「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

福岡県嘉麻市掛橋  「 掛橋のリブアーチ石橋 」

2020-02-21 17:04:56 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

 

 

下流から見た石橋

 

 

 

 

 

上流から見た石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真下から見るとリブアーチの継ぎ方がよくわかる

 

 

 

 

上下の石の面合わせでお互い支え合っている

 

 

 

 

石の面にはクサビを打ち込んで加工したクサビ跡が残っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然石を土台に5本のアーチが立ち上がる

 

 

 

 

現在も通路部は歩いて渡ることができる

 

 

 

 

新橋下の擁壁から見た石橋

 

 

 

 

 

 

所在地 /  福岡県嘉麻市掛橋
架橋  /  不明
石工  /  不明
長さ   /  6.7m  幅   /  1.8m
拱矢  /  不明  径間  /    不明
石柱本数 / 25本  構造 / 5屈折リブアーチ
 

 

嘉麻市桑野掛橋の国道211号線の掛橋下の遠賀川に架かる石橋は、

木々に覆われひっそりと架かっている。

橋名は地名にちなんで 「 掛橋の石橋 」 と言われているが、

本当の名前は分からない。

 

自然石を利用した橋台からあばら骨を意味するリブに見立てた

細長い5本の石柱を組み合わせて組んだリブアーチ石橋は、

あまり見ることはなく、珍しい石橋である。

通路部はキレイに整備されており、歩いて渡ることができる。

 


福岡県八女市北田形  「 宝橋 」

2019-09-05 16:50:28 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊野三柱大権現

 

 

 

 入り口の目印になる火の見櫓

 

 

 

所在地 /  福岡県八女市北田形

架橋  /   不明

石工  /   不明

長さ   /   3.2m  幅   /  2.4m

拱矢  /   1.0m  径間  /  2.1m

環厚  /   32 ㎝   単一アーチ

 

黒木町湯辺田で県道795号線へ。

1Km先赤い火の見櫓の手前から右折して100m先に架かっている。

橋は熊野三柱大権現の参道橋として架けられたものだが、

架橋や石工などの詳細については不明である。


福岡県八女市  「 蒲原の眼鏡橋 」

2019-08-06 16:11:12 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  /  福岡県八女市蒲原

架橋  /  不明

石工  /  不明

橋長  / 4.2m  橋幅  / 2.1m

径間  / 4.2m  拱矢  / 2.4m

環厚  / 不明

 

国道442号線下福島交差点から県道15号線へ。

西日本短大附属高校入口交差点の手前の公園から降りて行くと、

草に覆われているが、横から覗き込むとわずかに輪石を見ることが出来る。

 


福岡県黒木町  「 古須崎橋 」

2019-08-03 16:37:53 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治四年九月  木屋? と刻まれている

 

 

 

施主 鍋田定七   村長 平嶋治平  と刻まれた碑

 

 

 

所在地  /  福岡県黒木町北木屋

架橋  /  明治4年 ( 1871年 )

石工  /  不明

橋長  / 9.4m  橋幅  / 2.4m

径間  / 5.9m  拱矢  / 3.3m

環厚  / 不明

 

国道442号線の北木屋馬渡に架かる新須崎橋から山手に入った場所に架かっており、

橋の袂の苔むした記念碑と壁石が歴史を感じさせる。

橋の規模といい、雰囲気といい、好きな石橋である。

 


福岡県立花町仁合  「 一ツ葉眼鏡橋 」

2019-07-23 16:41:38 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

上流側からの眺望

 

 

 

 

拡幅されたコンクリートの路盤の下に輪石が見える

 

 

 

 

 

 

 

下流側からの眺望

 

 

 

橋の通路部

 

 

 

 

石橋の前にある仁合公民館

 

 

 

橋の手前にある 一ツ葉西国霊場

 

 

 

所在地  /  福岡県立花町仁合

架橋  /  明治35年 ( 1902年 )

