ボートレース史上44人目の通算2500勝を2024年5月22日に鳴門競艇場で達成した
日高逸子さん(63)=宮崎出身・福岡支部・56期=が、
8月19日付けで引退したことを22日に自身のブログでファンに引退を知らせた。
日高さんは「今までありがとうございました」のタイトルで記事を投稿。
「この数ヶ月、悩みに悩み、考えに考えた結果、ようやく答えが出ました」として、
「やっぱり今が引き際と結論。ファンの皆様、長い間こんな私をたくさん応援して戴き、
誠にありがとうございました」とまず感謝を伝えた。
さらに「もう少し頑張れるかなぁと思っていましたが、
もう走りたくない気持ちの方が強くなってしまいました。
カッコよくラストランする方が良かったかもしれませんが、
そんな事も思えないほどです。
もう充分走ったので、本人的には大満足!」と充実した現役生活だったことを記述。
「顔や首に怪我(けが)した時に、少しズレていたら死んでてもおかしくなかったと…。
その時にもう辞めようと思ったけど、2500勝するまで頑張ろうと…」と、
大記録を一つの目標に引退を考え直したことも打ち明け、
「高塚清一さん(今年3月、77歳で現役のまま死去)みたいな凄い先輩を見習いたかったけど、
私は違う人生を歩む方が自分に合ってると思い、スッパリ辞める事に致しました」と続けた。
「以前は走る事が好きで楽しかったのに、最近は辛(つら)くなってしまいました。
そして最後に「『普通のおばさんになります』(昭和の人しか分からないセリフ)」と、
昭和のアイドル「キャンディーズ」の引退時の名文句を持ち出し、
持ち前のおちゃめな一面を見せながら締めくくった。
応援していた選手がこのように引退していくのは寂しいものである。
これから第二の人生を楽しんでもらいたい。
本当にお疲れ様でした。