているため、
今後解体や架け替えというようなことはないと思われる。
これからもこうしていつまでも残って行くことを願っている。



新田橋へのアクセス
新田橋へは、旧・喜入町の一倉小学校を目標に行くと
写真のように学校の看板から右に入って、
すぐに左へ下りて行くと上から見た写真のような景色に出会う。
そこが新田橋である。
駐車は、橋の先に駐車できる広くなった場所がある。


鹿児島市犬迫町  「 栗之迫橋 」

2017-03-08 18:00:09 | 鹿児島の石橋































橋の近くにある犬迫小学校下の交差点





所在地 /  鹿児島県鹿児島市犬迫町久木田 ・ 犬迫川
架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  5.57m  幅   /  5.60m
拱矢  /  2.15m  径間  /  4.19m


栗之迫橋は、犬迫小学校から
日置市方面に300mほど行った左側に位置し、
写真のようにアスファルトと
コンクリートでその存在をも隠してしまっている。
ただ路標が石橋があるのを示しており、
橋の側面から見ればその石組みが見れる。
また、犬迫小学校の前にあった一丁田橋(犬迫橋)は、
架け替えのため無くなっていた。



栗之迫橋へのアクセス
栗之迫橋へは、国道3号線の岩崎橋交差点から左折して、
県道206号線 ( 鹿児島街道 ・ 薩摩街道 ) へと入って行くと
突き当たりのT字路の左に犬迫小学校がある。
そこを左に300mほど行った栗ノ迫バス停の左下に栗之迫橋がある。