石工  /  中村時次郎

橋長  / 5.0m  橋幅  / 1.7m

径間  / 4.0m  拱矢  / 2.0m

環厚:30cm       

 

一ツ葉眼鏡橋は立花町の仁合地区に架かる石橋の一つで、

拡幅されたコンクリートの路盤の下を覗けば大きな輪石が見える。

生活道路の橋として現在も現役の橋である。

 

 


福岡県星野村  「 堅木橋 」

2019-07-16 16:26:16 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 福岡県星野村堅木

架橋  /  不明

石工  / 不明

橋長  / 29.1m  橋幅  / 5.0m

径間  / 11.8m  拱矢  / 5.2m

環厚  / 50センチメートル

 

福岡県星野村堅木の堅木橋は、昨日紹介した中城橋と同じように深い谷に架かる石橋である。

そのため橋脚は長く、頑丈に組まれている。

蔓が這って輪石や壁石などを確認出来なかったが、大まかな全景は見れた。

 


福岡県立花町  「 前川内奥ノ橋 」

2019-07-04 19:35:41 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所在地  / 福岡県立花町前川内

架橋  / 明治43年 ( 1910年 )

石工  / 不明

橋長  / 3.5m  橋幅  / 3.0m

径間  / 2.3m  拱矢  / 1.1m

 

 

 

前川内奥ノ橋は、前川内の谷の一番奥に架かる橋で、

路盤は石橋に負担をかけないように隙間を開けコンクリートで補強されている。

そのため石組みは側面から覗かなければ確認ができない。

小さな石橋だが、大きな輪石でしっかりと組まれている。

 

 

 


福岡県八女市 ・ 八女公園 「 本の眼鏡橋 」

2019-07-02 16:41:59 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて石橋が架かっていた 「 八媛病院 」

 

 

 

 

 

 

 

石橋が架かっていた場所にはコンクリートの橋が架かっている

 

 

 

所在地  / 福岡県八女市 ( 八女公園内 )

架橋  / 明治20年 ( 1895年 )

石工  / 不明

橋長  / 4.8m  橋幅  / 1.8m

径間  / 3.8m  拱矢  / 2.1m

 

2018年2月22日、八女市内本にあった 「 本の眼鏡橋 」 が八女公園へ移設され、

文化遺産として公開されている。

 「 本の眼鏡橋 」 は、明治20年代に市内を流れる豊福川に架けられた石橋で、

市に残存する多くの石橋の中でも初期のものとされている。

道路の改修工事にあたり、保存を決定、2017年の秋から移設作業が開始され、

2018年2月22日(木)に八女公園への移設工事が完了した。

輪石のみの石橋を崩落防止のためチェーンで縛られているが、

ていねいにノミで削られた石の圧縮力だけで組まれた高い技術力を要するこの石橋を、

柵外から誰でも見ることができる。

 

 


福岡県立花町   「 多々良の丸山橋 」

2019-06-19 16:23:41 | 福岡の石橋

 

 

 

 

 

下流側からの眺望

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下から覗くとコンクリートで拡幅された部分が確認できる

 

 

 

左岸の橋脚部分

 

 

 

右岸の橋脚部分

 

 

 

橋の通路部

 

 

 

左の入った旧道に橋は架かっている

 

 

 

多々良集落入口

 

 


 
所在地  / 福岡県立花町多々良
架橋  /  明治44年 ( 1911年 )
石工  / 不明 
橋長  / 4.3m  橋幅  / 2.0m
径間  / 3.6m

 

多々良集落に架かる丸山橋は、大きな輪石で築かれたアーチが特徴で、

両岸の橋脚部分は自然の岩盤から直に立ち上げられている。

上部の通路部はコンクリートで拡幅されているが、

それ以外はほとんど架橋当時の姿を残した現役の橋として活躍している橋である。

 


福岡県八女市北山  「 堀切橋 」

2019-06-04 16:44:46 | 福岡の石橋




 

 

 

上流側から見た全景

 

 

 

 

笹で隠れたガードレールを手前に入る

 

 

 

ガードレールから土手の横のリヤカー道を入って行く

 

 

 

木陰からアーチが見える。この時が興奮する光景である。

 

 

 

 

コンクリートで補強された通路部を渡る

 

 

 

 

竹の間から土手を降りて行く

 

 

 

 

累々と積まれた壁石が見える

 

 

 

 

綺麗な輪石に自然石が乗せられている

 

 

 

 

輪石きれいに正方形に加工されている

 

 

 

橋脚は川底から直にアーチを組み上げたている

 

 

 

 

輪石は加工された石をチゴに組んでいる

 

 

 

 

所在地   / 福岡県立花町北山 堀切

架橋    /  明治40年  ( 1907年 )

石工    /  不明

長さ   /  9.2m  幅   /  1.8m

径間   /  3.9m  拱矢  / 2.4m

環厚   /  37センチメートル

 

この堀切橋はなかなか探し出せなかった石橋で、

3度目の探訪では市役所に問い合わせて場所を見つけ出した橋である。

きれいに加工されたアーチとは対照的に不揃いな壁石。

このギャップのある組み合わせや場所やカタチが個人的には好きである。

探し出すのが困難だったこともあり、思い入れが深い石橋である。

 


福岡県立花町  「 日清橋 」

2019-06-02 18:14:48 | 福岡の石橋

 

 

 


 
 
 


新しい橋の下から覗いた下流側の石橋

 


 


 


橋の横にある説明板

 

 


 


上流側から見た石橋の全景


 


 
 


下流側から見た左岸橋脚部


 
 


 


下流側から見た壁石と拡幅された輪石内部


 
 


 


拡幅により明治と昭和の二度に渡って石が組まれている

 

 


 


右岸橋脚部に水路が通っている

 


 


 


下流側から見通した石橋

 

 


 
 


上流側から見た石橋

 

 


 


下流側から見た輪石


 
 


 


橋がある男ノ子地区

 

 


 


上から見た通路部

 


 
 
所在地  / 福岡県立花町北山 男ノ子
架橋  /  明治27年 ( 1894年 )
石工  / 不明
橋長  / 8.0m  橋幅  / 3.4m 
           ( 昭和8年 下流側1.5m拡幅 )
径間  / 3.9m  拱矢  / 2.1m


立花町北山の男ノ子地区に架かる石橋は、
その名のとおり、日清戦争時代に架けられたもので、
日清橋と名付けられた。
橋は昭和8年に下流部分が拡幅されており、
内側から覗くと拡幅された輪石が見える。
 
 


福岡県黒木町  「 熊野宮参道眼鏡橋 」

2019-05-23 16:48:52 | 福岡の石橋

 

 


 
 

 

 


 
 

 

 


 
 
 

 

 


 

 

 

 


 

 


 
 
 
 

 


 
 
所在地  / 福岡県黒木町下小屋
架橋  /  明治15年 ( 1882年 )
石工  / 不明
橋長  / 5.3m  橋幅  / 2.2m
径間  / 3.9m  拱矢  / 1.7m


眼鏡橋
( 有形民族資料 )
「 眼鏡橋とは、くさび形の石材をアーチに組み石自身の重力と、
お互いの摩擦力によって支え合い、径間を保っている石橋のことである。
近世から近代にかけて造られた全国の眼鏡橋の約九割以上が九州にある。
九州が誇る独特の石造文化財といえる。
 
福岡県内には約60橋現存しているが、
その大半が筑後地方の八女の山間部に集中している。
黒木町の眼鏡橋の架橋技術は、長崎を窓口にした西洋、
又は中国の技術を、長崎で武士を捨てた藤原林七が理論を学び、
熊本の種山村で技術を完成し、
その子孫が、鹿児島や八女地方へ伝えたものがほとんどである。
近代土木技術で架橋したものも幾つかある。

附記 町内では、関屋橋・下松尾橋 ( 笠原  )、
小原橋、尾道口橋 ( 田代 ) 、古須崎橋がある。 」
市教育委員会


福岡県立花町  「 前川内中ノ橋 」

2019-05-15 18:56:58 | 福岡の石橋

 

 

 


 


 
 


 


 

 

 


 
 
 


 
 

 


 

 

 


 
所在地  / 福岡県立花町前川内
架橋  / 明治43年 ( 1910年 )
石工  / 不明
橋長  / 3.5m  橋幅  / 2.7m
径間  / 3.1m  拱矢  / 1.8m


前川内中ノ橋は、現役の橋として活躍している石橋であるが、
コンクリートで両方とも補強拡幅されており、
通路部はアスファルト舗装されているため、
路標がなければ石橋だとは気づき難い。
側面から覗くと、大きめの輪石で組まれたアーチを見ることができる。
橋脚部分については川床の路盤強度維持のため
コンクリートの基礎から立ち上げている。
 


福岡県立花町  「 山中橋 ( 仮称 ) 」

2019-05-09 16:05:08 | 福岡の石橋

 


 
 
 
 


 

 


 
 

 


 
 


 

 


 


 

 


 


 
 

 

 


 

 

 


 
 

 


橋の入口にある 「 大歳神社 」


 


 


この社殿の裏側に石橋がある
 
 
 
 


 所在地  / 福岡県立花町上辺春山中 : 辺春川
架橋  /  不明
石工  / 不明
橋長  / 7.0m  橋幅  / 2.45m
径間  / 3.8m  拱矢  / 1.8m
環厚  / 37cm  輪石  / 42cm


山中橋は、上辺春の山中地区にあるため、仮称として山中橋とつけさせてもらった。
 福岡県と熊本県の県境付近にある大歳神社の裏手に架かる橋だが、
ここは国道3号線沿いにあるのに一歩入っているため気づき難い。
橋はコンクリートで拡幅されており、
おまけに路盤がアスファルト舗装されているので側面からでないと石橋は見えない。
アーチはきれいな半円を描いており、均整の取れた橋である。
橋の規模の割に輪石は大きく組まれていて、
要石は少し大きく、引っ込んでいる。
 


福岡県星野村  「 古塚眼鏡橋 」

2019-05-07 18:47:51 | 福岡の石橋

 


 
 


 


林道から草に覆われた橋が見える


 


 
 


橋の袂にある汚れた説明板

 

 
 
 


正面から見るときれいな半円を描いている


 

 


 

大きめの輪石が使われている

 


 
 


右岸の橋脚部

 

 


 


自然石を野面に積んだ壁石

 

 


 


木立の中に架かる橋

 

 


 


草に覆われているがおぼろに橋の通路部が見える

 

 


 


林道のカーブの下の沢を流れる川にかかる
 
 


 
 
 
所在地  / 福岡県八女市星野村古塚 : 古塚川
架橋  /  不明
石工   / 不明
橋長  / 17.0m  橋幅  / 4,5m
径間  / 4.6m  拱矢  / 2.3m

古塚の石橋 八女市指定文化財・建造物
「この石橋は、古塚・藤山地区の豊かな森林資源の開発と
下流域(上陽町・八女市など)との交流による振興発展を願い、
三河~古塚線の道路建設に宮原政次郎・宮原兵作が発起者となって
完成した道路(旧道)にかかる眼鏡橋です。
 
 この橋は、凝灰岩の切石と自然石とを併用して
構築されているのが他に例を見ない特徴で、
建造年は不詳ですが、当時の高度な石積技術をうかがうことができます。

 上流部と下流部で使われている石が異なるのは、
後年、上流部側の拡幅工事によるものです。
 この石橋は、星野村でも極めて貴重な石橋であるため、
この土地の地権者 宮原勝一氏のご理解を得て、
古塚・藤山地区住民一同で保存活動を行っています。」
八女市教育委員会 ( 現地説明板より )